いいネェいいネェ最ッ高だねェェェえっ!!
608 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 15:50:35.08 ID:e7Bq3qMq
いいネェいいネェ最ッ高だねェェェえっ!!
609 名前:名無し[] 投稿日:2012/06/05(火) 17:17:51.91 ID:Lo517BNv [1/9]
>>608
一方通行さんこんなとこで何してるんスか?
610 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 17:29:09.31 ID:uZqIF/a5
一方ニャル子は真尋に一方通行だった
611 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 17:40:33.82 ID:SLlLGK1T
真尋は自分に向けられた邪な好意を反射する超能力者だったのか( ゚д゚)
612 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 17:58:38.38 ID:Lo517BNv [2/9]
ニャル子「んっふっふ・・・甘いですね真尋さん!私はその幻想をブチ殺します!!」
真尋「そのネタ膨らますな、めんどくさいから」
613 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 18:15:57.79 ID:Lo517BNv [3/9]
真尋「っていうか、お前はどっちかというとインなんとかさんの方だろ」
ニャル子「・・・いえ、私は一方さんの隣にいつも居る子ですよ!ってニャル子はニャル子は憤慨してみたり!ほら、あのキュートなアホ毛とかかぶってますし!」
真尋「お前のはキュートとは程遠い物体だろ・・・!っていうかその口調お前が使っても可愛くないからな」
ニャル「・・・・相変わらずツン度レベルがパネェっすね・・・第一、このネタ膨らませてるのは真尋さんですからね」
真尋「・・・・・」
ニャル「・・・・・」
真尋「お前にツッコミ入れられる日がくるとはな」
ニャル「どっちかというと最初は突っ込まれたいんですけどね」
真尋「何の話だ」キラッ
ニャル「すんませんフォークはマジ勘弁して下さい」
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
615 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 20:59:18.01 ID:Lo517BNv [4/9]
どうしてもエロにもっていけないssでスンマセン
ニャル「ええい!そんな事はどうでもいいんですよ!」
冷や汗をかいたニャルラトホテプは両手を横にスライドさせて口をすぼめた。
どうやら危険な話題だと認識したらしい。何がそんな話は置いといて、だ。
真尋「最初に僕に振ってきたのはお前だろ!」
ニャル「私が言いたいのはつまり!そう、私が一方通行・・・もとい、真尋さんのヒロインかどうかという事です!」
そのネタは横に置いたんじゃなかったのか。YOU!
真尋「ニャル子がヒロインかどうかはどうでもいいけど、とりあえず僕は一方通行ではないからな」
ニャル「・・・今さりげなく酷い事言いましたね・・・」
真尋「ニャル子がヒロインかどうかはどうでもいい」
ニャル「に、二度も言わないでくださいよ!」
ニャルラトホテプはどこからかハンカチを取り出して目元をわざとらしくふいた。
自分でわざわざ「しくしく」と言うところが余計わざとらしい。
コンマ1秒でも「言いすぎたかな」と反省したことを後悔した。
騙されてはいけない。こいつはあの邪神ニャルラトホテプなのだ。
最近はめっきり我が家に溶け込んでいるし、少なからず自分も気を許してしまっている気がする。
だが、忘れてはいけないのだ、邪神というものは人の心を惑わすため、愛らしい姿に生まれてくる。
愛らしい仕草をする(ニャル子は得意ではないみたいだが)
そう、本来邪神とはそういう風に出来ているし、人間よりもずっとズル賢い。
自分はおそらく、気づかぬうちにSAN値を削られてしまっているのかもしれない。
ならばここらで釘をさしておく必要があるのだ。
ニャル子にも。
そして、自分にも。
616 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 21:00:44.97 ID:Lo517BNv [5/9]
真尋「大事な事は二回言う法則があるだろ。というか、釘をさしておいたんだ。僕にどう言い寄っても無駄だからな。」
ニャル「・・・さすが一方さんですね、ヘタレ都市第一位だけはあります」
こいつは、コッチが真面目な話をしているのに、こうしてネタではぐらかしてくる。
それにも腹がたつ。
真尋「だれがヘタレ第一位だ。っていうか、まだそのネタひっぱるのかよ!?」
ニャル「そろそろ反射解いて下さいよ!ホラ、あるでしょう。普段ツンツンしているのにヒロインにだけは反射をとく!みたいな!野良の子猫が自分にだけなつく!みたいな!そーいう戦法が!」
真尋「そんな戦法があったとして、何で僕がお前にそれをしなくちゃいけないんだよ?」
ニャル「・・・・だ、だって、それは・・・」
ニャル子の勢いが落ちた。
ようやくコッチがマジな話をしているのに気づいたのか。
真尋「さっきも言ったけど、僕はお前とどーにかなる気はないからな。」
ニャル「・・・・・」
くるっと、体をまわしてあっちを向いてしまった。
真尋「・・・・・・・・・・・・ニャル子・・?(しまった、言い過ぎたか?)」
ニャル「・・・・わっかりました。では、この話はおしまいという事で!」
パン!と両手をあわせて、パッと顔をあげる。
しかしやはりというか、まだあっちを向いたままだ。
何か胸がざわざわする。
真尋「お・・・おい、ニャル・・・」
ニャル「そろそろごはんの時間ですね!どうします?先にお風呂に入ります?
真尋(・・・おかしい、いつものニャル子なら「そろそろご飯の時間ですね、どうします?私にします?それとも先に私か・・・あるいはわ・た・し?」とか言ってくるはずなのに・・)
「おい、コッチ向けよニャル子・・」
振り向かせようと肩においた手を、もの凄い勢いで振り払われた
そのことにも驚いたが、目の前のニャルラトホテプの目いっぱいにたまっている
涙に一番驚いた。
ニャル「・・・やめて下さい。もう、聞きたくないんですよ・・・」
真尋「・・・!」
目の前のニャルラトホテプは、目にいっぱいの涙をためていた。
こらえようと唇を噛んでいたが、ポロポロと大粒の涙は皿からこぼれ落ちるように線を描いて床にパタパタと落ち、
両手で耳をふさいで、小さな肩を震わせていた。
真尋は絶句した。
617 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 21:25:48.52 ID:Lo517BNv [6/9]
今、自分は何て言った?
時が止まったようだった。
胸がつまった。
その涙の破壊力が、自分にとってどれだけ苦しいものなのか
彼女を何回泣かせれば自分は思い知るのか。
いろんなものが頭の中でゴチャゴチャと混ざり合って、訳がわからなかった。
ただ1つだけわかったことは、この涙が偽りでもなければ、
狡賢い戦略もクソもないってことだ。
そーゆー奴だった。
出合った時から、小ズルイ事はするくせに どこか自分に選択肢をあたえていた。
邪神なのだから、自分のような非力な人間一人をどーにかするなんて簡単なはずなのに。
第一、気づかせずに虜にする術などいくらでもあるはずなのに。
逃げ道を与えてくれていた。
ずるいけれど、いつだって正々堂々だった。
理屈がおかしいことを言っているのかもしれない。
でも、まっすぐな思いを伝えてくれていた。
それなのに、自分は逃げようとした。何時だって、今だって。
何て事だ。僕は世界一じゃなく、多分きっとおそらく
宇宙一のヘタレ第一位ヤローだった。
ニャル「す・・すみません。ちょっと目に、その、ベルゼブブが入って・・・」
真尋「いや、その理屈はおかしい」
ついいつもの調子で突っ込んでしまった。
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
621 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 21:59:58.26 ID:Lo517BNv [7/9]
傷つかない、なんて嘘だ。
ニャルラトホテプだからといって、邪神だからといって、そんな言い訳をしてみたって
目の前の彼女は自分に突っぱねられただけで小さな肩を振るわせるような
ただの女の子だった。
そんな彼女を、いつも可愛いなと思っているのも・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・ちくしょう、認めてみれば、事実なんだ。
真尋「ごめん」
認めてみれば、素直に言葉が出た。
喉のつっかえがとれたように、そうしてみればドッと胸の中から気持ちが溢れてくるようだった。
ニャル子「・・・・え?」
ニャル子は涙目のまま、目を見開いて驚いた。自分の聞き違いかと思ってる様で釈然としないが、
それも自業自得だった。
真尋「・・・悪かったよ。ちょっと言い過ぎた。・・・・・・いや、すっごく言いすぎた。考えてみればいつも、僕はお前の本当の気持ちを汲んでこなかった・・・気もする。いや、汲んでこなかったと思う。自分の事しか考えないで、逃げてたんだ。・・・・ごめん。」
ニャル子「・・・・真尋さん?」
真尋「本当は、お前の事だって、か・・・・か・・かわ・・・」
かぁ、っと顔に熱がたまっていく。言え!言ってしまえ!
真尋「かわ・・かわい・・・かわ・・・」
ニャル子「頑張って真尋さん!あと少しですよ!」
何故かコイツは応援してるし
ちくしょう。もうヤケだ。そうでないと恥ずかしぎて爆発しそうだ。
もしかしたらニャル子も、いつもこんな気持ちで自分に告白してたのかもしれない。
真尋「か・・・っ!かわいいと!!!思うし!!!!!」
ニャル子「・・・・・!!///」
IETA!!!
ボン!っと、目の前のニャルラトホテプの顔が真っ赤にそまって爆発した。
どうでもいいが、二人そろってソファで真っ赤になっているこの状況は、ハタから見てどうなんだろうか。
そんな事を考えて必死に恥ずかしさをごまかしていると、えへへ・・と、彼女が照れた様な、恥ずかしそうな表情で自分を見上げて、
日に照らされた向日葵のように笑った。
そうして、ゆっくりと自分の胸にもたれかかって言うのだ。
「やっと反射といてくれましたね。大好きです、真尋さん!」
まだそのネタひっぱるのか。
おわり
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
623 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22:07:59.70 ID:Lo517BNv [8/9]
お目汚しでサーセン。
一方通行でここまで考える自分はどーかしてるぜっ!!!!
- 最終更新:2014-08-16 10:28:25