入れ替わりネタ+ハロウィン【長編】

入れ替わりネタ+ハロウィンをまず書いてみます

ニャン子さん

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ハロウィン+精神交換です

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814 :名無しさん@ピンキー:2014/11/30(日) 02:36:06.62 ID:nDhLclpI
「仮装して行くと、にゃんと入園無料がなんですよ!真尋さん!」
昼食を終えて席に戻ってきた真尋は目の前に突き出されたチラシを受け取ると、
それで身を乗り出してくるニャルラトホテプの顔面をシャットした。
「……で、それが僕に何の関係があるって?」
「やぁですよ真尋さん!そんなの言わなくたってわかってるくせにぃ……」
いつの間にか背後に移動していたニャルラトホテプは真尋の左頬に
顔を密着させ、右の頬を人差し指でつついてくる。
丸めた英語の教科書がニャルラトホテプの額でスコンと良い音を奏でる。

「大体、入園無料って言ったって遊園地なんて行ってどうすんだよ」
「そんなの、勿論デートに決まっているでしょうよ!」
その声に真尋の席にクラスメイト達の視線が一斉に集まるのを感じた。
ニャルラトホテプがデートの約束を周知させる為にわざと騒がしくやっているのは明白である。

珍しく屋上での昼食に珠緒が参加していたのは、つまりそういうことだ。
そして珠緒は今、クトゥグアと屋上でゲームに興じている。

詰んだ。

真尋は観念のため息を吐いた。

815 :名無しさん@ピンキー:2014/11/30(日) 02:44:46.56 ID:nDhLclpI
「ま~ひろさ~ん」
目隠しをされると同時に柔らかく、あったかい感触が背中に押し付けられた。
「だ~れだ?」
「この状況でその質問はナンセンスじゃないか?」
余りにも気の利かないその質問返しは120%照れによるものだ。
「もう、風情ってもんがありませんねぇ」
ニャルラトホテプもそれを重々承知しているのだろう、
からかう様に背中にさらに身体を密着させてくる。
「ぎゅーっ!」
「重たい!ウザい!」
可能な限りの悪態を吐いたつもりでも、背中に広がるニャルラトホテプの感触は何処までも気持ち良く……

「あー!いいからもう離れろ!」
途端に緩む心地好い感触。
拘束を未練の気持ちごと振り解いて、真尋は振り向いた。
猫耳を生やしたニャルラトホテプが立っていた。

あざとい仕種でえへへと笑うと、その場でくるりと一回転。
髪と同じく美しい銀の毛並みの猫耳に、小振りのお尻からはやはり銀の毛並みの尻尾、
鼻の脇にはピンとした髭が左右に四本づつ生えている。

所謂『猫娘コス』であるが、もともと日本人離れした銀髪碧眼のニャルラトホテプのそれは
まるでファンタジー世界から抜け出してきたかのようで……。
「どうです?真尋さん」
「あ……う、うん……い、いいんじゃないかな」
「おや、そのご様子。私のプッシーキャットっぷりに萌え萌えですかぁ?」
「……」
「あっ、因みにプッシーっていうのは女性の大事なはぷるぽっか!」
真尋は打ち下ろしたグーを震わせて「これさえなければな」とため息を吐いた。

対する真尋は破けたシャツにダメージジーンズ。
口元にはイチゴシロップで作った血糊を付けていた。
「ほうほう、真尋さんはゾンビですか」
真尋のお手軽ではあるが、非常に衣類を勿体なく使用した仮装は、
いつだったかクトゥグアの吐血した鼻血で汚されたシャツを加工して作ったものだ。

血染みが問題だったわけではない、洗っても落ちない焦げ跡が問題だったのだ。
ニャルラトホテプが血糊を手際よく『手洗い』で落としたシャツは翌日忽然と姿を消し、
更に翌日焦げた手形と歯形にまみれた姿で真尋の部屋に現れたのだ。
真尋は犯人探しはしなかった。

ただ、その日の夕飯の熱々の激辛豆腐チゲは、真尋のリクエストであった。

816 :名無しさん@ピンキー:2014/11/30(日) 02:46:06.03 ID:nDhLclpI
「それでは行きましょう!」
贔屓目を抜きにも可愛らしい美少女に腕を組まれて悪い気をする男は居ない。
真尋がいつもより素直に絡みつくいてくる手を握り返したのは、
お手軽であっても仮装をしたお陰かもしれない。
待ち合わせた公園も思い思いの仮装をした子供が遊んでいる。

「トリックオアトリートなのじゃー!」
ニャルラトホテプにしがみ付いてきた捻れた角を頭に付け、
牙の生えた口を描いたマスクをした女の子に、ニャルラトホテプが飴玉を渡すと
嬉しそうに某自称セーラー服美少女戦士風の衣装の母親の元に駆けていった。

「なぁ、今のって……」
「え?ニャにか見えましたかニャ?」
遠い目で鰹節を舐めるニャルラトホテプの隣で真尋はホッケーマスクで顔を覆った。

「ん?あれ?そういえば……」
不本意だが何やら雰囲気でやっつけられはじめていたニャルラトホテプとの仮装デート。
不意に冷静になった瞬間に、真尋の胸中にある疑問が浮かんだ。
「何処に向かっているんだ、僕た……ち?」
「では!飛ばしますよ、真尋さん!」
「え?」
真尋は急加速する感覚に思わず目の前のものにしがみ付いた。
柔らかくしなやかな曲線。
暖かく、甘い匂いのするそれがニャルラトホテプの背中だと気付いたときには、
ホッケーマスク越しの狭い視界を世界が物凄い勢いで流れていく。
「本当お前は、これさえなきけりゃな……!」
「にへへへ」
ニャルラトホテプの運転するバイクのタンデムシートで真尋は深く嘆息した。

「着きましたよ真尋さん!」
時を超えそうな疾走が止み、真尋はニャルラトホテプの背中から顔を上げた。
「ここって……」
真尋の前には北の大地では巨大なドームがそびえ立っていた。
「この度オープンした『チャウグナル=ファウグン・ドーム』でしょうが」
ニャルラトホテプは学校で見せられたチラシを渡して見せる。
折り返して隠されていた遊園地の名前と、象のマスコットのイラストを確認してから
真尋はおもむろにニャルラトホテプの脳天にグーを落とした。

817 :名無しさん@ピンキー:2014/11/30(日) 02:52:43.60 ID:nDhLclpI
「も~、いい加減機嫌直して下さいよ~」
むすっとした表情で観覧車からの景色を眺める真尋にニャルラトホテプが縋り付く。
「お前が騙すような事をするからだろ」
そう言ってまた窓の景色に視線を送る。
ドーム内に建設された室内遊園地は外から見たときよりもうんと大きく、
様々なアトラクションが所狭しと配置されている。
園内には人が溢れ、カボチャ型のバルーンがハロウィンムードを高めていた。
仮装をした客達が行き交う姿はさながら色とりどりの万華鏡の様で、
まるで様々な異星人が跋扈する某大作星間戦争映画のワンシーンみたいだ。

「まぁ、ぶっちゃけ本当に宇宙人が行き交っているんですけどね」
「人の心を読むんじゃねぇ」
真尋は本日何度目かのため息を吐くと、ニャルラトホテプに向き直った。
しまりのない笑顔が真尋の頬を紅くする。

心を読まれている以上、いくら不機嫌を装ったところで意味はない。

真尋の機嫌など、とっくに直っていた。

ニャルラトホテプと付き合い始めて数ヶ月。これくらいは予想の外に出るものでもない。
……そもそもこの這い寄る混沌少女を相手にこの程度で臍を曲げていたら身が持たないのだ。

「真尋さん。そちらに座っても宜しいでしょうかニャ?」
あざとい仕種で思い出した様に猫っぽいポーズを取って見せる。
「ん……」
真尋は無言でシートの端に寄った。
そこに腰を下ろすニャルラトホテプ。
「にへへへ」
「な、なんだよ」
「……触ってくれても、良いんですよ」
アホ毛と一緒にくねくねと動く銀の一房に、こっそりと伸ばしていた手がピクリと止まる。
汗ばむ手の甲を撫でる銀の毛並みに真尋は思わず唾を飲んだ。
真尋の手がぎこちなくニャルラトホテプの肩に回される。
ニャルラトホテプの温もりがゾンビシャツの上から伝わる。真尋は肩から腰に手を移す。
鼻先でピコピコ動く美しい銀色のアホ毛と猫耳。
真尋はイチゴシロップの血糊の甘さとは違う良い匂いを胸一杯に吸い込んだ。

「ニャ……ニャル子」
右手で腰を引き寄せると、左手で膝に置かれたニャルラトホテプの小さな手を取る。

真尋を潤んだ碧眼が見上げている。
真尋は吸い寄せられる様にその唇を味わった。

818 :名無しさん@ピンキー:2014/11/30(日) 02:55:53.69 ID:nDhLclpI
「ん……はっ。んん……」
差し込んだ真尋の舌をミルク皿を舐める子猫のようにぺろぺろ舐めるニャルラトホテプ。
頭を撫でると目を細め、喉をくすぐるとごろごろと喉を鳴らし、本当に猫の様だ。
柔らかなしっぽが背中を愛撫する真尋の手を撫でる。
真尋は誘われるままその手を下に滑らせていく。
背中から腰。腰の括れを堪能し、しっぽの付け根に南下していく。

「ん……!?」
スカート内に忍ばせた指先があるものを確認した。
ニャルラトホテプは身体をこそばゆそうに震わせると、
更にねっとりと真尋の舌に唾液を絡ませてくる。
「ニャ……ニャル子……これって」
「はい、真尋さんに……んんっ。愉しんで欲しくって」
「ばっ、おま!こんなことやられて……ッ!!」
ぶちんっと音がして何かが観覧車内を跳んだ。
真尋は目を覆う。

「それにしては……元気なんですけど」
たおやかに微笑むニャルラトホテプの前には、
トランクスのボタンを弾き飛ばしてまろび出た剛直がそびえ立っていた。

「チャックを下ろした途端、飛び出しましたねぇ~~」
「こ、これは……っ!」
言い募ろうとするも、最硬度に達したそれはニャルラトホテプの手の中で激しく脈打ちながら
尚も太さを増していく。
「えへへ……気に入っていただけました?私のし・っ・ぽ」「うあぁ!……っくぅ!」
出し抜けの按摩に真尋のペニスは限界まで反り上がる。
「……ニャ、ニャル子……すごい気持ち……いい」
真尋は自分の声を耳元で聞いた。
「へ?」
真尋の手がニャルラトホテプの乳房を捉える。
セーターの中で重みのある肉塊が乱暴な指使いに合わせてぐにゃぐにゃと形を変える。
「……はぁ、はぁ……ニャル子のおっぱい」
ニャルラトホテプは胸元に埋まる頭を押し返そうとするも、
右手を真尋のペニスを掴んだまま抑えつけられて左手だけでは真尋を引き離すことが出来ない。

819 :名無しさん@ピンキー:2014/11/30(日) 02:58:54.50 ID:nDhLclpI
「……ニャル子!扱いて!もっと……!」
真尋は両手で掴んだニャルラトホテプの手をペニスに激しく擦りつける。

「えぇいっ!この!」
力押しでは敵わないとみたニャルラトホテプは最後の手段に出た。

「……ひぎいぃぃ!!」
響き渡る真尋の悲鳴。
「はぁ!……はぁ!……何が、どうなってるんだ!」
ニャルラトホテプは自身の身体をまさぐりその魅惑的な肢体のあちらこちを見回した。

「……ニャル子ひどい。少年のが立たなくなったらどうするの?」
ニャルラトホテプの頬が引き攣る。

窓に写った自分の姿は、紛れもなくニャルラトホテプのそれだったからだ。

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825 :名無しさん@ピンキー:2014/12/08(月) 23:27:43.87 ID:ZpVH6gfO
ニャルラトホテプはもう一度真尋の股間を蹴りあげると、うずくまる真尋に高圧的に尋ねた。
「何が起きたか説明しろ」
「……しょ、少年。今のは潰れてもおかしくない……おかしくないよ?」

「三行で……だ」
「……うぅ、少年がニャル子とデートに出かけたと聞いて、
イス香からコレクションと引き換えに精神交換装置を借りてきた。
……少年の身体ならニャル子もきっと油断する
……けど、これはナンセンス……少年、空気を読んで」

堪忍袋の緒がギリギリと音を立てる。
それでもニャルラトホテプが堪え抜いたのは一重にこの変態が入っている身体が「真尋のもの」だからに他ならない。

「……少年、私の正体は聞かなくていいの?」
真尋の問いにニャルラトホテプの額に血管が浮き出る。
こんな喋り方をする生物など、真尋が思い当たる個体は一つしか知らない。

「全くお前は……」
良いところを邪魔しやがってと、こぼれそうになった言の葉をニャルラトホテプ=真尋はため息として吐いた。
這い寄る混沌を愛したその日から真っ当な幸せは諦めた筈だった。

……それでもここまでの仕打ちを受ける謂れは……
「……ところで少年、ニャル子と何をしていたの?」
「べ……別に……ただ、観覧車に乗って……」
「……ニャル子とセックスしてたの?」
「う……ま、まだそこまでは……」
「……ニャル子とセックスする気だったの?」
「そ、そこまでやるかは……」
「……ニャル子とセックスしたくなかったの?」
「う……」
「……少年……少年がニャル子と寝たのは知っている」

「……いままで見逃していたのは少年が少年だから……だよ?」

真尋は、邪神を相手に今こうしている事が奇跡の産物だと思い知った。
破滅への道を避ける天文学的な確率のダイスロールを成功させ続けた結果が今の現状なのだ……と。
「……少年?」

真尋の取るべき行動は決まった。

「ああ、認めるよ……僕はニャル子を愛してる」
則ち、この状況で下手に出る訳にはいかない。

826 :名無しさん@ピンキー:2014/12/08(月) 23:29:47.52 ID:ZpVH6gfO
クトゥグアにとっても真尋の精神がニャルラトホテプの身体に入ったのは予想外の出来事の様だ。
……ならばこの状況を上手く使わない手はない。
「僕はニャル子と愛し合っている……ニャ、ニャル子との……せ、セックスだって週に1回か、2回くらいはしてるし……」
「…………」
「ニャル子とデートしてたら、その、期待……とか、その……してるし……」
人質にしているようで卑怯だとは思うが、チート邪神相手ならこれくらいが丁度だろう。

……そう言い聞かせてはみても、
「僕は……その、ニャル子を……」

しばしの沈黙。
ニャルラトホテプの身体は熱く火照っていた。
舐めた唇は程よい弾力と不思議な甘味がある。
つい数分前まで夢中で愛撫していた乳房は先端がブラの内側で固くなっている。
そして下半身の気の抜けない感覚……。

「……少年、狡い」
沈黙を破ったのはクトゥグアだ。
「……私だってニャル子が好きだよ?」
先程とは打って変わった静かな口調。
「……少年の身体で嗅ぐニャル子の匂い……良い匂い」
そう言って抱き着いてくるクトゥグアを真尋は拒否出来なかった。

(これくらいなら、あいつも許してくれる……よな)
そうほだされかけた真尋だった。
しかし
「……少年の……気持ち……いい」
太ももに当たる生暖かく硬い感触に、真尋はニャルラトホテプの右足を跳ね上げた。

827 :名無しさん@ピンキー:2014/12/08(月) 23:35:00.01 ID:ZpVH6gfO
「……エロパロ的にこの展開はどうかと思う」
観覧車から本物のゾンビの如く這い出した真尋は涙目で股間を抑えながら前を歩く猫耳の少女に抗議する。

「う、うるさいんだよ変態!」
「……でも、ハッタリかましたものを鎮めるにはアレが最善……と言うか、全然鎮まらないの」
「やめんか、変態っ!」
ニャルラトホテプの背中に抱き着いては鼻をひくつかせ、強張った下半身を押し付けてくる。
真尋はそれを引き離しては目的地に向けて進み、そしてまたクトゥグアに抱き着かれる。

「あった!」
目的の建物を見つけた真尋はそこに向かおうとする。
「く……っ!のぉお!」
しかし、気が緩んだ一瞬をつかれ真尋は植え込みに引きずりこまれた。

丁度ハロウィンパレードの最中、喧噪の中でニャルラトホテプの悲鳴に気をとめる邪神(モノ)はいなかった。

邪神(ヒト)垣の後ろの植え込みに真尋は押し倒されていた。
「おいクー子!いい加減にしないと本気で怒るぞ!」
とは言うものの、ニャルラトホテプの身体には全く力が入らない。
いつもの真尋を引きずりまわす膂力なんて初めから備わっていないかのようだ。

「……少年……少年のこれ、もう……無理」
「うぁ……!や、やめろ!」
ニャルラトホテプの身体に馬乗りになったクトゥグアは切羽詰まった顔でのしかかる。
真尋自身の顔が近づいてくる。

自分自身に犯される。
そんな最悪のシナリオが真尋の脳内に浮かぶ。

……不意に真尋の拘束が緩んだ。

「ふぅ、何とか間に合ったみたいですね」
当て身を受けた真尋の身体がくずおれる。
そこには制服姿のクトゥグアが立っていた。

828 :名無しさん@ピンキー:2014/12/08(月) 23:40:47.01 ID:ZpVH6gfO
「いやぁ危ないところでしたね真尋さん」
クトゥグアは破顔すると、気を失った真尋の身体を米俵めいて肩に担いぎ、ニャルラトホテプを助け起こした。
「ニャル子……なのか?」
「はい!いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌です!」
真尋は立ち上がったものの、安堵のためにくずおれそうになる。

「うぅ……そ、そうだ!ト、トイレ!トイレに!」
真尋は何とか立ち上がると、植え込みを超えてトイレに駆け込んだ。
「おや真尋さん、いきなり大胆ですね」
「お、お前と一緒にするな!」
いつだったかのニャルラトホテプとの精神交換での最低なメモリーが蘇る。

「ふぅ!くぅう……!」
真尋は個室に入ると、下着を下ろしスカートからはみ出た尻尾を掴んだ。
「はうっ!うぁ……ふうぅ!」
凄まじい解放感と共に『それ』はニャルラトホテプの体内から抜け出てきた。
狭い隙間を押し拡げ丸い塊が現れ、菊門のすぼまる力で一つ目の塊が吐き出される。
真尋は尚も尻尾を引っ張る。
凄まじい解放感と共に『それ』はニャルラトホテプの体内から現れ、菊門のすぼまる力で二つ目の塊が吐き出される。

「くっ……はぁあ」
直腸内の異物を全て出し終えた真尋は深く息を吐いた。
「こ、こんなもの入れやがって……」
尻尾の根本はシリコン製の器具に繋がっており、弾力のある膨らみが4つ連なっている……
所謂アナルビーズの付いた尻尾を摘んだ真尋は、その趣味的なものを眺め、赤面した。
「おや、先程は満更でもないご様子でしたのに」
「……お前はそうやって密室に瞬間移動してくるんじゃねぇよ」
蓋をした便座の上に現れたクトゥグアに真尋は手刀を叩き込んだ。
「ぎゃぴ!」

舌を噛んだ痛みに涙しながらも、何処か楽しげなその表情に真尋は
全てを見透かされている様な居心地の悪さを感じた。

「どうでしたか?」
「ど、どう……って何がだよ?」
「決まっているじゃないですか!私のお尻、気持ち良かったでしょ~!」
「なっ!」
「いえですね……最初はホントに痛かったんですよ~そりゃもぉ、小指も入らないくらいでして」
「なっ、な、なっ!」
「ほら、真尋さんのオチンチンって膨張率がパないじゃねぇですか~」
「~~っ!!」
「いっつもカチンコチンになってからも私の膣中でドン……っドン!おっきくなって、どぴゅどぴゅしちゃうときなんてゆるば!」
真尋の全力の踵落としがクリーンヒットしてようやく、悪夢のマシンガントークが止んだ。

829 :名無しさん@ピンキー:2014/12/08(月) 23:46:18.04 ID:ZpVH6gfO
「いつつ……」
頭を抑えるその頭を見下ろし、フンと鼻を鳴らす。
「で、これからどうすんだよ」
「これから……と、言いますと?」
「決まっているだろ!早く元の身体に戻らないと」
「私の身体は……お嫌ですか?」
「嫌だね」
「えらくアッサリと切って捨てましたね」
さめざめと泣くクトゥグア=ニャルラトホテプ。

「いや、まぁ、その……き、嫌いとかじゃなくてだな、僕は男だしだな」
嫌なのは事実だが、涙を流すその仕種に語気が弱まる。
身体こそクトゥグアだが、ニャルラトホテプが泣いていると思うだけで良心が咎めた。
以前の真尋では考えられないその心の痛みは惚れた弱みだろうか?

「あ、そうですよ!」
「ん?」
「いっそ真尋さんも、女の子の喜びを知っちゃえば良いんです」
「はぁ?!」

ニャルラトホテプの言葉の意味を、頭が理解するまでの一瞬をついて、
ニャルラトホテプの身体はクトゥグアの膂力に抑えられた。
「暴れないで下さい真尋さん」
「おま……なに……をっ」

背後で個室の扉の開く音。
「……ニャル子……」
聞き覚えのある中性的なその声音に真尋は凍りついた。
荒い息の音、前からクトゥグアに抱き付かれた状態で首を巡らせるとそこには血まみれの自分の顔……!
脱いだままのショーツに気付いた真尋はニャルラトホテプのスカート内に迷わずソレを入れる。

硬く、熱いものがニャルラトホテプの内股に触れる。
それの意味するものを理解した瞬間、ニャルラトホテプはあらん限りの力で暴れた。

「はなせ馬鹿!何考えてる!」
「真尋さん……これは真尋さんの為なんです」
万力の様な力で抱きしめられて身体は一ミリも動かない。
「……猫耳ニャル子かわいい……」
「ひあ!」
うなじを舐められたニャルラトホテプがびくりと身体を震わせる。
「……美味しい……少年ずるい……わたしの身体で舐めるのより美味しい」
「や、ヤメロ……ばかぁ……」
ああ……真尋のペニスがニャルラトホテプの膣口を探り当てて……割入る角度を整える……
勢いを付ける為に亀頭が……。

830 :名無しさん@ピンキー:2014/12/08(月) 23:50:36.59 ID:ZpVH6gfO
「お待ちなさいクー子」
「……ん?」
無慈悲な一撃を絶望の中で覚悟したニャルラトホテプ=真尋は、しかし、
いつまで経っても来ないその瞬間に薄目を開けた。
「……世の中には待てるものと待てないものとがある」
そうは言いつつも真尋=クトゥグアの剛直はニャルラトホテプの内股に挟まれたまま、まだ挿入を果していない。

「確かに私は、私の身体を好きにして言いと言いました」
「……そう、だからHA・YA・KU!」

「ちっちっち……だからこそ……ですよ」
わかっていないなぁと首を振るクトゥグア=ニャルラトホテプ。

「この組み合わせでセックスしても、私の身体が身篭るのは真尋さんの赤ちゃんですよ?」
数秒の沈黙。
「……オッケーニャル子……『ルドラ・ムシャーテ』と唱えよ」

「ああ、そうか……こいつ」

馬鹿なんだ。

クトゥグアの拘束から解放されたニャルラトホテプはひざまずくクトゥグアの脳天目掛け踵を振り上げる。


「ルドラ・ムシャーテ」
クトゥグアの顔面に宇宙最強の邪神の全力の踵が叩き込まれた。

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837 :名無しさん@ピンキー:2014/12/20(土) 13:15:57.56 ID:bNvNO6nV
真尋のやることは分かっていた。
すらりと伸びた、しなやかなその脚を振り上げる。
クトゥグアはサムズアップしてみせると、聞き出した呪文を唱えた。
フッと気の遠退く感覚の後に、良い匂いと柔らかな感触。
地味な打撃音と破砕音が響く。

「ま、ざっとこんなものですねっ!」
「うぅ……酷い目にあった」
トイレの床に倒れ伏すクトゥグアを確認すると、真尋は安堵のため息を吐いた。

ニャルラトホテプの身体は悪く無かった。
……正直に言えば、良い匂いの漂う肌に全身の軽やかさ、着けている下着の肌触りも極上だった。
しかし、今こうして17年間親しんだ自分自身の身体で味わうニャルラトホテプの感触は……とか思っているんじゃないですか?」
「う、五月蝿いな……!」
クトゥグアの変態行為真っ只中にバトンタッチをした真尋はそれはもうガッツリとニャルラトホテプを抱きしめていた。
セーター内に侵入した両の手指はニャルラトホテプの乳房に食い込み、
密着させた肌がニャルラトホテプの暖かい柔らかさを伝える。
痺れる様な気持ち良さに、真尋の思考回路が鈍くなる。

「あん!真尋さん、なんだか触り方がえっちですよ……」
「わ、わるい……」
無意識に感触を楽しみ出していた手を慌てて引っ込めようとした真尋だったが、
その動きはセーターの上から抑えられる。

「……もっと、して……下さい」

「……ん」

散々お預けを喰らった真尋は、正直限界だった。
「はあんっ!くふぅ……!」
手の平で柔らかな肉を揉みしだきながら、硬く充血した乳首をつまみ上げる。
熱く、熱を持ちはじめたニャルラトホテプの肌は汗ばみ、甘い雌の香りが強くなる。
「うあ……ニャル子ぉ……!」
瞬間。抑え難い熱が真尋の身体から噴き上がった。

ぶびゅっ!ぶびゅるる!
クラッシュゼリーの様な白濁液がニャルラトホテプのスカート内にぶちまけられた。
「ひぐぅうっ!」
秘裂に急角度で食い込んでいた男根が激しく射精する脈動に、ニャルラトホテプが身もだえする。

五回、精液が噴き上がった後真尋は恐る恐るペニスを引き抜く。
粘膜に触れた亀頭が痙攣し、二回、残滓がお尻に放たれた。

838 :名無しさん@ピンキー:2014/12/20(土) 13:18:22.56 ID:bNvNO6nV
「わ、悪い……ニャル子」
熱液を下半身に受けたニャルラトホテプはヘタリと壁に手をついた。
息は乱れて、熱病にかかった様に赤面し、うなじに珠の汗を浮かべている。

「ま、真尋さん……素敵ですう」
発情しきったその顔に真尋は唾を飲み込んだ。
「一体、私の身体を使って何をしたんですか?」
「ひ、人聞きの悪いこと言うなよ……何もしてない……って」
「はぁ、はぁ……でも、せーしの臭いだけでイっちゃうなんて、こんな敏感体験初めてですよ……」
「に、臭いだけで……って」
「真尋さん、あついです……ふああ……!」
おびただしい量の愛液を滴らせる秘部を見せ付ける様に、お尻を突き出すニャルラトホテプ。
真尋のペニスは射精したばかりとは思えない程反り返り、血管を浮かべた幹は更に太さを増していた。

ニャルラトホテプが傍の肉をくいっと横に引っ張ってみせると、桃色の花弁の奥に膣口のうごめきが見てとれた。
「痛たた……クー子の奴、僕の身体をこんなにしやがって……」
局部に血が集まり過ぎて軽い貧血すら感じる。

クトゥグアのせいにしてみたが、今の興奮を生み出しているものは真尋自身のソレであることは真尋が良く分かっている。
ニャルラトホテプもそれを知っているのだろう。
「それじゃあ、私のおまんこがとろとろなのは、真尋さんのせいですか……ね?」
「ニャル子……」
「責任……とってくださ、あっ!あっ!あああ!!」

真尋はごまかすようにニャルラトホテプに覆い被さると、猛然と腰を打ち付けた。

839 :名無しさん@ピンキー:2014/12/20(土) 13:20:41.32 ID:bNvNO6nV
「あっ!うっ!くうぅ……ん!ひっ!ひぁ!」

激しいピストン運動で膣内を蹂躙していく。
溶かしたバターの様な粘液でニャルラトホテプとの結合部はベタベタで、ねちゃねちゃといやらしい水音を立てる。
真尋は気を抜いたら射精してしまいそうな粘膜の吸い付きに歯を食いしばり、ひたすらニャルラトホテプを犯した。

「ひあぁ!まひろ……さんの!ぞんび……んぽっ!おっき……すぎっ!ダメ…!……めぇっ!」
降りてきた子宮口に亀頭を打ち付ける度に、殆ど半狂乱で暴れるニャルラトホテプ。
真尋のはその身体を抱きしめ、肩越しにキスをする。
舌の蕩けるような甘い味を感じた瞬間、
「……ひっ!~~~~っ……!!!」
「う……あっ!締まるッ!」

膣圧が高まったのはニャルラトホテプの絶頂によるものだけではない。
鬱血した海綿体で押し潰されていた尿道を押し拡げて、煮えたぎる様な精液が上がってくる。
ペニスが一回り膨らんだ様に感じたのはあながち錯覚ではないのかもしれない。

……そう思える程に大量の精液が放たれた。

「うぐっ!ニャル子ぉ!!」
真っ白に飛んだ思考の中で、真尋は何度も愛しい少女の名を叫んだ。

「……あっ……ナカ……あったかい……れすぅ」
「はぁ……はぁ……」
長々とした射精が終わった時には、二人とも汗だくになっていた。
お互いに敏感になった肉ヒダとペニスとがきつく絡まり、痙攣を繰り返す。

840 :名無しさん@ピンキー:2014/12/20(土) 13:24:19.78 ID:bNvNO6nV
「はっはは……全然おさまらない」
ニャルラトホテプのお腹が膨らむくらいの射精をしたと言うのに、真尋のソレは未だ硬さを失わない。

「ま、真尋さん……少し、休ませて……下さ……」
収まらない性欲に腰を揺さぶりたくなるが、
ニャルラトホテプの身体を正面に向かせ直すと、抱きあって呼吸を整える。

「はぁ……はぁ……あ、そろそろヤバいです」
「ん……?」
真尋がニャルラトホテプの甘ったるい香りと暖かな体温を味わっていると、
突然後ろからアラーム音が流れた。

そして『クーネガ、キマス』の合成マイコ音声!
いつの間にか便座に座らされていたクトゥグアの制服のポケットでケータイが震えている。

『クーネガ、キマス』
『クーネガ、キマス』
『10…』
『9…』

「クー子の身体で電話していたの忘れてました」
テヘ☆っと舌を出すニャルラトホテプ。
「お前はーーっ!」
絶頂の余韻が抜けないニャルラトホテプの身体を抱きあげると、真尋は外に駆け出した。

『…3…2…1…キタドスエ』

真尋は邪神(ヒト)ゴミの中で火球が膨らむ建物を見た。
……ニャルラトホテプと深く繋がったまま。

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
861 :名無しさん@ピンキー:2015/01/03(土) 09:09:34.83 ID:yOcndutH
「真尋さんと繋がったまま、こんな遊園地をねり歩くなんて……頭がフットーしそうですよおっっ!」
「五月蝿い、黙れ、馬鹿」
「うぅ……ひどい」
「どっちがだよ……んああ!」
思わず漏れ出た声を必死に飲み込むと、周りを見回す。
見るからに人外な邪神(ヒト)、邪神(ヒト)、邪神(ヒト)……幸い、そのどれもが二人には頓着していない。

「クーーーー子ぉぉぉぉおぅ!!」
ニャルラトホテプが施していたと言う結界の中でフォーマルハウトの大気と変態の叫び声が荒れ狂う。
「惨い……」
クトゥグアの身体を悪用した、はた迷惑なお仕置きに真尋は背筋を凍らせた。

それはそれとして……だ。
「ま、真尋さん……これ、す、凄す……ぎま……す」
首に手を回して抱き着いているニャルラトホテプが切羽詰まった声をあげる。
緊急事態だったとは言え、今置かれたこの状況もまた相当なピンチだ。
「ぐぅ……っ!し、締めるな!締めるな、ニャル子!」
「ら、らって……らってぇ……」
落ち着かせようとすればするほど、下半身に意識を集中してしまう……
そう、ニャルラトホテプの膣内に深々と突き刺さったペニスへ……と。

862 :名無しさん@ピンキー:2015/01/03(土) 09:13:51.26 ID:yOcndutH
「エ、エロパロ的この展開……イエスですね……」
本物のゾンビの如くフラフラと歩く真尋の腰の上で震える猫耳の少女が涙目で縋り付く。

「いいから……ちょっと……黙ってろ……」
「はぁ……はぁ……この名状しがたい鉄芯なようなもの……し、締めつけたら……」
「おい、馬鹿!……や、やめ……!っっ!!!!」
「~~~~っ!!」
ニャルラトホテプの背中を強く抱きしめて暫し硬直する二人。
真尋は体を二度、三度と震わせるとまたノロノロとゾンビめいて歩き、
そしてまたニャルラトホテプに抱き着いた。

「あ……あった!」
目的の建物を見つけた真尋はそこに向かおうとする。
「く……っ!のぉお!」
しかし、気が緩んだ真尋は途端に限界を感じ、手近な植え込みに駆け込んだ。
丁度ハロウィンパレードの最中、喧噪の中でニャルラトホテプの嬌声に気をとめる邪神(モノ)はいなかった。
邪神(ヒト)垣の後ろの植え込みにニャルラトホテプは押し倒されていた。
「おいニャル子!いい加減にしないと本気で怒るぞ!」
とは言うものの、弛緩したニャルラトホテプの身体には全く力が入らない様子だ。
いつもの真尋を引きずりまわす膂力なんて初めから備わっていないかのように弱々しく真尋の頬をなでる。
「真尋さん……大好き……」
「……っ!」
ニャルラトホテプの身体に覆い被さっていた真尋はニャルラトホテプの蕩けきった顔を直視出来ない。

「……真尋さんもっと……もっと下さい」
ニャルラトホテプはふっかつのじゅもんをとなえた!

「あーっ!もう!あーっ!くそ!」
こうかはばつぐんだ!

863 :名無しさん@ピンキー:2015/01/03(土) 09:16:44.30 ID:yOcndutH
(あらすじ:いろいろあって、ニャルラトホテプの白いお腹の中で勃起と射精を激しく繰り返す真尋。
しかし、オシオキ・カムショットをいくら繰り返しても全く反省の色の見えないニャルラトホテプ。
業を煮やした真尋は起死回生のオシオキをしめやかに決意したのでした!」
「五月蝿い!馬鹿ッ!黙れ!!」
ニャルラトホテプを組み伏せたは良いものの、決心の固まらない真尋。

「……ね、ねぇ真尋さん?ほ、本気です?」
「な、何だよ。用意していたのはお前だろ!……あ、あんなの……お、おし……に入れて!」
「いやぁ~~……それはそーなんですが……いざとなると……ですね」
お尻を突き上げる恰好で組み伏せられたニャルラトホテプ。
愛液と真尋の白濁とを垂らし続ける秘裂の上に息づく蕾がひくひくとうごめく。

「ひっ……!」
更に太さを増したイチモツでその桃色の粘膜を擦ると、ニャルラトホテプは身体を硬直させた。
「……こ、こんな極悪なの……入ら……お、おまんこならぬるぬるですからッ!……ぬるぬるですからぁ!」
「こ、言葉を選べって……」
すぐにでも突き入れたい衝動に駆られる真尋だったが、彼とて鬼ではない。

普段から優しくしたいと思っている相手なら尚更だ。
ニャルラトホテプの涙声に真尋の良心は激しく痛んだ。
……もとはと言えば真尋への好意の暴走によるアナル拡張である。
興奮と興味とで驚愕の膨張率を記録するペニスは、ニャルラトホテプのすぼまった菊門に比べるべくもなく……。

熱の固まりが遠ざかる感覚に、ほっと溜息のニャルラトホテプ。

864 :名無しさん@ピンキー:2015/01/03(土) 09:20:40.53 ID:yOcndutH
「いやぁ、真尋さんもお優しくなって下さいました!」
「ん……」

「いえね、私の身体でアナルに目覚めるのまでは、まだ計算の内だったんですよ?」
「……」

「しかし、クー子の変態に当てられたとは言え、虚弱・貧弱・意気地無しの真尋さんがここまで積極的になって下さるとは!」
「…………」

「真尋さんの彼女として、恋人として、愛する殿方に後ろも味わっていただくことも大事だとは思っているのですが、如何せん真尋さんのリミット・ブレイクがここまでだとは……!」
「……そうか」

「いやぁ、これはもう、お嫁として妻として、本格的に後ろの開発しか!」
「そうか」

「ささ、折角ですしどうぞこちらのぬるぬるニャル子袋に真尋さんのうひゃ!」
「そうだな」
お尻の肉を強く掴まれたニャルラトホテプは熱の塊が強引に押し付けられる感覚に息を飲む。

「なぁニャル子……」

「あい……い?そそ、そっちは…いあ……っ?」

「少しは!反省しろ!」

「いっ……!イアッーー!」


挿 入 。

865 :名無しさん@ピンキー:2015/01/03(土) 09:23:30.37 ID:yOcndutH
「ふぐっ……!ん!んあぁ!」
めりめりと音のしそうな強引な挿入にニャルラトホテプが呻く。
絡まった粘液でヌラヌラと光るそれは、狭い肛門内に押し入ると更に硬さを増した。

「ひぁあああ……んうぅぅ……!!」
「す、少しは!反省!しろ!」

「は……反省してますから!……してますからぁ……ああぁうっ!」
「こんの馬鹿ニャル子ぉ!!」

ガクガクと身体を震わせるニャルラトホテプは、腸内に捩込まれた熱の塊の進入を必死に受け入れようともがく。
真尋もそれを腰に感じると、強烈な締め付けに歯を食いしばり先に進む。
「ひぎいぃん!」
「くぅ!締まる!」

小刻みに震える腸壁に亀頭が擦れる快感に真尋の意識が何度も何度も飛びかける。
「……お、お腹が……おひんひんれ……おひんひんが……おなか……にぃ……」
ペニスが根本まで入りきったときには、ニャルラトホテプは膝立ちも覚束ない状態であった。

「う……動くぞニャル子」
「うぇ?もうちょっと、まってくだ……あああああっ!!」
ペニスを半分程まで引き抜くと、一気にまた根本まで突き入れる。
殆ど粘性の無い腸汁をペニスが掻き混ぜて泡立てる。

「せっ!めてっ!ゆっ!くりっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」
幹をちぎれんばかりに締め付ける肛門が激しいピストン運動に赤いものを滲ませる。

866 :名無しさん@ピンキー:2015/01/03(土) 09:26:58.80 ID:yOcndutH
「ごめんニャル子、気持ち良すぎて……止まらない……っ!」
「ふぇっ!えっ!……えへ!へへ!」
「……っ!」
瞬間、ニャルラトホテプのアナルがうねった。
「うへ、へへ、真尋さんが、気持ちいいって、う、うれし……」
「お、おい……ニャル子?ニャル……?」
アナルだけではなく身体全体をむず痒そうに震わせるニャルラトホテプ。
肌は紅潮して、汗ばんだ肌から石鹸か花の様な、下半身に悪い匂いが立ち上る。
お尻に食い込ませていた右手を滑らせて柔らかな太股の付け根を確かめると、
そこはもう、底無し沼の様にドロドロだった。
「ニャル子……イった……のか?」
「はぁ……あっ、真尋さんに、褒められるの、うれひぃれす……」

真尋は堪らずにニャルラトホテプの首筋にかぶりついた。
乳房を乱暴に揉みしだき、目茶苦茶に突き上げる。
「可愛いぞニャル子!」
「ふ、ふええ……っ!」
「お前の汗、美味しい!」
「はあぁあん!」
「ニャル子、ニャル子!お前のイキ顔、もっともっとみせてくれ!」
「ひあぁぁ、真尋さーーん!」
ニャルラトホテプは何度も達した。

「好き、好きだ!あ、愛してる!」
「あぅ……あったか……し、幸せ……すぎますよぅ……」
真尋は何度目かもわからない射精を終えると、ニャルラトホテプと何度目かもわからない口づけを交わし。
再度また交わった。

867 :名無しさん@ピンキー:2015/01/03(土) 09:32:27.33 ID:yOcndutH
「おおっ!この遊園地の目玉『夜歩く石像』のパレードですよ!真尋さん!」

トイレで身だしなみを整えた二人は、広場の邪神(ヒト)ゴミの中でパレードを眺めていた。
子供の様に瞳を輝かせて不気味な巨像を指差すニャルラトホテプに真尋は曖昧な返事をする。
室内型遊園地のイルミネーションに浮かぶパレードはとても幻想的だったが、
真尋が気になるのはそのSAN値によろしくない景色ではなかった。

見るとあちらこちらでつがいになった邪神達……いつの間にかアベックのたまり場に来ていた様だ。
つい先刻まで何度も何度も愛し合っていた二人であるが、改めてデートに来ているのだと実感が湧いて、真尋は緊張した。

「?!」
ゆっくりとニャルラトホテプへと伸ばしていた手を柔らかな指に絡めとられる。
ニッコリと向日葵の様に笑うその顔を直視出来ずに俯く真尋だった。

「さぁ、真尋さん!夜はまだまだ始まったばかりですよ!」
「お、おい。そんなに引っ張るなって」

「何をおっしゃいますか!コースターに、フォールに、ゴーランドに、ショッピング、花火の席取り!まだまだやることはてんこもりですよ!」
「そのアトラクションの頭に付く言葉は何だ?大体室内で花火って……」
背後でドーーンと大きな爆発音と共に上がる火柱。
『クゥーーーー子ぉおおおぉう!!』
『……タスケテニャルコーー』

「……なぁ、花火って、アレか?」
「はて?私には何も見えませんし、何も聞こえませんですが?」

真尋は本日何度目なのかわからない深い溜息を吐いた、
華奢な体躯からは想像もつかない強い力でニャルラトホテプに引き回されながら。

それはとても幸せだった。

869 :名無しさん@ピンキー:2015/01/03(土) 09:50:12.80 ID:yOcndutH
――翌週の学校にて


「うぉおい!これは何だ!!」
バン!と叩き付けられた紙屑をキョトンとした顔で見つめる暮井珠緒。

「見ての通りの号外神聞ですョ?」
「そぉうじゃねぇよ!」
見れば分かるだろ、と言わんばかりの馬鹿を見る様な痛ましい目付きに真尋のイライラが爆発しかかる。
問題はこの神託を語るタイトルではなく内容……
『スクープ!N子サンとM氏の爛れたハロウィンデート!』
の煽り文句の下に載っている写真だ。

つまり、
『怒った様子で歩く猫耳を付けた少女の後ろでボロボロの恰好で追い縋る少年』
『トイレの脇の植え込みに引きずり込まれる少女』
『泣き叫ぶ少女に少年が覆い被さり、首筋にむしゃぶりつく不鮮明な写真』
『トイレへと向かう猫耳の少女に肩を貸すツインテールの少女』

「お前は一体何処にいた?!」
「何処って、この三日間珠緒サンちでゲーム三昧でしたョ?」
そう言いながら今もゲームなボーイを操る手を止めようとしない。

「じゃあ、この写真は一体……」
「ああ、これでしたらニャル子サンから写メが届きましたョ」
「なにぃ!」
バッと視線を送る真尋とババッと、視線を外すニャルラトホテプ。
殴り込もうにも女子共がバリケードとしてニャルラトホテプの席を囲み、真尋へゴミを見る様な視線を送っている。

校庭でばらまかれていたものはあらかた回収して廃棄したが、どうやら手遅れだった様だ。

握りしめていた一枚が唐突に燃え上がる。
「あち!」
舞い上がった灰が更に空中で燃え上がり、文字通り塵も残さず消え失せた。

「……少年。少年が生きていられるのは少年だからだよ?」
背筋の凍る低い声が背後に聞こえる。
初冬の教室内がサウナと化した。


「いやぁまさか、あの写真を使われるとは思ってもいませんでしたよ!」
カラカラと陽気に笑うニャルラトホテプ。
言葉とは裏腹にやり切った男の顔をしているあたり、珠緒=イス香に送ったメールの文面は容易く想像出来た。
……もう一柱の首謀者はゲームをクリアし今は未来に帰り、遺されたレトロ携帯ゲームを遊んでいるのは珠緒本人だ。

没収したニャルラトホテプのケータイには一体いつの間に撮ったのか、
公園の待ち合わせからの一連の動きが写真に収められていた。
表情が全く崩れないあたり、もうすでにバックアップは取っているのだろう。
真尋は明らかに良俗と名誉に反する数枚を消すと諦めてニャルラトホテプに返却した。

870 :名無しさん@ピンキー:2015/01/03(土) 09:52:50.56 ID:yOcndutH
「あー、八坂。ちょっと指導室まで来なさい。大丈夫、学校以外でのストレスか何かだと言えばそれで良い」
担任に引きずられていく真尋にサムズアップしてみせるニャルラトホテプ。
これさえなければな……と、八坂真尋は深く溜息を吐いた。





「……ニャル子の尻尾と下着に免じて今回だけは我慢する」
「見当たらないと思っていたら、あんたですか!」

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
以上。長々とお目汚し失礼しました。


皆さんの新作もお待ちしています!
今年もよろしくお願いしますm(_ _)m

  • 最終更新:2015-05-24 19:54:25

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