【未完】「おにーさんに、私のはじめてをあげます」 【長編】

幼ニャル子とあんなことやこんなこと
するのを書きたくなってしまった…
はたしてロリものなんぞ投下しても良いものだろうか
幼ニャル子

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

とりあえず、非エロの導入部分だけ書いたので投下させて頂きます。

※幼稚園児ニャル子には『本番』は無しの方向で考えています
※原作9・10巻以降のネタです
※ロリものですご注意


206 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/08/15(木) NY:AN:NY.AN ID:0lkvTJvT
くいくいと手を引かれる感覚に真尋は我に返った。
見ると彼は見知らぬ住宅地…いや、正確には一度だけ見たことのある風景のただ中に居た。
手に触れる小さく柔らかな温もりの主に視線を向ける。
しまりの無いニャルラトホテプの笑顔がそこにあった。

(**おおっと!**)
(数あるシチュエーションから、ここを選ぶとはなかなかにマニアックですヨ!)
(煩い馬鹿。黙れ。どうしてこうなった…)
(黙ってちゃ説明出来ないですヨ)
真尋は頭痛のポーズを作り、胸元のフィギュアにデコピンを食らわせた。実際頭痛が痛い。

「どうしました?」
ニャルラトホテプがそんな真尋に怪訝な顔をする。
「な、何でもない何でもない」
焦り顔で首を振る真尋にニャルラトホテプの怪訝顔がさらに深まる。
真尋は、ふぅと嘆息すると、
「なんでもないよ…」
優しく、アホ毛のはみ出た幼稚園帽の上から頭を撫でた。

にへら
ニャルラトホテプの目尻と頬がまた弛緩した。
(守りたい、この笑顔!)
(人の心を読むな)
あのとき、真尋が固めた決意はおそらくこの笑顔によるものだ。
状況の違う今でさえ、真尋は確かにそう思える。


208 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/08/15(木) NY:AN:NY.AN ID:0lkvTJvT
(で、これは一体なんなんだ?)
幼稚園児姿のニャルラトホテプに手を引かれながら真尋は胸元のフィギュアに小声で語りかける
(何って、宇宙PCゲーの中ですヨ?)
事もなげな回答だった。
(やっぱりか…)

事の発端はアト子からPCゲームの試供品を受け取ったことだ。
(あんなもの、棄ててしまえばよかったんだ…)
(まぁまぁ、特に害は無いですヨ)
そう言われて真尋はいままでロクな目にあった試しが無い。

だけど…と、真尋の心には陰りだけがある訳では無かった。
フンフンと鼻歌を歌いながら歩くニャルラトホテプを見ていると、何とも暖かな気持ちが胸に広がっていく
(娘を持った父親って、こんな感じなのかな…)
強烈に父性本能をくすぐられるシチュエーションに、真尋の頬が自然と緩む。

(おやおや~ですヨ。口ではツンツンしなから満更でも無さそうですヨ)
(バラバラにして棄てるぞコラ)


209 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/08/15(木) NY:AN:NY.AN ID:0lkvTJvT
(で、だ…)
(はい?ですヨ)
(このゲームは何なんだ?)
アト子からソフトを受け取った真尋がしたことと言えば、PCに円盤を入れ
アイコンをクリックした。ただ、それだけだ。決して今の様な状況に繋がる様な真似はしていない。

(この『ベストメモリーセレクション・新たな思い出つく~る』は画期的な体感ゲームですヨ!)
(…把握した)
(説明はこれからですヨ~~…)
要するに過去の思い出を追体験して新しい思い出を作るゲームのようだ。
察するに、思い出深いエピソードが選ばれるのだろう…思い出の選択と説明役は自動選択の様だ。
(その通りですヨ)

人は思い出を美化する生き物だ。その根底にあるのはああしたい、こうしたかったと言う願望によるものだろう。
(まさにその通りですヨ)

その記憶の美化を、物理的に行ってしまうと言うあたり、宇宙の技術というものは…
(素晴らしい!ですヨ)
(下世話だ。悟い、ウザい、心を読むな)

しかし、と真尋は思う。きゅっと握ると握り帰してくる紅葉の様な手。
「えへへ」
「ん」
(こう言うのも悪く無い……ですヨ)
真尋は胸元のフィギュアにデコピンをくわらせた。


210 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/08/15(木) NY:AN:NY.AN ID:0lkvTJvT
「とうつきです!」
ニャルラトホテプは駆け出し、幼稚園の門をくぐると真尋に向かい、手招きをしている
「入って…いいものなのか?」
「ゲームの中じゃなかったら通報されますヨ」
逆を言えばゲームだから万事OKなのだろう。実際、誰に咎められるでもなく
真尋はニャルラトホテプに付いて園内を歩いている。

「おにーさん!こっちゃです!」
いつの間に登ったのか雲梯の上にニャルラトホテプが仁王立ちしていた。
「変身!」
掛け声とともに変身ヒーローのポーズを決めると、小さな影が天高く宙を舞い、
クルクル空を踊り砂塵と共に降り立った。相変わらず、出鱈目な運動能力だ。
「…どう、です?」
どや顔が若干ウザい。

その後も、おおよそ女の子のする遊びとは思えないアグレッシブな遊びに振り回される真尋だった。

宇宙幼稚園。うろんな名前だ。人外な身体能力を持った邪神たちが跋扈する園で、しかし子供は子供。
他愛もないごっこ遊びと、独創的な創作活動に興じる姿は紛れも無く子供達のそれである。
遊び疲れたニャルラトホテプは真尋の膝の上で寝息をたてて眠りこけていた。
口元に付いた食べかすを拭ってやると、身じろぎしてまた寝息を立てる。
一人っ子の真尋にとって、こうして年下の子を愛でるという機会はそうあるものではない。
最近ではハス太、クー子と言う弟分、妹分が出来たが
こうやって、可愛がることには抵抗があった。
16歳になった真尋にとって、弟妹は望んで出来るものでもなく。
可能性があるならば…
「真尋サン」
「ん?」
「子供、欲しくなったですヨ?」


211 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/08/15(木) NY:AN:NY.AN ID:0lkvTJvT
「んんん…おにーさん…むにゃむにゃ…」
イス香の一言で、危うく膝から落としそうになったニャルラトホテプの身体を抑える。
幸い寝た子は目覚める気配がなく、だらし無い寝顔を見せていた。

その寝顔を見てホッとする真尋であったが、
『子供、欲しくなったですヨ?』
イス香の一言が蘇る。
子供。自分が子供を作るとして、それには産んでくれる相手が必要だ…。
お腹を痛めて、真尋の子を身篭って、真尋の事を受け入れて…。
「相手は誰ですヨ?」

真尋は膝の上に視線を向けた。
(まさか…有り得ないだろ)
顔にかかった柔らかな銀髪を優しく払うと、ニャルラトホテプの幼い寝顔が気持ちよさ気にゆるんだ。
代謝の活発さを表す高めの体温が心地良い。

「…おにーさん……」
『真尋さん』
「…だいすき」
『大好き』

真尋は、自身の身体が発熱するのを感じた。


─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

恥を忍んで、投下させて頂きます。

※ロリものですご注意。
※お読みの際はキャラのコレジャナイ感に予めご用心下さい。
※こんなもの書いたのは幼ニャル子が可愛いのが悪いんだ。

236 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:EuhgRK3T
『私は、真尋さんのことが…大好きです』
ニャルラトホテプの向日葵の様な笑顔が幼い寝顔にダブって見えた。
「………」
顔が赤熱しているのがわかる。
息苦しさに呼吸は荒れ、心臓は早鐘を打ち、喉はカラカラだ。

「真尋サン」
「なんだよ」
「…数あるシチュエーションからこの瞬間を選んだのは他でも無い。真尋サン、あなたなのですヨ?」
「………」
「それは何故ですヨ?」
イス香が諭す様にそう問い掛けた。

「……ニャル子の…初恋…」
真尋の口を突いて出たその言葉に驚いたのは、真尋自身である。
「ニャル子の初恋相手が本当に僕なのか確かめたかったんだ…」
他意は…無い。ハズ…絶対。きっと。多分。
「ふーん。ですヨ」
「な、なんだよ」
「まぁ、良いですヨ」
「何がだよ」
「ステージ1クリアですヨ」
「は?」
「ボーナスステージ突入ですヨ…新しい思い出、作って下さいませね」

「一体何を…」
するつもりだ?と言う問いは、ニャルラトホテプの身じろぎに中断された。
「…ご、ゴメン。起こしちゃった……か?」


237 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:EuhgRK3T
座り込む真尋の上半身に抱きついたニャルラトホテプは彼の肩に頭を預け、
回した両腕に更に力を込めて、身体を密着させてくる。
真尋はその柔らかさと甘い匂いに包まれて、動けないでいた。
「ニャ、ニャル子……?」
「いいこ、いいこ」
優しく頭を撫でられた真尋は困惑顔のまま、自嘲気味に苦笑した。

――目を覚ましたニャルラトホテプと目を合わせた真尋は慌てふためいた。
沸き上がった感情を言葉に表すならば『後ろめたさMAX』
ゴメンとだけ言った真尋は次の瞬間には、その小さな身体に抱き竦められていたのだ。

「おにーさん。私とあそぶの、おもしろくなかったですか?」
遊びが遊びだけに、面白かったかと問われると返答に困る。ただ…
「ニャル子と一緒にいたのは…楽しかったよ」
身体を支えていた両手をニャルラトホテプの背中に回すと、重力に任せて背中から倒れ込む。
「こうしているのもですか?」
抱き上げる様にニャルラトホテプの身体を持ち上げると、向き合う少女に真尋は優しく微笑んだ。
「ああ…」

「…おにーさん。かわゆいです」
「男に可愛いはないだろ…」
「ほら、また。かわいー」
真尋は顔が紅潮するのを止められない。何か言おう。そう、思ったとき
「おにーさん」
「ん?」
「おにーさんに、私のはじめてをあげます」
「なに…」
を、と問う前にニャルラトホテプは目を閉じていた。


238 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:EuhgRK3T
真尋は、期待に震える小さな唇に吸い寄せられる様に顔を近づける。
弾む呼吸を必死に抑え、そっと目を綴じると唇を落とした。



「むー…っ」
不満げに頬を膨らませるニャルラトホテプの頭を撫でると、真尋はもう一度キスをした。
「まさかおでこフェチだとは…」

「一体どこからそんな言葉を覚えてくるんだ?」
「このばあい、するのはおくちでしょーが」
「そういうのはもっと大きくなるまでとっておけ」
「おんなのこに『はじ』をかかせるとは、いーどきょーです」

言葉とは裏腹に、真尋の胸に顔を埋めるニャルラトホテプの声音はすっかり蕩けたものになっていた。
高めの体温の身体と柔らかい銀髪を撫でる真尋は、その仕草に身もだえた。
強く抱きしめたい衝動を堪え、真尋は言葉を紡ぐ。
「そのうちもっと、いい人が現れたとき…あーその。こ、後悔とかしたくないだろ?」
顔が赤くなるのがわかった。
(そのうち現れるいい人…か)
真尋は自身の言葉の都合のよさに苦笑した。
そして今はただ、この胸上の暖かさを甘受しようと思うのだ…しかし、
「うぁ!?ニャ、ニャル子?!!」
「おくちはあきらめました」

「かわりに、私がおにーさんの『しょくしゅ』にキスします」
宇宙PCゲームの下世話さは彼の想像を超えていた。


239 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:EuhgRK3T
言うが早いか、ニャルラトホテプはズボンを下から押し上げるソレを取り出した。

「ニャル子!…こ、これは…そのっ」
「おにーさんのしょくしゅ、変わったところにありますね」
反り返った男根はニャルラトホテプの手の中で、刻一刻と太さを増していく。

「お、お前…っ、これがなんなのか知って…うぁ!!」
薄桃色の亀頭をこねられた真尋は電撃を喰らった様な刺激に思わず声が出る。

「いたかったですか?」
「痛いというか…うくっ!」
「んちゅ…んん。れちょ…」
柔らかな粘膜がペニスを這いまわる感覚に膝がガクガクと震える。
「ちゅぷ…ん…おにーさんのしょくしゅ、とてもあついです…」
醜く膨れ上がったペニスはカウパー液を滲ませ際限なく硬度を増していく。
脈打つ幹をほぐすように暖かな手が浮き出た筋をなぞり、充血した鈴口を小さな口が包み込んだ。
「………っ!!」
尿道を吸われた真尋は声にならない悲鳴を上げる。
腰が跳ね上がり、亀頭を包むニャルラトホテプの口内を突いた。
「んん…ん!しょんにゃにうごひたりゃ…んぷっ…うまくきしゅできまふぇんよ」
「くあぁあぁあっ!!」
ペニスの敏感な部分を口に含んだままモゴモゴと喋られた真尋は、
気が遠退く様な快感に腰を震わせた。
鋼の様に硬く反り返った男根が、狭く温かな粘膜のぬかるみを撥ねまわる。

「んぷぁ…ンっ…」
ニャルラトホテプの口腔から解放された亀頭から、粘液が糸を引きながら垂れ落ちた。
ニャルラトホテプは行儀悪く口元を舌先で嘗めると、ニヒっと
悪戯な笑顔を見せた。
「次は、何をして遊びます?」
「…ッ!ニャ、ニャル子…!!」


240 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:EuhgRK3T
無邪気と言うのは邪まさが無いからこそ、質が悪いものだ


と思う真尋サンであったのですヨ」
風の様に遊具へ駆けていく小さな影を眺めながら、真尋は胸元のデバガメにデコピンを見舞った。
「ボーナスステージ、お楽しみでしたヨ?」
真尋はその問いには答えず、床に飛び散った精液の処理を続けた。
「ゲームの中なのに律儀な人ですヨ」

「…うるさい!」

ぶっきらぼうにそうとだけ言うと、真尋はバケツに搾った雑巾で
床と云わず、壁にまで散ったモノを拭いてまわった。

「でもよかったですヨ」
「ん?」
「ニャル子サンの初恋。確認出来たですヨ」
「ん…まぁ、ゲームの中でだけどな」
「ふふふ…」
「…なんだよ」
「何でもありませんわ…ですヨ」

一通り掃除を終えた 真尋は園庭でエネルギッシュに遊ぶニャルラトホテプをみる。
銀色の髪が煌めく土煙で探さなくとも何処に居るかは一目瞭然だ。
真尋の姿を見つけたらしく、土煙が向きを変えて
一直線に向かってきた。
と、
「真尋サン。ご自身の欲望には素直に……ですヨ」
「んな…!?」
問い返そうとする真尋は、しかして、腰に体当たりするように飛び付かれた勢いで、次の言葉を飲み込んだ。
柔らかで軽い衝撃に、先ほどの行為を思い出し胸が高鳴る。
どんな顔をすれば良いのか分からずに固まった真尋であったが、
先に口を開いたのは彼女の方だ。


「おはようございます、先生!」
「……は?先生?」
そこには見覚えのあるニャルラトホテプの姿があった。
ただし、

「どうしました、先生?」

「あ、それとも…」

「昔みたいに『おにーさん』って呼んだ方がいいですかね?」

口元に人差し指を当て、悪戯っぽく微笑む、小学生のニャルラトホテプが目の前に居た。


─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

>>240の続きです

※9巻既読者向けです
※コレジャナイ感にご注意
※ロリもの注意
※まだ続きます…


270 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/09/16(月) 00:34:50.32 ID:NJFQ9UH4
「おら、早く教室に行かないと遅刻にすんぞ」
その一言で、いがみ合っていた二人は校舎へと駆け出した。
銀髪が一瞬真尋に翻り、あざといウィンクとキッスがチュッと投げられた。
真尋の心臓がドキリと鳴った。

ピチュン

その空間を一筋の陽炎が通過する。
紅いツインテールが一瞬真尋に向いて、恨みの篭った視線が見えた。

「…これが僕の欲望だって?」
二つの小さな背中が校舎に消えたのを認めて、
改めて真尋は胸元のフィギュアに問い掛けた。
「選んだのはご自身ですョ~」
「………」
「ふふ、返す言葉も無いですョ?」
意地くその悪いその顔を指で弾くと、真尋は嘆息ひとつを残して校舎へと向かった。

再び、教壇に立つ事になろうなどほんの数時間前の真尋には想像もつかない事態であった。
一度経験した事を忠実に追体験すると言うのは不思議な感じがした。
生徒達の一挙手一投足に既視感を催し、
自身がしゃべる言葉は舞台台詞の様に決められた流れに従ったものに感じられた。
しかし、そのなかで真尋はある違和感も感じていた。
ニャルラトホテプとクトゥグアだ。


271 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/09/16(月) 00:37:38.75 ID:NJFQ9UH4
100点満点の答案用紙を二人に手渡すと、ニャルラトホテプは忌ま忌まし気に舌打ちする。
向けられるあからさまなライバル心にしかし、等のクトゥグアは涼しい顔だ。
ふぅと、ため息を吐いて採点机の椅子から立とうとする真尋だったが、
二人はその場を動かない。
怪訝な気持ちにかられた真尋だったが、視線の注がれる先を見た真尋は、ああと思い立つと
ニャルラトホテプに「ほら」と手を伸ばす、
「よく出来ました」
そう言うと、答案用紙の『100点』の横に桜の花にそう書かれたハンコをペたりと押した。
こぼれる様な明るい笑顔を見せるニャルラトホテプの頭を撫でるてやると、気持ちよさ気に目を細めた。
足取りも軽く席に戻るニャルラトホテプ。真尋は次いでクトゥグアの答案にもハンコをと目線を向けたが、
だがクトゥグアは何も言わず席に戻ってしまった。声をかけようとした真尋だったが、
次々と答案用紙を持ち寄る生徒達を前にただ見送る以上の事ができなかった。


272 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/09/16(月) 00:39:09.14 ID:NJFQ9UH4
事の起こりは、体育の時間だ。
クラスの誇る問題児二人の姿が見えないのだ。
「これは何やらイベントの匂いですョ!」
いい加減存在を忘れかけていたイス香の声に、真尋は非情な現実を思い出した。

いまこの瞬間、真尋が小学生に囲まれ教師を演じている世界が、アト子提供のゲームの世界だと。

ドッジボールに興じる生徒達の取り纏めをハスターに任せると、真尋は二人を探すためその場を離れた。
本来ならもっと大事な問題なのだろうが、真尋は大して心配はしていなかった、
これはゲームなのだ…つまり、真尋の行動に合わせてイベントは巻き起こる。
そう言う設定なのだろう。
「擦れた考え方ですョ」
「誰のせいだよ」

宛てもなく歩き出した、真尋であったが目的地は直ぐに目星がついた、
地鳴りの様な衝突音が体育館から聴こえてきたのだ。


273 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/09/16(月) 00:42:13.98 ID:NJFQ9UH4
(なぁ、前はこんな展開なかったぞ)
(同じ道を歩くだけでは、新たな思い出にはならないですョ)
ヒソヒソと話す二人は物陰から体育館倉庫の中の様子を伺う。
先程の衝撃音の発信源は、予想を外れることなく、ニャルラトホテプとクトゥグアだった。
しかし、駆け付けた真尋は予想を外れたその光景に思わず身を隠して、
その状況把握に努める段となった。

――クトゥグアがニャルラトホテプに抱き着いている。

「いったたた…クー子!あんた、一体何のつもりです!呼び出した挙げ句こんな…!」
跳び箱に背中から倒れかかった恰好でニャルラトホテプは胸に縋り付く少女に怒鳴った。
「………」
クトゥグアは無言のままニャルラトホテプの胴体を強く抱きしめる。
「ええい、苦しい!…それに熱いんですよ!!」
ニャルラトホテプは引き離そうともがくが、まるでびくともしない。

「ぐうぅ!かくなる上は……!」
背中に手を伸ばして何やらゴソゴソとやり始めたニャルラトホテプだったが、
不意にその手が止まった。
背中から戻した手でそのまま、目下にあるクトゥグアの背中に掌を当てる。

「泣いて…いるんです?」
クトゥグアの背中が小刻みに震えていた。
「……先生とくっついちゃ…やだ」

真尋は思わぬ展開に固唾を飲んだ。
「こ、これはとんだ濡れ場ですョむぐぐぐ…!」
興奮気味のデバガメの頭を両の手で握り込んだ。


274 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/09/16(月) 00:43:58.31 ID:NJFQ9UH4
「……ニャル子…先生のこと、好き?」
ニャルラトホテプの膝枕に頭を預けた形でクトゥグアはそう問いかけた。
「そんなこと、あんたに何の関係があるんです…?」
すっかり毒気の抜かれた様子のニャルラトホテプは、それでも努めて棘のある口調で答えた。
「……あの人は…ニャル子のこと…好き」
ニャルラトホテプの顔が朱に染まる。アホ毛がビリリと立ち上がると、
彼女の乱れた心を表す様に右に左に揺れ動く。

「そ、そりゃあ、か、可愛い教え子ですからね!」
「……違う」
「へ?」

「……今日の先生。いつもの先生じゃない」

「それって、どういう…」
「……ニャル子は、先生のこと好き?」
クトゥグアは質問には答えず、また最初の問いを繰り返した。

「………」
「………」
沈黙が続いた後、
「……わたし、みていたの」
口を開いたのはクトゥグアだ。
何を…そう問おうとしたニャルラトホテプは熱い唇を額に受け、フリーズした。


275 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/09/16(月) 00:51:45.44 ID:NJFQ9UH4
「……ニャル子のお口、涎でいっぱい」

「……先生の触手の味、思い出しているの?」

「……美味しかったの?先生のカチカチ触手」
口内を掻き回し涎を絡めた指を引き抜くと、クトゥグアはその手をニャルラトホテプの下腹部に這わせた。

「……ニャル子…ニャル子…ニャル子」
クトゥグアはニャルラトホテプの秘部を擦り
うなじに顔を寄せ、抑揚のない声で名前を呼ぶ。

「んん!あっ…!あんン…!」
ニャルラトホテプはされるがまま、その身体を弄ばれる。
下着越しに食い込む指先の動きに合わせて小さな身体が波打つ。
「や、やめなさ…くぅ…」
ニャルラトホテプの秘裂を擦る動きが一気に加速した。

「んあぁん!!はっ!はうん…!……あっ」
白い咽を反らせたニャルラトホテプはその刺激に身体を震わせる。
「くぅ……んん……ん!」
ピタリ。クトゥグアの激しい指の動きが止まる。

「びゅるるるる。びゅる。びゅる……いっぱいでてた…」

「……ねぇ、あのとき先生が出した白いの…何だか知ってる?」
荒い呼吸に上下するニャルラトホテプの肩にクトゥグアの手が添えられる。
「……わたし、みてたの…宇宙幼稚園でニャル子が先生にこうされるの…」

「……殺したいと思った」


276 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/09/16(月) 00:55:36.76 ID:NJFQ9UH4
「はぁ…?私、を…殺したところ…で、先生はあんたなんか…!」
気色ばむニャルラトホテプだったが、クトゥグアは涼しい顔だ。
「……今日のニャル子、優しい」
「う、うるせーですよ!」

「あんたと私はニャルラトホテプ星人とクトゥグア星人…この意味、分かるでしょうが!」
「……でもニャル子…抵抗しない」
「あんたが…変なトコ…触るからぁ…」
「……ねぇ、ニャル子…あの白いのね」
「ん?……んん!?」

それからしばらく、沈黙が続いた。
そして、
「……先生?」
ギクリと心臓が跳ねた。
「……ニャル子寝ちゃったみたいなの」
「そ、そうか」
「……わたしは授業に戻る」
「そ、そうか」
「……先生?」
「な、なんだ?」
「……なんでもない」
そうとだけ言うと、クトゥグアは体育倉庫から出ていった。
心なしかその肌がツヤツヤしている…ように見える。
真尋はその後ろ姿を見送ると、恐る恐る体育倉庫に足を踏み入れた。

「…あいつ」
真尋は苦笑した。
ニャルラトホテプがマットの上でのびている。
身なりは整えられ、乱れは見当たらない。しかし、
右の頬にはキスマーク。そして額には『クー子の』と書かれた紙が張り付けられていた。

どうやらそれでニャルラトホテプの所有権を誇示しているようだ。

「所謂据え膳って奴ですョ」
「ちょっと違うんじゃないかな」


─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

※ロリもの注意
※コレジャナイ感注意
※こんなの書いたのはきっと、土砂崩れでニャル子グッズの無い
 避難所生活を送る羽目になった腹いせ


296 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/10/23(水) 02:00:45.29 ID:j7ou3yVJ
ニャルラトホテプは『先生』と思い出の道を歩いていた。
「でへへ」
高揚感に顔が綻ぶのが抑えられない。
暖かな掌の温もりを感じるだけで、幸せだった。

――これは夢だ。
ニャルラトホテプは知っていた。
見覚えのある光景は記憶の出来。
思い出の道は思い出でしかないから…。

思い出の様にくいくいとその大きな手を引いてみる。
何処か思案げな様子が不満だったがニャルラトホテプが
胸一杯の幸せを態度を示すと
…逆光のせいだろう、その顔はみえなかったが…
穏やかに微笑んだ…気がする。

夢は続いた…場面を変えながら。
その全てに『先生』がいた。

今は小学生の時分だ。喧嘩友達のクトゥグアに体育倉庫に呼び出されたのは、
いつもの様に喧嘩の為だと思っていた。
なにせ相手はフォーマルハウトのクトゥグア星人だ。そのクトゥグア星人のクー子が
犬猿の仲であるニャルラトホテプを人気のないところに呼び出す理由など…。


297 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/10/23(水) 02:03:38.23 ID:j7ou3yVJ
だらしなく開いた口元から涎を垂らし、何が楽しいのだろう
でへへと笑う。

「変わらないな、こいつ」
ニャルラトホテプの寝顔を見ながら真尋は一人ゴチた。
気絶したままかび臭いマットの上に放置する訳にもいかず、
保健室のベッドまで運んだのだ。
授業中居眠りの常習犯である彼女の寝顔を見るのは、
もはや真尋の日常の一部だ。
非日常的な今の状況において、見慣れた光景は何処か癒しを与えてくれた。

と、ニャルラトホテプの表情が変わる。眉間に皴が刻まれたかと思うと、今度は歯軋りを始める
解りやすい怒りの表情だ。グーで握ったゴブシがワナワナと震えている。

その表情は様々に変化した。喜怒哀楽の切り替えは瞬く間だ。
無貌の神とはよくいったものだ。
(…ちょっとちがうか)

寝相悪くバタバタと寝返りを繰り返すニャルラトホテプの傍らで真尋はその様子を眺めていた。
その姿は何処から見ても小学生の女の子である。
透き通る様な柔らかな銀髪に、一房のアホ毛、
幼さの中にも将来美人になるであろう素養が詰まった、整った顔立ち。
この姿を見たとしても誰もクトゥルー神話の邪神、ニャルラトホテプの同種族とは思わないだろう。

(まぁ、そもそも千体の顕現を持つと言われる魔人だけどさ)
一目で正体が見破られていては、トリックスターは務まらない。
怪しくないものほど危険なのがクトゥルー神話だ。
(とは言え、萌えるものは萌えるんだ…仕方ないじゃないですョ)
「……かもな」
「おっ?とうとう観念したですョ?」

――今更何を弁解すればいいのやら。


298 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/10/23(水) 02:05:22.93 ID:j7ou3yVJ
くちゅり くちゅ ちゅぷ

熱い指先が擦りあげた秘部から湿り気のある擦過音が聞こえる。
クトゥグアの熱い唇が額に押し当てられたときから、じわりと疼きだしたそこは、
乱暴にされる程に身体に電流を流されたような刺激が走った。
口内に分泌される涎が口の端からこぼれ出る。
口腔を指で犯される感覚は甘美な快楽と共に、あの時の情事を思い出させる。

愛するあの人との、はじめての…

でも、とニャルラトホテプは違和感に苛まれる
「あの人」との情事は夢の出来事のハズなのだ。

そもそもが今、こうしていることも…
しかし、ニャルラトホテプは現実の自分を思い出すことが出来ない。
もやにかかった様に阻まれて、記憶が『今』より先に進まない。

ニャルラトホテプ星人のニャル子、宇宙小学校の三年生。
それが夢のなかの現実だった。

ハッと目を覚ましたそこは白い天井の部屋だった。
自分の部屋ではないことは直ぐにわかった。
兄のニャル夫と共用の子供部屋は、こんなに天井は高くないし、
カーテンの下げられたレールがぐるりとベッドを囲う形で付けられているのは
兄の見舞いで足を運んだ病室に似ていた。
意識が徐々に覚醒していく。
どうやら油断してクトゥグアに肺の空気を燃やされて、気を失ってしまったようだ。
「くっそー、あんにゃろう。覚えていらっしゃいよ…」
何処か憂いのあるクトゥグアの顔を思い出すと、どうにも語員に力が入らない、
「………」
疼きの治まらない下腹部に、手が伸びた…
「ん!ふっ…?!ンん!」
指先に湿った布の触感が伝わり、腰から全身にかけて力が抜ける様な甘い痺れが走り抜けた。

ふぅふぅと上がった息を整え、
今度は恐る恐る、下着の中に手を入れてみる。
疼きの中心に指を差し入れると、熱い粘膜が指に絡みつく…。

「ん…先…生」
はじめての快楽に身を委ねようとしたとき、
「あーー…オホン」
「!?」
「目は、覚めたか?」

聞き覚えのあるその声にニャルラトホテプは飛びあがった。
「あわわわ!あわ!せ、せせせせんせい!」
カチ合った視線はニャルラトホテプの身体を這いまわり、
まるで見せ付けるかの様に開かれた両足の付け根…
汚れたショーツ内を愛撫する右手にも注がれている。


299 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/10/23(水) 02:10:13.96 ID:j7ou3yVJ
「ぎにゃああぁぁ!!」
驚きと疑問と羞恥心で、頭が瞬時に沸騰したかの様にのぼせ上がる。
逃げようとしたが、下半身が言うことを聞かない。
もんどりうつように転がったニャルラトホテプの身体がバランスを崩して大きく傾く、
何もない空間に差し出しだ左手がただ、空を掴んだ。

ベッドの端から転げ落ちそうになったのだ。
なったと言うか…落ちる身体を真尋が引き留めたと言うのが正しいだろう。
ニャルラトホテプの左手を掴まえると、勢いそのままに、その軽い身体を胸に抱いたのだ。

「大丈夫…か?」
いろいろと…と胸中で付け足すと、真尋は小さく柔らかなその身体を撫でた。

「………で、ですかぁ…?」
「ん?」
「何で邪神レーダーが反応しないんですかぁ…?」
「それは…その…」
そのニャルラトホテプの困惑も無理からぬ事だろう…なにせ真尋は邪神じゃないのだ。

(で、このあとどうすれば良いんだよ、コンチクショウ)
とりあえず誤魔化そうかと思う真尋だったが、
腕の中で放たれる甘い雌の香りに思考が激しく乱れる。
宇宙幼稚園での我を忘れる程の興奮が、目覚めつつあった…(まただ…)
そして聞こえてくる内なる悪魔の囁き。曰く、

「まずは押し倒して、ブチューですョ!」

内なる声デカイな、おい。
ちょっと冷静さを取り戻した真尋だった。だが、
「はい!」
「えっ?!」
真尋の視界がぐるりと回る。下を見ていたハズの真尋が次の瞬間天井を見ていた。


300 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/10/23(水) 02:11:38.35 ID:j7ou3yVJ
「次は…ええっと…」
「ニャル子!ちょっ…待っ!」
真尋の視界一杯にニャルラトホテプの顔がある。
「今私は、天啓を受けました!英語で言うと、コール・オブ・クトゥルー!」
熱に浮かされた様に高潮し、目尻に涙を湛えた瞳は戸惑いに揺れる。
「ちょっ、待て!ヤケを起こすな!」
「いつブチューするですョ!今ですョ!」
「し、します!ブチューします!!」
「ダメだ!待て!」
「待てませんて!」
ちゅっ。顔を左にかわした。右頬被弾。
「んふ…ん…あぅ、ぷちゅ!」
逆に首をふる。左頬に直撃。
「ふみゅ…!んん!ぷちゅー!」
下に逸らし、首筋に投下。
「その意気ですョ!ニャル子さん!」
「お前は黙れ!」
「つ、次…こそわ!」
「あーーもうッ!」

ちゅっ。ちゅうぅぅぅ。
「!?」

「……落ち着いたか?」
「………」
真尋は返事を待たずに、もう一度前髪を除けると意外に広い、ニャルラトホテプのおでこに口づけた。
「ふぁっ、おでこ……にゃあぁ…」
強張っていたニャルラトホテプの身体から力が抜けた。
真尋はその小さな身体を、改めて胸に抱く。
「ふぇええ…ぐず…うぇぇえ…」
緊張が切れて、泣きじゃくるニャルラトホテプの背中を撫でる。
「ニャル子。ごめんな」
甘い匂いのする銀髪を撫でる。
「また、それです」
そういえば、宇宙幼稚園でも同じ台詞を言った気がする。
「ぐす……先生は私のこと、お嫌いですか…?」
泣き腫らした目の下の涙を指で拭う。

「嫌いな訳…ないだろ」
「では…どうして…なんです?」
「そ、それは…」
今度は真尋がどもる番だった…。
「私はこんなに愛していますのに…」
僕だって…!そう言いたい衝動に負けそうになる。しかし、
「愛しています…ヨグソトス先生!」


301 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/10/23(水) 02:12:58.72 ID:j7ou3yVJ
「あんっ…!ふぁぁあん!!」
膨れ上がったペニスが秘裂を擦る度、ニャルラトホテプの小さな身体が小刻みに震え、
亀頭の半分が埋没した膣口からはおびただしい愛液が吐き出されてくる。
正常位の体勢で腰を沈め、ぬめる窪みを擦る。
「ひっ…んん!ひぐっ!」
捲りあげたTシャツの裾を噛み、潤んだ碧眼が快楽の波に震える。
「くぅ…!」
思考回路が焼き切れそうな刺激に、真尋は呻いた。
蕩けたような柔らかな肉ヒダが招き入れる様に亀頭に纏わり付く。
そのまま突き入れて、目茶苦茶に動き回りたい衝動にかられる。
その、堪え難い欲求から逃げる様に、膣口からの熱いキスを引きはがすと、
今度は白い太股をピタリと合わせ、その隙間を犯していく。
「あうんっ!先生の触手…!ナカに……入れて…え!」
先走りと愛液とでぬめる腿肉がペニスを圧迫する。
「うぁ、駄目…だ!くぅ……僕、は…先生、じゃ…うくっ」
下半身はまるで別物の様に快楽を求め、その狭隘なぬめりに激しく男根を擦り付ける。

「は、激し!…先…せ!…ヨグ、ソ…んせ!」
反り上がる白い喉に赤みが差して、上気する幼い身体が大きく震えた。
「ひっ………~~~!!!?」
吐き出されるのは最早、掠れた空気だけであった。
弓なりに身体を大きく反らし、ビクンビクンと何度も跳ね
そして、ふにゃりと弛緩した。


302 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/10/23(水) 02:25:10.00 ID:j7ou3yVJ
「う、くぁ…ああっ」
腹の下で乱れるニャルラトホテプの姿に、限界だと思われたペニスの硬度がより強まる。
抑制しようとするほどに肥大化する肉欲が理性を食い破りはじめる…
背徳感が背筋を震わせる興奮に転換して、
爆発しそうな射精欲求は発作的な衝動として下半身を這いまわる。
グロテスクに勃起したペニスが膣ヒダに触れる度に、真尋の思考は掻き乱れた。

幼いニャルラトホテプの唇を奪い、粘膜を犯す事で頭が一杯になる。
そして、


真尋の身体が止まった。
荒い呼吸はそのままに、貪りつく勢いが潮の様に退いていく。
ニャルラトホテプから身体を離すと、真尋は、右手で反り返ったペニスを握り、しごいていく。
真尋はかたく目を綴じた。
そうでもしないと、ニャルラトホテプの顔を、身体を…可愛いらしいショーツを
精液で汚したいという欲求を堪えられそうになかった。

「真尋サン。またですョ?」
呆れた声音。
「勢いまかせで女も抱けないとは、ヘタレの鑑ですョ」
「…うるさいよ」
真尋にはそう返すのが精一杯だった。

「別の男の名前で呼ばれながら抱けるかよ」
自慰をしながらそんなこだわりを語る自分がとてつも恥ずかしかった。
だけど、そこが真尋の譲れない一線でもあったのだ。
「これはゲームですョ?」
「ゲームでもだ!」

「ふふふ…」
「……なんだよ」
「いいえ、何でも…それよりも、ほら…」
「なん…!?んあ!!」
限界寸前だった真尋は、出し抜けに尿道を吸われ小さく跳ねた。
見ると充血した亀頭に舌を這わせるニャルラトホテプと目が合った。

(なぁ、これって…)
(素股までやらかして、いまさら綺麗事は無しですョ♪)
(………)
(お待たせしましたですョ…ボーナスステージ突入ですョ)


─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

>>302の続きです。
(削るつもりだったエロパート部分です)

※ロリもの注意
※コレジャナイ感にあらかじめ御容赦下さい
※実際にこんなことしたら捕まりますよ


318 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/11/12(火) 22:16:49.62 ID:zpmKLN/9
頭の中身が弾けたかの様な快感に真尋は一瞬気が遠退いた。
下腹部を這うざらついたぬめりに身体が跳ね上がる。
その様子を上目遣いで眺めるニャルラトホテプは満足げに微笑んだ。
「っかはぁあ…!!」
強く鈴口をねぶられ悶絶する。熱くぬめる口腔から
抜け出た亀頭が、糸引く先走り液と涎とを盛大に跳ね飛ばした。
「んっく…ん。ふ、はぁ…やっぱり変な味ですね…」
口元を拭い、顔をしかめるニャルラトホテプは、
舌なめずりをして真尋のペニスに再度顔を近づけた。
「ま、待てニャル子ッ!これ以上やったら…」
ニャルラトホテプはお構い無しと言わんばかりに、ペニスを覆う両手に舌を押し付けた。
「せんせー、かわいー…れちょ…ちゅぅ、はぁ…まるで、初めてのときみたいれす」
背格好にそぐわない淫靡な仕草にぐぅ、っと真尋は呻く。

「なぁニャル子。お前はわかっていないだろうけどこれはだな…」
ニャルラトホテプは震える真尋の手の甲を丁寧に舐めていく。
その感触は余りにも柔らかく、暖かで、気持ちよく…。
「これは、おにーさんの、しょくしゅへの、きふ…でふ…よ?」

嘘だ!

そう言おうと開いた口からは震える吐息しか出なかった。
「おにーさん…どうしてほしい?」
ニャルラトホテプは上目遣いで真尋を見つめる。
宇宙幼稚園での情事…真尋からすればほんの数時間前の出来事をニャルラトホテプは仄めかす。
しかし、真尋はあの幼い『キス』とは明らかに違うと感じるのだ。
真尋はごくりと無意識に唾を飲むと、おずおずと両手を開く。
見たことも無いほど鬱血した真尋自身が、期待でビクビクと脈動していた。

何が違うかは明言できない
ただ、こんなにも、抗い難い。

「く…口で…して、欲しい…」
「えへへ…じゃあ…見ていてくら、はい…わらひのき…ふ…」
目一杯に開かれた口腔が亀頭を覆っていく…。

幼いニャルラトホテプの言葉に無邪気さはない、
甘い誘惑は雌の色香そのものだった。


319 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/11/12(火) 22:19:36.78 ID:zpmKLN/9
唾液がたっぷりと満ちた口内の刺激に真尋はたちまち限界を感じた。
ニャルラトホテプが頭を揺すると腰の奥を激しい射精衝動が駆け巡る。
カリ首の括れに入り込んだ舌が亀頭をねっとりと愛撫し、
ペニスの形に膨らむ柔らかな頬肉は、ニャルラトホテプが強く吸うと痛い程にペニス全体を圧迫してくる。
そのあまりの快楽に真尋は激しく乱れた。
降下するSAN値の変わりに駆け上がって来た熱は狂暴で、素早い。

「で……出、るッ!!」
「んぅ、だひて…おにぃひゃんのあかちゃ……ッ??!あがッひゃ…んむ…!!?」

まるで神経の束で犯している様だった。
両手で乱暴に掴んだ小さな頭は痙攣する腹筋に合わせて小刻みに震え、
何度も何度も吹き上げる熱液の放出に、咽の粘膜が苦しげに収縮する。
瞬く間に口腔に溢れた白濁は出口を求めて、ペニスに密着する唇からこぼれ出す。
「お、あぁあぁ……」
熱の塊が限界を超えて怒張し、すぼまりきったペニスの先端から出ていく感覚に真尋は呻く。
ニャルラトホテプも苦しげに呻き、咽奥に溜まる濃い塊を嚥下した。
長々とした射精が終わった時には真尋は全身に珠の汗を浮かべていた。
弛緩するニャルラトホテプの口からおずおずと抜き出したペニスは泡立つ精液を滴らせ、
濃い塊の混じる粘糸が幾筋も名残惜しげに口腔との間にぶら下がる。
射精後にも関わらず、男根の勃起はおさまらず…飽きれた事に、口淫前よりも大きさも硬さも増していた。
「はぁ、はぁ…にゃ、ニャル子?」
ニャルラトホテプの頭を掴んだ両手を離そうとしたとき、その手を握られて真尋はたじろいだ。
捕まれた手はそのまま彼女の頬へ導かれる。
赤みの射した柔らかな頬を掌で撫でると、

満ち足りた微笑みがそこにあった。


320 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/11/12(火) 22:23:32.20 ID:zpmKLN/9
「ニャル子…」
「…はい」
「僕のこと、どう見える…?」
真っ直ぐに見つめる碧眼に逡巡の色が見て取れた。

「おにーさんは、おにーさんです……」
ニャルラトホテプはそういうと真尋の掌に甘えるように頬擦りする。
「僕が、もし、僕じゃなかったとして……」
スリスリ
「さ、さっきの、ぼ、僕に対しての……」
スリスリスリスリ
「あーー……」
「んふふ」
「要するに僕が言いたいのは…」

「愛していますよ」
「ッ!!」
「たとえ…貴方がヨグソトス先生じゃなかったとしても」

「愛しています…真尋さん」


321 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/11/12(火) 22:25:44.87 ID:zpmKLN/9
「んん…ふ…あむっん…」
桜色に火照る身体に指がふれる度、合わせた唇から甘い吐息が漏れる。

「あ…あんっ!…んっ!!」
シャツの上からささやかな胸の膨らみを掌で包むと、その反応は一層強まった。
真尋は更に深く口付けると、シャツの中に手を入れ丸く柔らかな肉に指を沈め、大く動かした。
強引な愛撫に肢体が跳ねる。
スカートのお尻に触れると、そこは愛液で濡れそぼり、
源泉に指を浸すと、溢れ出た粘液が太股まで下ろされていたショーツに垂れ落ちた。

「ふはぁぁぁ…」
唇を首筋に移すと、途端に蕩けた声音が室内に響いた。
「こ、これが…大人のキスですね…あんっ…!」
首筋を吸われたニャルラトホテプは大きくのけ反る、真尋はそのまま体重を乗せ小さな身体をベッドに押し倒した。


322 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/11/12(火) 22:43:59.26 ID:zpmKLN/9
自身の口をついて出た、その名前にニャルラトホテプは驚いた。
聞き覚えはないはずなのに懐かしいような響き、
『真尋』と呼ばれた彼は微笑んだ…ように見えた。
それまでの苛立っているような、恥ているような、泣いているような、
彼女の心を千々に乱していた不安な表情が消えた。

何故だろうと彼女は小首を傾げる。
白いびゅるびゅるをおねだりしたのが悔しいかな、クトゥグアの言う通り効果的だったのだろうか?
独特過ぎる臭気に気圧されたが、猛々しく勃起した男根から放たれる濃い男の子の味を、
ニャルラトホテプは興奮に身を任せ飲み下した。
ただ、彼女の出来るゆーわくは此処までが限界だった。

「真尋さん…」
また自然とその名前が口を突く
「大好きです」
両手を広げ大きな陰を迎え入れる。
今からする行為への恐怖にニャルラトホテプの身が震えた。
大きな陰はその身体を優しく抱きしめると、
「僕も、大好きだから…」
だから、と続けようとするその唇に人差し指を押し当てた。
「きて。下さい」


─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

>>322の続きです。

※ロリもの注意
※コレジャナイ感にあらかじめ御容赦下さい


336 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/12/15(日) 14:46:33.40 ID:XTlAOhw6
指に感じる締め付けは何処までも情熱的で、
纏わり付いた粘膜のヒダのうごめきに、感嘆の溜息が洩れた出た。

愛液の絡む指先を膣口から抜き取りペニスをその小さな入口に宛がう、
暖かなぬめりが亀頭を包むと、ニャルラトホテプの身体が緊張に震えた。
無理もない、鋼の様に勃起したそれはニャルラトホテプの華奢な身体に対して、余りにも凶悪だ。

(はわわわわ、フェラの時より倍はデカイですョ!)
真尋は上着を脱ぎ捨てた。
(うぶ、おや…このアングルはまた刺激的ですョ)
脱いだシャツを投げ出した上着に叩き付ける。
(ひょーっ!犯る気満々ですョ…ョ?)
静かに騒ぎ立てるという器用な真似をするギャラリーに一瞥をくれてやる。

小さなフィギュアはサムズアップをしてみせると、シャツの中に隠れるのだった。
「…ありがとな」
「ふぇ…?」
「いや、なんでも無い」
「ふふ…へんなおにーさんです」
ニャルラトホテプの緊張が和らいだ。
そして、真尋も、手足の震えが治まっていることに気付く。
逃げ出したいほどの畏れが堪え難い衝動に転化する。
そして、ゆっくりとニャルラトホテプに重なって、
(ほとんど違法行為ですョ)
あとで、デコピンを三発見舞おうと心に決める真尋だった。

「愛してるニャル子」
「真尋…さ ん、あいして…ん…あぁ」
ベッドが大きく軋む音が保健室に響いた。


337 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/12/15(日) 14:47:56.30 ID:XTlAOhw6
熱い熱いぬかるみを掻き分けて進み入る。
「………っ!!あぅ…はっ!」
ニャルラトホテプは目尻に涙を浮かべ、痛みに耐えた。
亀頭がギチギチの膣内を推し進む感覚は、幾重もの処女膜を次々と突き破っている様だ。
竿の半分程で、もうそこは行き止まりだった。その短い行軍が、永遠にも感じられた。
「あぁ…はっ…フゥう~~っ…」
ニャルラトホテプは全身で深い吐息をつくと、真尋の腕に食い込んでいた爪が離れ、柔らかな掌が薄い胸板を撫でる。

ペニスの太さに広がった膣口は痛々しく充血し、愛液と紅いものとを滲ませていた。
皮下脂肪の薄い下腹部は膣内に納められた真尋自身の形に膨らみ、
堅い楔が未成熟な肉を穿っている様がありありと見て取れた。

「は、入った…よ」
ニャルラトホテプはコクコクと頷くと、その小さな顎を上げ、静かに瞳を閉じた。
真尋は、深く深く口づけた。


338 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/12/15(日) 14:48:37.84 ID:XTlAOhw6
痛みと快楽の呻き声が交差する室内。
チロチロと燃える火の粉が窓外を舞う。
彼が、幼い肉体を貪る様に愛している様はカーテンを隔ててもなお伝わってくる。

ぶつかり合う肌の音に、ぬちゃぬちゃと湿った粘膜が絡み合う音が重なり、
時折漏れる嬌声と愛を語らう二つの呼吸は激しさを増していく。

「すきっ…!好きで…す!あぅっ!だい…んあっ!大すき…で、ああぅ…愛して…ますっ!」
「うぁ、僕もっ…すきだからっ!大好きだ…から!!愛してる!愛して…うあっ!出…る!!」
「んああ、ま…また!あっ…また、出て…う!んああぁぁあ!!」
極まった声が響くのはかれこれ5回目だ。


339 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/12/15(日) 14:52:27.68 ID:XTlAOhw6
真尋は吠えた。
精液のプールと化したそこは、居るだけで屹立した男根が即座に限界を迎える。
膣奥は軟らかに拡がり、たっぷりと蓄えた白濁に子宮が浸り、
その硬さと弾力に富んだ感触に亀頭がぶつかる度に、ニャルラトホテプの身体が跳ねる。
「だ…めぇ、ダ、メーっ!」
首を左右に振り、身を戦慄かせる。
途端、甘い雌臭のする液が下半身をしとどに濡らした。
「あぁーーっ!!ああぁあぁぁッ!!」
子宮に強く打ち付けたペニスを熱いうねりが包む。

押し潰されそうな膣圧の中で、限界を迎えた真尋自身が爆ぜる様に白濁を吹き上げた。
膣内の許容を超えた粘液がベッドのシーツを汚す。
「ニャル子、うぁ…くっ…あむ…ん…ン」
堪らずに吸い付いたニャルラトホテプの唇はどこまでも柔らかく、舌と舌が絡み合う快感に
ほぐれきったニャルラトホテプの中で、鉄芯の如きそれは、
また太さを増していくのだ。

(愛してる…僕だけのものにしたい)
その想いの中で真尋の意識はただひたすらに愛を叫んだ。
意識が暗転するその時まで。


─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

789 :名無しさん@ピンキー:2014/09/26(金) 00:39:06.95 ID:ze7AcSdN
「うあっ……!」
情けない悲鳴と共に、濁った液体が飛び散る。
ニャルラトホテプはほくそ笑むとソックスにかかった
その粘液を指で掬い上げて、真尋の前でねとねと玩んでみせる。

「くああぁ!」
夕焼けに染まる教室に真尋の声と、絹擦れの音が響く。
真尋は高校生の体躯には小さな椅子に腰掛け、苦しげに悶えた。
真尋の正面の勉強机に座るニャルラトホテプは悪戯な笑みを浮かべて、
小さな両足で射精の余韻に震えるペニスを擦りあげた。

言い付けに従い、スカートをたくしあげてプリントの入った綿の下着を見せ付ける。
「先生、気持ちいいですか?」
派手に放精したあとだというのに真尋のペニスは全く鎮まる様子はない。
「先生のしょくしゅ、全然ほぐれないですね?」
そういうとニャルラトホテプは足の裏で開ききったカリ首を擦った。
一日履き倒したソックスの触感は少しごわごわしており、ざらついていた。
小学生の活発な代謝の香りが染みた教室内に、甘いニャルラトホテプの匂いが漂う。
背徳的な罪悪感はそのまま興奮に昇格され、濁った臭液がニャルラトホテプの服と顔を汚した。

790 :名無しさん@ピンキー:2014/09/26(金) 00:42:43.48 ID:ze7AcSdN
「エヘヘ、せんせ…ニャル子のここ、好きですか?」

真尋は答える替わりに、陰唇の奥にうごめくそこを舌で抉った。
「ひふん…っ!うあぁ!」
溢れ出した愛液を音を立てて啜ると、真尋はニャルラトホテプのスカートから顔をあげた。
とろとろに崩れたニャルラトホテプの顔と目が合うと、二人はどちらからともなく唇を貪り始めた。
懸命に舌と舌を絡めるも、その様は小鳥が餌を啄んでいるようにしか見えない。
ぺたんこの胸をTシャツ越しに掬い上げると、小さな頂きが主張を強める。

ニャルラトホテプはシャツを捲りあげた。ブラの着けていない白いなだらかな曲線があらわになる。
真尋は堪らずにその桃色の肉芽を口に含み、味わった。

「んあっ!あん…!」
もう片方の胸には指を這わせる。大きさは無いものの、
柔らかな皮下脂肪に指が潜り、きめの細かな肌が吸い付いた。
「ニャル子…もう我慢できない…」

ニャルラトホテプはくすりと笑うと、胸から上目で見上げる真尋の頭を優しく撫でた。

もう幾度も射精をしているハズのそれは、真尋の言葉通りに限界まで張り詰めていた。
ニャルラトホテプは膝まで下ろしていた下着を脱ぐと、反り返り、凶悪に肥大したペニスの上に腰を落としていく。
真尋の首に両の腕を回し、静かに体重を肉の楔に乗せていく。
「ああ…いっ…!くうぅ…」
「うっ!くあぁ…!」
ニャルラトホテプの下腹部を真尋の形の膨みが進んでいく。
行き止まりに辿りついた時には二人とも汗だくで、
ニャルラトホテプは涙を浮かべていた。愛液と精液とが、殆ど隙間の無い結合部からこぼれ出た。

「あう…ん…い、いれただけで、いっちゃいまひ…たぁ…」
「ぼ、僕も…また…」
真尋は震える体をかき抱くと『いつものお願い』を囁いた。
ニャルラトホテプはこくんと頷くと、殆ど力の入らない上体を強いて起こす。


「まひろさん…大好き」

791 :名無しさん@ピンキー:2014/09/26(金) 00:45:32.28 ID:ze7AcSdN
真尋がニャルラトホテプの担任を勤めるのはこの日が最後だ。
小学校最後の日だと言うのに問題児二人は今日も首から、
上辺だけの反省の言葉をぶら下げて正座している。
「せんせい。ごめんなさい」
ぺこりと下がったハスターの頭をくしゃくしゃと撫でると、ジト目の二人が猛然とブー垂れる。
「先生はハスターくんにあまいですよ!」
「……不等な扱いにこーぎする」
真尋は赤い頭にゲンコツを落とす。
「お前らの頭には『反省』の二文字は無いのか!」

「で、でもほら!こーちょー先生は『汝らつみなし』っていってたよ」
真尋も、この二年間宇宙小学校の教師を勤めた身だ。
この学校の方針はある程度理解はしている。

つまりは、
「ようはせーせきさえ良ければ良いんですよ!」
真尋は銀色の頭にゲンコツを落とす。

「お前達は、毎日毎日……」
口ではそう良いつつも、真尋は口の端が緩むのを抑えることで精一杯だった。

792 :名無しさん@ピンキー:2014/09/26(金) 00:47:47.03 ID:ze7AcSdN
事件が起こったのは卒業式の終わりである。
卒業生の列を掻き分けてそいつらは走り出た。

「ちょっと待ったー!!」
「……やろうども、いくぞ」
「や、やぁ~~!」
突如壇上に駆け上がった面子に担任席の真尋は思わず倒れかかった。

「この卒業式は只今を持ってヨグソトス組が占拠する!」
マイクの前で大見栄を切ったニャルラトホテプは高々と拳を挙げる。
「諸君、私は先生が好きだ!諸君、私は先生が大好きだ!」
大演説が始まった。
真尋の顔が朱に染まる。
「卒業生諸君。君達は一体何を望んでいる?更なる勉強を望むか?」
「情け容赦のない鬼の様な教鞭を望むか?悪逆非道の限りを尽くして三又のフォークを刺される様なおしおきを望むか?」
『先生!先生!先生!』
「よろしい!ならばお礼参りだ!」

『先生!ありがとう!』

「…お礼参りの意味…ちげーだろ、ばーか…」
真尋は小声でそう呟くと、宇宙CQCで暴れまわる悪童を尻目に、フォークを取りに一旦職員室に戻るのだった。
…怒りの為だろう、顔が熱かった…とても。

793 :名無しさん@ピンキー:2014/09/26(金) 00:51:17.53 ID:ze7AcSdN
「先生が好きだ…か…」
人気の無い教室で真尋は教壇からの眺めを堪能した。
後ろの黒板には卒業生達の言葉がひしめいている。

ヨグソトスの名前で教師を初めて2年間。真尋は様々な経験をすることとなった。
邪神達に囲まれた生活は驚きと落胆の連続だった。…と思う。
例えば海外に行ったとすれば文化の違い、思想の違いと言うものがあるだろう。
…邪神と人間の違いはもっと根源的なものだと感じた。

「あいつら、毎日毎日楽しそうだったな…」
「ええ。そりゃもう、毎日が楽しかったですよ」
「!?」
「えーごで言うと、エニシング・ゴーズ!」

ニャルラトホテプが悪戯な笑みを浮かべていた。

  • 最終更新:2015-05-24 20:38:42

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