ニャル子とおデート

ニャル子と真尋がイチャイチャするだけのを
書きたくなって書きました

ゲームのニャル子エンドの続きをイメージ
(朝から元気の無いニャル子を真尋がデートに誘います)

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

64 名前: ニャル子とおデート [sage] 投稿日: 2013/06/16(日) 01:04:51.96 ID:DcmUybea
ニャルラトホテプをデートに誘った事を、真尋は後悔していた


アニメショップを出て、大通公園のベンチの腰掛けると
嬉し顔のニャルラトホテプがその隣にちょこんと腰を降ろした
パンパンに膨れた紙袋を大事そうに胸に抱き
今にも鼻歌が聞こえてきそうだ

「どこかに遊びに行かないか?」
ニャルラトホテプがこの有様なのは
やっとのことで搾り出したその言葉によるものだ
彼女の気落ちした姿を見かねた末の決断だった

「いやぁ~まさかまさか、諦めていた限定版が手に入るとは!」
「それに、この店頭購入特典まで付いた新巻に…」
「極めつけは、予約キャンセルで手に入ったブルーレイBOX!」
テンションをトップにあげるニャルラトホテプの姿は、いつもの調子に見えた

いつものニャルラトホテプに戻って、嬉しい
嬉しいハズなのに……

「……真尋さん?」
気が付くと真尋の目と鼻の先に、覗きこむニャルラトホテプの瞳があった

胸が高鳴る
真尋がずっと感じている後悔の発信源はこれだ

落ち着かない
ニャルラトホテプの声音と、鼻腔をくすぐる甘い匂いに何かが真尋の中で歪んでいく
「ご気分でも悪いのでしょうか?」
ハの字に下がる眉に心配気に潤む碧眼
形の良い桃色の唇…

どうしたことか、真尋は胸の高鳴りに任せて
ニャルラトホテプの唇を奪っていた


65 名前: ニャル子とおデート [sage] 投稿日: 2013/06/16(日) 01:06:07.84 ID:DcmUybea
ドサドサとニャルラトホテプの腕から、彼女ご自慢の逸品達が落ちていく

ほんの数秒の間の接吻だった

「ああ、ほら…落ちてるぞ」
真尋はパッと唇を離すと、足元に散らばる品々を紙袋に入れ直していく


キッチリと納め直した紙袋をベンチに置くと
真尋は立ち上がり、ニャルラトホテプの手を引いた
「あ…うっ?……はい?」
奇妙な声を発すると、ニャルラトホテプは促されるまま立ち上がった

ぽふ

真尋はニャルラトホテプの身体を優しく抱いた
柔らかな銀の髪に顔を埋めると、
清潔感の溢れる香りを真尋は鼻腔いっぱいに吸い込んだ

ニャルラトホテプの四肢がピンと伸びる


66 名前: ニャル子とおデート [sage] 投稿日: 2013/06/16(日) 01:08:24.16 ID:DcmUybea
キューピー人形のポーズで固まったニャルラトホテプを尻目に
真尋は見た目より軽い紙袋を手に持つと
「あーもう昼か…」

テレビ塔の自己主張の激しいデジタル時計はちょうど12時を指すところだった
どこかから鐘の音が聞こえてくる
ゴーン。ゴーン。

「どこかで、ご飯でも食べようか」
返事を待たずにニャルラトホテプの手を取ると真尋はゆっくりと歩きだす

ニャルラトホテプは俯いたまま、付き従った
小声で何かつぶやいている
「…るい…とつぜん…んな、…スしたり…ぎゅって…ずるい」
手首を掴み、幼子の様に手を引いて歩いていく
赤信号に差し掛かったとき
ニャルラトホテプは不意にその手を絡め直すと、真尋の肩に甘える様に寄り掛かる
「えへ…えへへへへ…」
弛緩しきった笑顔があった

もう、真尋の中に後悔は無い
心地好い胸の高鳴りだけが今、真尋が感じる全てだった


─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

以上です
エロくないです

気が向いたらつづき書かせてもらいます
次はエロくしたいと思います

  • 最終更新:2014-08-16 12:07:30

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード