思春期ニャル子!


思春期ニャル子?

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328 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2016/05/02(月) 13:01:05.21 ID:kZN7Q+Pb
『ニャル子、ニャル子の此処凄い匂いする……』
『ひゃっ!駄目です!!』
『ニャル子の匂いと、僕のザーメンの臭い……!!』
『……っ!真尋さんのお……おちん……あたっ!あたって!』
『擦っただけで、出……ッ!!』
『ひああう……っ!!』



……ル子


「ニャル子!」
「うひゃおっ?!」
ニャル子は我に帰ると、目の前に現れた真尋の顔に思わずのけ反る。
ガタンと椅子が後ろに倒れかかるのを真尋は素早く抱えると、ふぅとため息。
「あらあら、どうしたの?ニャル子さん」
「へ?え?」
ニャル子はそこで漸く、自分が淫らな妄想にトリップしていた事を自覚した。
「おい、大丈夫か?」
「顔が真っ赤ね……お熱計りましょうか?」
「あ、ううん!だ、大丈夫!うん!大丈夫です!」
ニャル子は慌てて顔の前で手をぶんぶんと振った。
恥ずかしさと、恥ずかしさと、恥ずかしさで上手く喋れない。
そして真尋に抱きしめられたまま、膝小僧を抱えてしまう。
「だ、大丈夫です……から……うぅ」
ニャル子は椅子の上で体育座りをしたまま、背中の温もりを感じ続けた。
胸一杯に拡がる愛しさと、それを捨てて逃げ出したい尊大な羞恥心に戸惑いながら。

329 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2016/05/02(月) 13:02:27.04 ID:kZN7Q+Pb
「それにしてもびっくりしたわ~」
八坂家の食卓。
配膳の終わったテーブルに着きながら頼子が口を開いた。
卓を囲むのは3人と一匹。
ニャル子以外の居候邪神は今、とある事情で三日程家を空けている。

「ニャル子さんったら、急にちっちゃくなったと思ったら、またこんなにおっきくなって!」
「う~~……なんかこそばゆいです」
話題の中心となったニャル子は俯いて目線をせわしなくさ迷わせている。
「いや、びっくりで片付けて良い話なの?」
真尋は茶碗を片手に、鮭の切り身を箸でほぐしながら呆れ顔を作る。

「あら、だってニャル子さんは相当高位の邪神の種族なんでしょ?」
頼子はいただきますと手を合わせると、みそ汁をすすりながらそう言った。
「ふぁい?わらひららひふらららむいふひ」
「ちゃんと飲み込んでから喋れ」
鮭とご飯で口の中を一杯にしたニャル子が、瞳を輝かせながらもごもごと喋っている。
大方、ニャルラトホテプのヒエラルキーの高さを自慢しているのであろう。
……つくづく非日常的な日常だなと、真尋は思わず独りゴチる。

み~。
茶碗に口を突っ込んでいた珍獣が顔を上げる。
ご飯粒まみれの顔は主人とそっくりだった。

330 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2016/05/02(月) 13:03:25.37 ID:kZN7Q+Pb
「この分だとニャル子さん、明日には元通りかしらね~」
「何で残念そうなのさ……」
「え~、だって~」
真尋と頼子は自分のご飯を食べ終えて、食事のお茶を飲んでいる。
話しの中心であるニャル子は三杯のご飯を無心で掻き込んでいた。
「なんだかヒロくんに子供が出来たみたいなんだもん」
「ぶっ!」
思わずむせる真尋。
「か、母さん!」
「あっ!でも、今のニャル子さんなら妹かな?」
カラカラと朗らかに笑う頼子に憮然としながら、真尋は自分が吹き零したお茶を拭いた。
そして、ちらりと横目でニャル子を見ると、大口を開けてご飯を口に入れる恰好のまま固まっていた。

331 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2016/05/02(月) 13:04:44.38 ID:kZN7Q+Pb
『真尋さん!いまお腹の中でニャ尋が動きましたよ!』
『え?その名前でいくの?』
『あっ……また』
『元気な子に生まれてくれよ……出来れば人型で』
『うふっ』
『どうしたんだよ』
『だって真尋さん……ずっと笑顔なんですもの』
『そりゃ、幸せだからな』
『えっ……!』
『ニャル子が幸せなら……さ、僕も』
『真尋さ……』
『妹が出来たみたいで』

「……なんでそこで妹なんですか!」
「ああ、戻ってきた戻ってきた」
「まったくもぅ……ふぐふぐ……お変わり下さい」
「よく食べるわね~~」
頼子は嬉しそうに茶碗を受ける。
「おか……よ、頼子さんのご飯がなまら美味しくて……その」
「あらあら、いつも通りお義母さんでいいのよ」
「母さん!」
頼子は悪戯っぽく笑うと席を立つ。
「う~~……や、やっぱもう、おかわりはいいっす!」
「あら、そう?」
「お、思えばわた……し、ダイエット中だったり!」
「その割には随分食ったな」
「う……あ……み、観たいドラマがあったんで!ほ、ほいじゃ!」
真っ赤な顔で出ていくニャル子であった。

332 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2016/05/02(月) 13:05:32.16 ID:kZN7Q+Pb
「むふぅ……なんででしょうか……愛に溢れていた筈のわたしの胸が、
 こう、理不尽な衝動で荒んでいます……」
自室のテレビを点けたニャル子は、クッションを抱えると所在なくチャンネルを回した。

「どうしてしまったんでしょうか?まさか、小学校を卒業したあとみたいに……真尋さんのことも……」
去来する無根拠な不安で胸が締め付けられる。
「こんなんじゃ、わたし真尋さんに……」

『あう……ん……はぁ』
テレビから聞こえる甘い声音にチャンネルを回すニャル子の手が止まった。

汗ばんだ顔と顔とが近づき、触れ合う唇と唇。
お互いの唇と舌とを啄む音が響く。
『ちゅっ、ちゅっ……ん……はぁっ!ふぅ!』
やがて全身でお互いを求め合う男女は一つに重なり。
「なんだよ……ニャル子もこう言うのがしたかったのか?」
ソファの背後から回された真尋の腕が、ニャル子の身体を抱きしめた。
「ひゃう……!」
身体を強張らせたニャル子は、しかし直ぐにその腕にもたれかかった。

(また、妄想が始まってしまった様ですね)
お風呂から上がってからと言うもの、ニャル子は度々この妄想空間に捕われてしまっていた。
溢れ出すイマジネーションが度々現実から心を引きはがす。

「キス……したいです……」
妄想の中なら大胆になれる……妄想だから。
「あむ……んっ……ん、ふっ……」
理想の真尋が理想的なキスをしてくれる。
(当然です……これは、わたしの妄想なんですから)
舌を絡める心地良さに全身が振るえはじめる。

『ああっ……はぁあん……』
ロマンチックなBGMと艶やかな喘ぎ声がテレビから流れてくる。
ニャル子は覆い被さってくる真尋を抱きしめる。
その身体は想像よりもたくましかった。
「理想より理想的です……って?!」

「こ、これ……現実?!ま、まひ……!」
その唇が今度はやや強引に塞がれた。

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
337 名前:名無しさん@ピンキー[sagee] 投稿日:2016/05/23(月) 21:01:58.27 ID:hDrV6cdD
「ッ……!はっ!はぁ!」

気を抜くと直ぐにでも果ててしまえそうな快感に歯を食いしばり、耐える。
柔らかな肉ヒダが腰の動きに合わせて、キスの雨をペニス中に降らせ、
カリ首の裏側まで入り込んでくる。

「ひっ……ぐぅ!んっ!……ああぁ!」
ニャル子のソコはまるで真尋のペニス専用に作られた様だ。
根元まで完全に飲ませる度に、熱い源泉に亀頭がはまり込み深い深い結合感に身もだえる。
「ニャル子……っ!ニャル子ぉ!」
「ひっ!あっ……!……っく!ひっちゃ……!だめ……いっちゃいま……!」
腰を上下左右に擦りつけ、一気に上り詰める。
一際激しい締め付けを感じ、剛直は一回り膨らんだ。
ゴチュン!
骨張った腰が恥丘の肉を叩き、降り切っていた子袋を鋼の様に硬化した亀頭が鈍い音を立てて揺らす。
視界が真っ白に飛び、1秒後。
煮えたぎる様な熱い精液がニャル子のナカに注がれる。
「~~~~~っ!!」
美しい喉を反らせてニャル子が声にならない悲鳴をあげた。
ちぎれそうな締め付け、痙攣する千の舌による暴虐、雄の本能を直撃する甘美な汗の匂い。
「うっ……ぐ!くあぁ!」
高粘度の塊が聖域から溢れ、膣内を満たしていき、
張り付く膣ヒダにまで種付けした。

338 名前:名無しさん@ピンキー[sagee] 投稿日:2016/05/23(月) 21:03:37.46 ID:hDrV6cdD
30分前――

真尋は台所に立ち皿洗いを手伝っていた。
いつもならそれはニャル子の仕事である。
……下心の見え見えな点数稼ぎではあったが、笑い合う二人の顔を
盗み見るのが真尋の食後の密かな楽しみだった。

いつもならリビングからテレビやらゲームやらの音が聞こえてくる時間帯だが
クー子が留守にしている今日は皿洗いの音と頼子の鼻歌だけが響いていた。

「これで終わり……と」
箸の水気を切って箸立てに納めると、真尋は捲りあげていた袖を戻す。
みー!いつもの遊び相手の居ない珍獣が、期待に目を輝かせた。
真尋はシャンタッ君の頭を撫でると、その鱗肌を抱きあげ、頼子の腕にそっと渡した。
「あら、ヒロくんはもういっちゃうの?」

「うん、その……しゅ、宿題とかあるし……」
そそくさとエプロンを外す真尋に、頼子が悪戯っぽく微笑んだ。
「な、なんだよ母さん……」
「ううん。なんでも無いのよ~」
含みのある笑みを向ける頼子の顔に、誰かの企み顔が重なった。
「母さん、久しぶりにお父さんとお電話で長話ししようかなぁ~~」
「そ、そう?それじゃ、オヤスミ」
電話を操作し始める頼子に背を向けると、
ややぶっきらぼうに真尋はリビングを後にした。

「ねぇアナタ!初孫は男の子と女の子どっちがいい?」
ガタン!と真尋が階段を踏み外す音が廊下に響いた。

み~~。お腹を撫でられたシャンタッ君が頼子の膝の上で気持ち良さそうに目を細める。

339 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2016/05/23(月) 21:04:59.45 ID:hDrV6cdD
10分前――

真尋は扉の前に立ち、思案していた。
ノブの上のダイヤルはデフォルメされたニャル子の顔に合っている。
その手には、トランプとレースゲームのソフト……。
色々考えた上でのチョイスだったが、
「はぁ……」
どう考えても、彼女の部屋を訪れる男の持ち物には見えない。
何か気の利いたものをと思っても、悲しいかな
真尋の持ち物に男女のムードを誘うアイテムなどなかった。

「そもそもアイツが喜ぶものなんて……」

真尋はゲームソフトを足元に置くと、手ぶらのままドアノブに手を掛けた
……顔が燃える様に熱くなっているのが分かる。

深呼吸で息を整えると、ドアノブを捻る……。

340 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2016/05/23(月) 21:08:39.54 ID:hDrV6cdD
5分前――

真尋はニャル子を押し倒し、唇を奪っていた。
「ん~~~む!!んむむむ~~!!」
目を白黒させるニャル子はされるがまま、熱い口づけを受け続けた。
「ぶはっ!ま、真尋さん!ななななな、なにを?!」
「お前がして欲しいって言ったんだろ?」
「あうっ」
ニャル子は顔を真っ赤に染めると、俯いてしまった。

「……嫌だったか?」
フルフルと首が左右に振られた。

「……もっと、したい?」
「う~~……」
コクり、と縦。

「あっ……こ、心の準備が……はうぅ」
「ん……」
真尋の唇が首筋に落とされる。
「ふあっ!」
「…………」
髪からは石鹸の良い匂いが……肌からは甘い汗の味がする。
肩を掴んでいた腕を腰に回し、細いウエストを引き寄せる。

「あっ、真尋さ……」
腰からお腹、胸……太股……。
ぎこちないその手の動きに従い、ニャル子の健康的な肌が晒されてゆく。

341 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2016/05/23(月) 21:09:02.73 ID:hDrV6cdD
「はうぅ!」
下着だけの姿になったニャル子は身を強張らせる。
「……あまり、み、見ないで下さい」
真尋の腕に抱かれながら、ニャル子は大きさの合わないブラを手で押さえている。
……その声は震えていた。

「……怖い?」
「いえ……その……ちょっとだけ……その」
「……」
「あっ!いえっ!!ま、真尋さんがじゃなくって……!!」
「ん……」
「真尋さんならむしろベリー・ウェルカム!って言うか!!」
「こ、こうやって、さ、触って貰っているのも!う、嬉しいって言うか!……あう……」
「ん……」


「あの……ですね」
「ん?」
「……私の初恋の話し……以前しましたでしょう?」
「……ん」
「……ある日を境に、突然大好きだった先生を……私……」
「………」


「私、また……真尋さんまで同じ様に……」
「………」
「………」
ふっと、真尋の抱擁が解ける。

「………」
「ニャル子……」
「は……い?」

カチャカチャ……ジー……

「は、はい?!」
「………」
「ま、ままま……」


「ゴメン、僕……」
真尋の理性はもう限界だった。

「な、なんで!どーして!!」
「だめだわ……もう我慢出来ない」
「真尋さんの、おお、おち……おちん……!!」
ニャル子の顔が耳まで真っ赤に染まっている。
「……愛してる」
「はう!!」

342 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2016/05/23(月) 21:11:18.64 ID:hDrV6cdD
「……っはぁ!!はぁ!!くっ……うぁ!」
長々とした射精が漸く止まった。

汗だくの真尋は手を突くと、乱れた呼吸を整えようと努める。
出すものを出し尽くしたペニスは絶頂の余韻にびくびくと痙攣を繰り返している。

「……はぁ……はぁ……大丈夫か?ニャル子」
真尋の腹の下でぐったりとしているニャル子。
乱れた銀髪が目元を隠し表情は伺えない。
形の良い豊かなバストが呼吸に合わせてゆっくりと上下している。
「おい……」
心配になった真尋が顔を近づけたそのとき!


「おわっ!」
がしり!と真尋の胴がホールドされる。
「うがっ?!」
ニャル子の脚が腰をしっかりと挟む。そして。

「んむ!むむむむむむ?!」
電光石火の早業で真尋の口が塞がれた。

「ぶはっ!お、お前なぁ……!」
「まっ!ひろさ~~~~ん!」
キスから解放された真尋に髪入れずにニャル子が抱き着いた。
「うぉっ……!」
バランスを崩した真尋を引き倒すニャル子。
「はぅ~~……し・あ・わ・せ」
身体全身で真尋を抱きしめるニャル子は真尋の胸に顔を埋める。

344 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2016/05/23(月) 21:17:58.64 ID:hDrV6cdD
翌日――


真尋は教室に辿り着くと、力無く席に座った。
「おはよう、八坂君」
「ああ、おはよう余市……」
「おっはよーーーございまーーす!!」
「おはよう、ニャル子さん」
げっそりと青い顔で突っ伏す真尋と、つやつやの笑顔で
鼻歌混じりに席に座るニャル子を交互に見詰めた。

「おっはよ~ニャル子ちゃん!」
歩くスピーカーの声を遠くに聞きながら、真尋は睡魔と闘う。
……結局あのあとも、めちゃくちゃセックスした。一晩中。
「やっぱり不公平だ……」
「何か言ったかい?」
「……何でもない」
小首を傾げる余市の視線から逃げる様に億劫な身体を起こして、
教科書を取り出そうと鞄に手をのばす真尋。
「して、首尾はどうだったよ?」ヒソヒソ
「うえっへへへ、そりゃもうばっちのぐーでしたよ」ヒソヒソ

ピクリ、と真尋の手が止まる。

「しかし、何故宇宙子供化ウイルスなど……?」ヒソヒソ
「へ?私がイス香に頼んだのは素直になっちゃうお薬だけど……」ヒソヒソ
「……ふぅ、やっぱりカレーを良く噛まずに食べる様な奴は駄目ですねぇ」ヒソヒソ
「ははは……魚は良くわからないけど、、、あっ」
「どうしましたか?珠緒さ……ひぃ!」
「ニャ~~ル~~子~~!!」

困った様に余市を見る珠緒に、真尋の親友は肩を竦めてみせる。


仕事から帰ってきた邪神達が事態を更にややこしくさせる5分前の出来事だった。

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
おしまい

  • 最終更新:2016-07-16 20:05:25

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