お題:プチニャルコ

123 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/03(火) 17:14:42.32 ID:ZfMv+xeI
真尋「なぁニャル子」

ニャル子「はい、何です?」

真尋「ニャル子の頭に付いてる邪神センサー?ってのか?どうなってるんだそれ」

ニャル子「そんなに私のことが気になるんですか?イヤン、もう真尋さんったら何だかんだで私の事…」

真尋「いや、やっぱりいいや」

ニャル子「じょ、冗談ですよぉ ちゃんと教えますんで聞いてください!」

ニャル子「えっと、まずは触ってみてください」

真尋「すごく嫌な予感しかしないぞ…」

ニャル子「大丈夫ですよ 触った瞬間電流が流れるなんてベタな真似はしません」

真尋「ん、ならいいか…」ピト

ニャル子「ひゃぅっ!?」

ニャル子「ま、真尋さんっ…そこっ…敏感なんですからもう少し優しく…」

グイッ

ニャル子「うう、嘘です!冗談ですから引っ張らないでくださいよぉー!」

真尋「…やっぱりベタな真似を」

ニャル子「触手を触られて悔しい…でも感じちゃう!なんてのは王道中の王道ですよ!」

真尋「何の王道だよ、てかそれアホ毛じゃなくって触手なのか」

ニャル子「こまけーことはいいんです。それよりももう少し引っ張ってみてください」

真尋「ニャル子、お前Mに目覚めたのか」

ニャル子「真尋さんがお望みなら…そういうのも…」

グイッ

ニャル子「いてててててて!!」

スポッ

プチニャルコ「イツモニコニコ!アナタノ隣ニ這イヨル混沌!ニャルラトホテプ!」

真尋「!?」

ニャル子「真尋さん…あんなに強引に…」

ニャル子「でもおかげで出来ました!私たちの子供です!」

つづかない

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 

129 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/03(火) 21:22:21.73 ID:ZfMv+xeI
邪神はああやって子作りをするのか
既成事実のために分身した自分を子供と言ってるのか
各自補完でお願いしますぜ

130 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/03(火) 22:05:05.74 ID:OfwTanGv
各自補完例

真尋「っていうか、『私たち』と言われても、僕は何もしてないよな?」
ニャル子「何を仰っているのですか!農家の方が大根引き抜いたら、その大根は農家さんの物じゃ無いですか!」
真尋「子供を大根に例えるなよ……で、僕関係ないよな?」
ニャル子「ちょっと、認知しないって言うんですか!真尋さんがそんな無責任な方だったとは、しくしくしく」
真尋「そこ、わざとらしく泣くなよ。まぁ、僕無関係だけど」
ニャル子「あくまで我関せずのスタンスをとり続けるのですね。分かりました。
でしたらこの宇宙DNA鑑定機ではっきりさせましょう」
どこからともなく手のひらサイズの装置を取り出す。さすが宇宙、小型化されてる。
真尋「DNA?邪神なのに?宇宙人なのに?」
ニャル子「邪神と人間との子供も沢山居るんですよ?今更DNAとか小難しい事で逃げられません」
真尋「逃げるも何も……まぁ、さっさとこのしょうも無いやり取りの片を付けような」
ニャル子「では真尋さん、この容器に子供の元を入れて下さい」
真尋「はぁ??」
ニャル子「試料が無いと親子判定できないじゃないですか。幾ら宇宙と言っても、必要なんですよ?」
真尋「いや、その……こ……元って」
ニャル子「このプチニャルコが真尋さんの子供で無かったとしてもですよ、それさえあれば、
今度こそ間違いなく真尋さんと私との子d、ちょ、フォークじゃ無くて別の別やめてやm」

131 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/03(火) 22:16:01.87 ID:ZfMv+xeI
プチニャルコ「マッヒロサーン!ナデテクダサイ ナデテクダサイ!」

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 

139 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/05(木) 07:31:23.58 ID:FTaebp7W
>>131
不覚にも萌えた・・・

ぷちにゃるこ「まひろさんっ、まひろさんっ!」クイクイ
真尋「・・・・おわ、何やってんだ、そんなトコいると誤って踏まれちゃうだろ。」
ぷちにゃるこ「だっこ!だっこ!」
真尋「はいはい」ヒョイ
ぷちにゃる「えへへへ。まひろさんは優しいから、好きです。」
真尋「フォークを刺す所が?」
ぷちにゃる「だって、にゃる子と一緒に寝てくれます。それに、寝る時潰さない様に
小さい箱の中に私の寝床作ってくれましたっ!」
真尋「そ・・れは、起きた時圧死死体見たら寝覚め悪いからで・・・」
ぷちにゃる「むふふ。そえに、照れ隠しがヘたっぴなのもグーですっ!ああ、もう、結婚してくださいっ!」

扉バーン!

ニャル子「クラァ!いくら私の子どもと言えども、マイスイートダーリンを誘惑するのは許しませんよお!」
真尋「誰がダーリンだ」
ニャル子「おや、貴方以外に誰が?」
真尋「」
ぷちにゃる「やだですっ!わたしがまひろさんのお嫁さんになるんですっ!」ガッシ
ニャル子「だ、何言ってるんですか、だめー!だめー!近親相姦なんて許しませんよ!」ガッシ
真尋「僕の腕を掴むな引っ張るな!」

母と子のサバイバルゲームが、今、はじまる。(ばーん)

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

145 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/05(木) 20:55:33.55 ID:ryhzZhsx
ニャル子「私たちの子供に何やっているんですか!ほら、真尋さんも文句言って下さいよ!」
真尋「『たち』を付けるな、『たち』を。ニャル子『だけ』の子供だろ!」
プチニャルコ「……」
ニャル子「真尋さん、この子傷ついているじゃありませんか!」
真尋「い、いや、ちょっとまて、ちょ」
プチニャルコ「まひろさんと血がつながっていない……だったらまひろさんと結婚できますー」
真尋「そう解釈するか!」
ニャル子「『パパのお嫁さんになりたい』何て、ベタですよ、ベタ!」
真尋「誰がパパだ!」
クー子「……ニャル子とプチニャルコ、どちらを愛すれば良い?」
真尋「知るか!」
ハス太「目の周りってまひろくんに似てるね」
真尋「今まで何聞いていたんだよ!」
ニャル子「次は男の子が良いですよね」
真尋「次どころか、今も違うと言っているだろ!」
クー子「お姉ちゃんのココ……触ってご覧……」
真尋「やめろやめろやめろ!」
ハス太「まひろくん、プチニャルコちゃんと三人で家族写真撮りたい」
真尋「勝手な家族計画禁止!」
ニャル子「真尋さん、大声出し過ぎです。教育的な配慮が必要と思いますよ」
真尋(……僕への配慮は無いのか……)

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

155 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/07(土) 16:51:03.45 ID:GjM2pACt [1/2]
真尋ママ「ヒロ君ごはんよ~。みんな先に来ているわよ~」
居間から母の声。邪神達は我先にと食卓を囲んでいる事だろう。
本能の赴くままに生きている連中が実に羨ましい。悩み事など無いに違いない。あれであってたまる物か。
真尋「プチニャルコ、ここで待っているんだぞ。後からご飯持ってくるからな」
目の前の悩み事の種に話しかける。
母さんにはバレる訳にはいかない、なにが何でもこいつの存在を隠し続けなければ。
親に内緒でペットを飼う、見聞きしたその様なシチュエーションが頭に浮かぶが、事態はもっと深刻だ。
大人に比べれば些細な物であろうが、彼の社会的地位がかかっているのだから。
プチニャルコ「わっかりましたー」
敬礼じみた格好をとる。もっとも、敬意の概念を一欠片も理解していないだろうが、
それでも拒絶で無かっただけでもよしとしなければならないだろう。
真尋はプチニャルコの気が変わらないうちに、余計な事を言い出さないうちに急いで居間に向かった。
真尋「お待たうわっわあぁ」
彼が目にしたのは、今一番目にしたくない存在、食卓にちょこんと座ってサラダをムシャムシャ食べている、
プチニャルコであった。
真尋「っておいっ!何でここに居るんだよ!部屋で待つ約束だろ!!」
プチニャルコ「10秒待ちましたー。その後来ましたー」
真尋「あー、うん。いかに約束を破らずに、ギリギリの所を攻めるか、そうなんだな、そうなんだな。
抜け道のある契約を結んだ僕が悪かったんだな」
自嘲気味の真尋。彼のSAN値が枯渇しかかっているのはチェックシートを見るまでも無い。
10秒待っていたのにも関わらず先回りされている、そこを突っ込むのはもう今更だ。
真尋ママ「で、この子誰の子?ひょっとしてニャル子さんとヒロ君の子供?」
視線の先はもちろんプチニャルコ。愛しいものを、可愛いものを見つめるその視線は、
肯定的な返答を期待しているようにすら感じさせられる。

156 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/07(土) 16:51:45.20 ID:GjM2pACt [2/2]
真尋「ち……」
ニャル子「もちろんそうです!私たちの愛の結晶です」
ニャル子にとって、真尋の発言を遮り虚偽をばらまくのは全く罪悪感に繋がらないらしい。
真尋「違う違……」
真尋ママ「あらー、もうおばあちゃんになっちゃったのね。しくしく」
その台詞の後半はわざとらしいを超えて、あざとさすら伺える。
疑問や懸念と言った要素が微塵も感じられないのは何故だろうか?
親としての対応以前に、一般人としての対応すらしてくれない。後者は今更かも知れないが。
真尋ママ「女の子もいいものよねー。今度パパに頼もうかしら?」
何を意味しているか、分かるが分かりたくない。
ハス太「まひろくん似の女の子!?」
相手が女の子なら問題ないとでも言いたげである。
クー子「……少年似の女の子……いけるかもしれない」
いくな。
力みすぎたためか、うっかり握っていた箸をへし折ってしまう。
和食には合わないだろうが、フォークであればこうは簡単に破損しなかっただろう。
もっとも、その前に件の邪神連中に投げていただろうか。
不意に袖口がくいくいと引っ張られる。そこに視線を向けると、プチニャルコが新しい箸を差し出していた。
ニャル子「まぁ、さすが気が利くじゃありませんか!」
指で優しくプチニャルコの頭を撫でるニャル子。「良く出来ました」とばかりに。
真尋ママ「まぁ、お利口さんね」
指がもう一本増える。プチニャルコを中心として、居間はすっかりほんわかとした雰囲気に包まれる。
約一名を除いて。
真尋「何なの?これが世界の選択なの?」

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

166 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/08(日) 16:44:55.80 ID:awhXbQLa [1/2]
真尋「ふわぁー。もう朝か。うん?背中のあたりに何か?」
未だ意識の半分は夢と現(うつつ)の狭間に置き去りにしているのか、頭がはっきりしない。
だた、体に感じる違和感ははっきりしている。柔らかい何かが確かにそこにある。
真尋「ニャル子か!」
飛び起き、即座に枕元に隠しておいたフォークを構える。
すでに抱き枕越しながら、勝手に添い寝した前科のあるニャル子に手加減など不要だ。
その存在を確認し次第、直ちに……それは『ニャル子』ではなかった。
真尋「プチニャルコ?……おい、プチニャルコ?」
『ニャル子』の前に『プチ』を付けた、自称およびニャル子曰く、ニャル子と真尋の子供、
もちろん真尋の認識としては、ニャル子から湧いて出てきた小型サイズのニャル子でしかない。
決して子供でも無いし、愛情を注ぐ対象でも無い。それが横たわっていた。ぴくりとも動かずに。
真尋「ニャル子!ニャル子!ニャル子!」
ニャル子の名を呼ぶ……もはや叫ぶの域に達している、真尋。
ニャル子「どうなさったのです?普段の冷静沈着な真尋さんらしくないですよ」
ドアを開けニャル子がやってくる。ノーウエイトであったが、ニャル子の事だからいちいち突っ込む意味は無い。
真尋「ニャル子、プチニャルコが、う、動かないんだ」
ベッドを指さす真尋。そこのプチニャルコは、最初に見た時からやはり変化は無い。
真尋「その、寝返りか何かで、潰してしまったんだ」
ニャル子「ちょっと、起きて、起きなさい……」
ニャル子が軽く揺さぶるがプチニャルコの反応は無い。ニャル子が指先をそっとプチニャルコの胸に当てる。
息が止まるような時間が流れる。それでいて、耳元でも聞こえる自らの鼓動が恨めしい。
まさか、そんな事無いよな。熟睡しすぎているだけだよな。
真尋「お、おいおい、ほら、何か……」
ニャル子「……」
うつむいたまま、首を横に振るニャル子。
真尋「宇宙のなまらすごい技術で何とかなるんだよな。ちょちょーいっと」
ニャル子「さすがに、そんな、技術はありませんょ。あれば、あれば……」
真尋「僕がうっかりしていたからだ!>>139で言っておきながら、このざまなんて 」
今まで感じた事の無い罪悪感に後悔、体に力が入らず、ベッドにもたれかかる真尋。

167 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/08(日) 16:45:27.21 ID:awhXbQLa [2/2]
ニャル子「真尋さんが悪い訳じゃないです。これが、この子の、運命だったんですよ」
真尋の隣にニャル子が座る。震える真尋の肩をそっと抱きしめて、おそらくいたわるような言葉をかける。
真尋「運命って、そんなので割り切れるんかよ!……ニャ、ニャル……子……」
ニャル子「割り、切れる、訳、ないじゃないですか。私の、私たちの子供なんで……す、よ」
真尋は目に涙を浮かべているが、ニャル子のは表面張力が重力に敗北していた。
そのいくつかが真尋にもかかるが、文句など出るはずが無い。
真尋「ニャル子……」
むせび泣くニャル子をそっと抱きしめる。
慰められるより、慰めなければならない、それくらい真尋にも分かる。
気の利いた台詞は出ないけれど、少しくらい出来る事はあるはずだ。
ニャル子を強く抱きしめる。髪をすくようにして撫でると、ニャル子は幾分か落ち着きを取り戻す。
ニャル子「……真尋さん……ありがとうございます。この子もきっと、不幸では無かったと思います」
不謹慎きわまりないだろう、こんな時に……。それでも、ニャル子の表情や言葉は、
愛おしさを覚えずにはいられなかった。
真尋「……ニャル子……」
もう一度ニャル子の名前を口に出す。真尋にとって特別な名前を。
プチニャルコ「ふにゃ?呼びました?」
真尋「プ、プチニャルコ?」
うわずった声で驚くべきシーンを凝視する真尋。柔らかい布団にたどたどしいバランス取りで立つプチニャルコ。
プチニャルコ「まひろさんを驚かせようと、朝までじっと待ってたんです!でも待ちすぎましたー」
あー、ニャル子が抱き枕の中に潜んでいた時、仮死状態になって心臓が一年間で一日分しか鼓動しないとか、
変態を極めた設定語っていたな、そう言っていたな。
最初に抱き枕って、自分で伏線張ったじゃないか。
ニャル子「あれは時間の感覚が普段と変わりますから、練習が必要なんですよ。ちょっとはやりますけど、
まだまだ学ぶ事は多そうですね」
プチニャルコの頬を指でさする。愛らしい母と子のやり取りのようにも見える。
真尋は微笑ましい気分に……は、決してならなかった。
真尋「よーし、プチニャルコとニャル子、そこに正座な!」
ニャル子「わ、私もデスか!?」

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

224 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/15(日) 14:33:21.47 ID:DXL0/C28
真尋「いいかげんにしろよ。僕は引っこ抜いただけで、僕の遺伝子が入ってるわけないだろ」
ニャル子「地球の常識で測らないでください。この子は間違いなく真尋さんの子です。ほら、口元とかそっくり」
プチニャル子「ニンチニンチー、ニンチシテクダサイ!」
真尋「いや口の形ωだし、どう見てもお前の遺伝子100%だよ」
ニャル子「ぐぬぬ、しようのない人ですね。要は地球人に理解できる方法で、この子に遺伝子的な繋がりを持たせればいいわけですね?」
真尋「よくはないけど、証明できるものならな。宇宙のなまらすごい技術とか無しで」
ニャル子「ハッ、そんなものに頼らなくとも!」
ニャル子「……時に真尋さん。体外受精ってご存知です?地球でも魚とかが行うはずですが」
真尋「は?メスが卵を産んで、その後にオスが精子をかけるっていうやつ?」
ニャル子「ええ、その後から精子かけるっていうアレです。ご存知なら話がはやいですね。どうぞ」
真尋「………………は?」
プチニャル子「カケテカケテー」
ニャル子「うふふ、心配しなくても大丈夫ですよ。妻として母として、私もサポートいたしますから」
真尋「いやちょっと待て」
ニャル子「ついでに2人目も作っちゃいましょうそうしましょう。今度はちゃんと体内受精で。いやん♪」
プチニャル子「パパー、ハヤクハヤク、ハヤクカケテー」
ニャル子「生まれたばかりの娘と事におよぶなんて、Nice boat.された人の父親だってしてませんよ。さすが真尋さん」
真尋「ちょ、待てって」
ニャル子「でもプチニャル子とはこれっきりですよ?真尋さんのDNAは、すべて私が受け止めますから……♪」
真尋「ちょ、2人で迫るな。やめ、やめ、アーッ!」


これって親子丼と呼んでいいのだろうか

  • 最終更新:2014-08-16 14:20:57

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