問い詰め;IF

6話をネタに何か一筆書きたいけれど、よろしいでしょうか?
W06

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980 名前: 問い詰め;IF [sage] 投稿日: 2013/05/20(月) 00:37:30.16 ID:AVn7EHXd [1/4]

衝撃だった。

真尋の中に響くニャル子の言葉一つ一つに、真尋の心は針に突かれる様な痛みを感じた。
「私は貴方にとってなんなんですか?」
答えられない。

ただの戦力?都合の良い女?否定したい…しかし出来ない。
自ら去った母親を追いたいという我が儘に協力を快諾したニャル子、
自分を守る為に命を失いかけたニャル子、自分の為の料理、
真尋はニャル子に不平不満しかぶつけた覚えしかない。迷惑だと思ったからだ。
ニャル子の自分への思いやりや…愛が。

「精神交換の時の事、私の精一杯の愛情表現でしたよ」
精一杯がキスなのか?精一杯でキスだけなのか?

「私のこの愛は真尋さんにとって迷惑なものなのかもしれません」
迷惑だった。迷惑…だった。過去形だ。
なら今のこの状況は迷惑…か?
肯定出来ない。

ニャル子の言葉がぐるぐると回る…凄まじい情報量だ。

何勝手な事言ってんだよ!この状況を見ろよ!僕困ってんだろ!

言葉にならない。
困っているのは何でなのか…ニャル子の言葉が身に迫るからだ。

「私は貴方の事を…愛しているんですよ!」
「充分なげえよ…」
ニャル子の身勝手な物言いに言い返せた言葉はそれだけだった。

「うう…うえぇ…わたしは、まひろさんのこと…あいしてるだけですのに…
なにも、わるいこと…してませんのに…」
(悪意のない迷惑行為だ…僕を困らせている)
「あいすることが…つみだと…ゆーとぴあぁ…?」
(こいつ…ふざけた感じじゃないと言えないのかよ…)


981 名前: 問い詰め;IF [sage] 投稿日: 2013/05/20(月) 00:41:19.93 ID:AVn7EHXd [2/4]

ふざけた感じ…どこかで聞いた単語に真尋は直ぐに思い当たった
(好きだとか、ふざけた感じじゃないと言えない…か)

「じゃあ…私…真尋さん、のこと…愛していて、いいんです?」

(…少し、ふざけてみよう)

A「だからって調子に乗んなよ!」

B「勿論さ!愛しているよニャル子」

C「いい加減重いんだよ、どいてくれ」





「いい加減重いんだよ、どいてくれ」
ニャル子は「ひぅっ」と呻くと決壊した様に涙を流し出した。

鼻を垂らし、身も世もない号泣だ。

真尋はそのニャル子の下から抜け出し、


ニャル子を押し倒した。
「お前の愛は軽くない」
虚を突かれたニャル子は目を見開いて、真尋を見つめる。
「重いって分かったから…僕は、」

お前のルートに確定する。

(なんだよ、ふざけた感じの方が恥ずかしいじゃないか)


983 名前: 問い詰め;IF [sage] 投稿日: 2013/05/20(月) 00:46:58.41 ID:AVn7EHXd [3/4]

唇を強引に重ねると、以前そうされたように
ニャル子の唇と唇を密着させ、舌を絡め、吸った。

「ん…んむ…んん…」

ぷはぁと、口を離すと銀の糸が二人を繋いだ
ニャル子はまだ涙を流しながらも、
キョトンとした、優しい視線を真尋に向ける。

「……あの…」
「ん?」
「はなみず……」
「……」
「……」
「んまかった」
「っ!?……ばか!」

二人はくすくすと笑う。
ひとしきり笑った二人は、
どちらからともなく抱きあうと、また…幸せなキスをした。


984 名前: 問い詰め;IF [sage] 投稿日: 2013/05/20(月) 00:48:58.61 ID:AVn7EHXd [4/4]

「ニャル子…」
「真尋さん…」
睦み合う二人はお互いの身体を絡ませはじめるのに、さほど時間はかからなかった。
ついばむ様な口づけはやがて、ねっとりとしたものになり、
抱き合う手と手は互いの身体を這いまわり、漏れ出る官能的な声を強めていく。

「いくよ…ニャル子…」
「来て下さい…真尋さん…」
水気に潤んだ秘裂から柔肉を掻き分け、熱の高い窪みを見つけると
真尋はそこに腰を沈める。
「ん…っ!熱…い」
「ニャル子のだって……ぇ!」
ぬめりながらも反発力の強いナカを進み、抵抗の一際強い部分に差し掛かる。
脂汗を首筋に浮かべ、ギュッと何かに堪える構えを取ったニャル子を真尋は抱きしめると、
一気に貫いた。

ぬるみと蕩ける肉のナカで、真尋が果てるのはニャル子が四度目の痙攣を起こした時だった。
「くうぅうぅ……ん!ん…んんんん~~~!!」
「くあぁ!出……出て……る…!」
未だかつて、経験のない大量の放精に真尋は呻き、
熱の塊を胎内に受けたニャル子は、絶頂中の身体で五度目の絶頂を迎えた。

輪唱する快楽に乱れたニャル子はやがて、コトリと気絶した。

「……コイツ、どこまでも僕を虜にするつもりなんだな」
童貞の拙いテクニックで、気絶する程の感度を発揮したニャル子。
心も身体も、真尋を構成する全てが今、ニャル子で満たされている。

攻略ルートを進んだつもりが、攻略されたのは自分かもしれない。

「…それでも良い」
真尋はニャル子ルートのエンディングを目指す事を固く誓った。


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以上です
お目汚し失礼しました

  • 最終更新:2014-08-16 23:09:03

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