最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。【2/2】

つづきから

真尋さんにだけですよ…
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

204 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 10:02:08.21 ID:gsRRJEku

直接触れているのにも近しい魅惑的な手応えを、真尋はゆっくりと堪能していく。
掌の中で弾むたわわな双丘につい見入っていると、不意にニャル子がクスリと笑みをこぼす。

「ん、ふふっ……。やっぱり真尋さんも、基本はオッパイ星人なんですねぇ……」
「やっぱりって何だよ。あと人をおかしな異星人扱いするな」
「ああいえ、これは単なる慣用句でして。女性のバストに最も魅力を感じる性的嗜好を……」
「だから、そういうのもやめろっての」
「あ、んむ……」

黙らせるためにキスで口を塞ぎ、左右の乳房をゆるやかな円の動きで揉みほぐす。
内へ外へと弧を描くたび、張りのある二つの半球は、適度な弾力を返しつつ淫らに歪む。
肢体を覆う薄布が、滲んだ汗で淡く貼り付き、まろやかな曲線をより鮮明に浮き上がらせる。
高まる肌の火照りと、硬度を増す頂点の突起を強く意識しながら、真尋は胸への愛撫を重ねていく。

「っぷぁ、はぁっ……。あの、真尋さん? 私、このままだと、ちょっともどかしいです……。
 そろそろ余計なものは脱がせて、じかに触ってくれませんか……?」

唇を離すと、ニャル子は言葉通りに少しだけ焦れた面持ちで、より直接的な刺激をねだる。
こうした事に不慣れな身にとっては少々難度の高いその要求に、真尋は動揺しながら問い返した。

「ぼ、僕が脱がすのか?」
「はい……。だってほら、私の両手はこうして塞がってますし……」

ニャル子は首に絡めた腕を小さく組み直しつつ、悪戯っぽい口調でそう答えた。
なら抱きつくのをやめればいいだろう、という無粋な正論を吐く余裕など、すでに真尋にはない。
沸き起こる欲求に半ば操られるようにして、蝶結びされた胸元のリボンへ素直に指を絡める。

「……ここをほどけばいいんだな?」
「ええ、そうです……。あと、その下にも2か所結び目がありますから、そちらも……」
「わ、わかった」

しかし、じっと見守られながら相手の指示通りに脱がせていくというのは、どうにも体裁が悪い。
これではまるで、はるか年上の女性から優しく手ほどきを受ける、三文官能小説のウブな少年役だ。
いや、推測される実際の年齢差を考慮すると、まるでも何もそのまんま……。


205 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 10:06:06.96 ID:gsRRJEku

「──真尋さん? いま、決して考えてはいけない事を脳裏に浮かべませんでしたか?」
「き、気のせいだろ?」

ゴキリと指を鳴らし、威圧的な混沌色の覇気を放つニャル子の問いに、真尋は慌てて空とぼける。
たとえこんな状況でも、その点については思うことすら許されぬ絶対禁忌であるらしい。
真尋は余計な思考を脇に追いやり、リボンをつまむ指先に意識を集中する。
最後の結び目を解き終えると、薄いレースの幕は自然と左右に分かれ、白い柔肌を表に晒す。

「うっ……」

身体の正面を大きく露出させたニャル子の姿に、真尋は思わず低く呻いた。
半裸どころか全裸でさえ何度か目撃してはいるものの、それで魅力が減じる訳ではまるでない。
胸の先端が見えるか見えないかの実に微妙なはだけ具合が、男心を猛烈にそそる。
強い欲求に衝き動かされるまま、開いた狭間に手を差し入れ、片方の膨らみをそっと下から掬う。
それだけで、軽い布地は脇へと滑り落ち、ピンと尖った薄桃色の乳首が顔を出した。

「あふ、んっ……! な、ナマで揉まれると、また一段と気持ちよくて……。
 まったりとしてコクがあり、真尋さんの指が胸の上でシャッキリポンと踊りますっ……」
「なんで美食コメント風なんだよ」
「何故にと言われましても……。あっ、頭に浮かんだからとしか、ん、ふぁ……!」

真尋は律儀に突っ込みながら、もう一方の乳房にも手を伸ばし、ゆっくりと両手でこね回した。
レース越しよりもじかに触れたほうが心地良いのは、真尋としても同じ事だ。
つきたての鏡餅の如く、柔らかで温かくすべすべとした感触は、いつまでだって揉んでいたくなる。
固くしこった突起を指が掠めるたび、ニャル子は身悶えながら甘い声を出す。
得ている快感を少しも隠さない素直な反応に、真尋も段々と抑制が効かなくなっていく。
浅く背を丸めて頭を下げ、熟れた木の実にも似た胸の頂きへ、ついばむように軽く口付ける。

「ちゅ……」
「は、んんぅっ!」
「わぷっ?」

ささやかな音を立てて乳首を吸った途端、ニャル子の全身が大きくわなないた。
同時に頭をぎゅっと掻き抱かれ、真尋の顔が豊満な白い胸の谷間に深々と沈み込む。
軽く溺れかけながら、何かまずかったのかと上目遣いに仰ぎ見ると、潤み蕩けた碧眼と視線が合う。


206 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 10:10:05.27 ID:gsRRJEku

「はぁっ、はぁ……。真尋さん、いまの……、すごく、よかったです……。
 それ、もっとして、ください……。私のボインはぁ~、真尋さんが吸う為にあるんですぅ~……」
「う、むぐ……」

妙に哀愁漂う節回しで歌いつつ、ニャル子は真尋の口元へフニフニと膨らみを押し付けた。
やる気を殺ぐネタ発言と甘美な感触による催促、果たしてどちらに反応すべきかで、ほんの少し迷う。
しかし結局は、昂ぶった欲求のほうへ従う事を選び、先程とは逆の頂きを口に含む。
今度は唇で摘み上げるようにしながら吸うと、途中で乳房の重みに負けてプルンと抜け落ちる。

「んむ……っ、ぷぁ」
「ふゃ、んくぅ! そ……そうです、そんな感じで、もっと、いっぱいっ……。
 ああもう、胸のキュンキュン、止まらないですっ……」

ニャル子は感極まった声で言い募り、愛おしげな手つきで真尋の頭を何度も撫で回した。
母親にされるのとは似ているようで違う、ひそやかで官能的な指使いが、髪と心を掻き乱す。
更には、唾液に濡れてより際立ったピンクと白のコントラストが、視線と意識を強く惹き寄せる。
真尋は呪いを解くという建前さえほとんど忘れ、湧き上がる衝動に身を委ねていった。

「ゃふ……くぅっ! あ、まひ、ろさっ……ん、それ、も、いぃっ……です、んぅ!」
「ちゅっ、はぁ……。んく、はふっ、ちゅむ……」

真尋はニャル子の喘ぎ声を頭上に浴びながら、二つの膨らみを熱心にねぶり続けた。
右へ左へと不規則に口元を移ろわせ、空いたほうの乳房も指と掌を駆使して入念に揉みしだく。
たゆん、ほにゅ、と波打つように揺れる豊艶な感触が、真尋の意識を虜にして止まない。
猛る興奮に自然と息が乱れ、早まる動悸が股間の昂ぶりに更なる血流を注ぎこむ。
硬くしこった乳首を指で挟んでこねくると、朱を帯びた裸身が悩ましく踊り、視界を幻惑する。

「ぁっ、や、ぅん! はっ、あ、わたっ、し、そんな、されっ、たらぁ、もうっ、んん!」
「はむっ、ん、るろっ……。もご、っむぅ、はぷ……」

段々と切羽詰っていくニャル子の声色の変化に、真尋の行為にもますます熱が入る。
拒む気配が無いのをいいことに、その手の本や映像で得た知識を、見よう見まねで実践していく。


207 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 10:14:06.74 ID:gsRRJEku

ゆるく握って乳頭の辺りを突出させ、頬張るようにかぶりつき、舌の腹でコロコロと転がす。
唇で咥え、もにゅもにゅと口元を蠢かせて優しく擦り潰し、時おり軽く触れる程度に歯を立てる。
中腹から内向きの螺旋を描いて胸の隆起を舐め伝い、頂点に届く寸前でスッと舌を引く。

「あ、やぁ、焦らしちゃっ……」
「──っちゅ!」
「~~~~……っ!」

一拍置いておもむろにきつく吸うと、ニャル子は大きく背を反らし、声にならない叫びを上げた。
激しい痙攣を伴う過大な反応に、夢中になっていた真尋もさすがに手を止める。
芯を失ったようにクタリと脱力する身体を抱き支え、薄く涙さえ浮かべた顔を慌てて覗き込む。

「わ、悪い。ちょっと強くし過ぎたか?」
「はっ、んぅ、はぁっ……。い、いえ、べつに、痛かった、とかでは、なくて、ですねっ……。
 ぶっちゃけて、言いますと、その……。今ので、私、イっちゃい、ましたぁ……」
「イっ……」

短く途切れがちな声で真相を告げられて、真尋は小さく言葉を詰まらせた。
内股を擦り合わせる物憂げな仕草に、反応した一物がズボンの前を痛いくらいに押し上げる。
ニャル子は何度か深呼吸して息の乱れを整えると、陶然とした口ぶりで語り出す。

「はぁ、こんなにも違うんですねぇ……。実際にだぁい好きな真尋さんからしてもらうのは……。
 あれこれ想像して自分で慰めるより、65535倍ぐらい気持ちいーです……」
「自分で、って……」
「クー子ほど所構わずじゃありませんけど、私だって妄想ソロプレイぐらいしますよぉ……。
 恋するニャル子は切なくて、真尋さんを想うとすぐHしちゃうんです……」
「そ、そっか……」

赤裸々な告白に、ついその情景を克明に想像してしまい、真尋はうろたえ気味に相槌を打つ。
ニャル子はあざとさや衒いのない、いっそ幼げとも言える雰囲気でほにゃっと笑う。

「そぉなんですよぉ……?
 だから、もっと、もぉっと、真尋さんのこと、いっぱい、感じさせてください……」

この状況で、『もっと自分を感じさせる』にはどうすべきかぐらいは、鈍い真尋にも解る。
真尋はニャル子の身体を放して静かに立ち上がると、スウェットの裾を大きくたくし上げた。


208 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 10:44:56.08 ID:gsRRJEku

中のTシャツごと上着を脱ぎ捨てると、火照った肌が夜気に触れ、心地良い涼感をもたらした。
思う以上に昂ぶっていた自分を落ち着けるため、真尋は大きく息を吐き、胸に篭った熱を逃がす。
続けてズボンに手を掛けた処で、妙に穏やかな表情で自分を眺めるニャル子の視線に気付く。
普段のようにギラついた肉食獣の眼で凝視されるのとは違い、何だかやけにこそばゆい。
対処に困って泳がせた真尋の視界に、煌々と辺りを照らし続ける蛍光灯の紐が映る。

「……えっと。電気、小さくするぞ」
「あ、はい……」

紐をカチカチと二回引き、明かりをオレンジ色の常夜灯のみに切り替える。
薄暗くなった部屋の中、真尋はそのままニャル子に背を向けて、残る衣服を手早く脱いでいく。
最後の一枚を引き下ろすと、股間の猛りがバネ仕掛けのように跳ね、鋭い角度で天を指す。
この状態を晒す事を恥じらう気持ちも当然あるが、あまりコソコソとし続けるのも少し情けない。
そう思い切り、そそり立つ前を隠さず振り返った真尋の姿に、ニャル子は小さく目を見張った。

「あ……。真尋さんも私を触って、もうそんなになってくれてたんですね……?」
「そ、そりゃ、こういう事してたらな……」

当たり前の事をさも嬉しげに問われ、真尋は軽くどもって曖昧に頷いた。
こちらが脱いでいる間に移動したのか、ニャル子はベッドの中央で続く行為を待ち受けている。
真尋はそれに応じて、四つん這いでシーツに乗り上がり、その正面へと身を進めていく。
ニャル子は女座りからゆるやかに姿勢を変え、後ろ手を突いたM字開脚で真尋の視線を誘う。
真紅の地に黒のフリルをあしらった小さな股布が、橙色の光に淡く染まった白い下腹部に映える。

「真尋さん……。こちらも、真尋さんの手で……」
「あっ、ああ……」

甘えた声で催促され、細い紐状の両脇に手を掛けると、ニャル子は自ら浅く腰を浮かせてきた。
その下を潜らせ、つるりと尻から剥いた際どい下着を、真尋は太腿に沿って静々と引き上げていく。
膝を越え、ふくらはぎから踝へ手を進めると、揃えて伸ばした爪先が小さく前へ差し出される。
そこから抜き取った、染みた愛液でやや持ち重りのする薄絹を、少し迷ってからシーツの上に置く。
すると、一旦閉じられていたニャル子の両脚が、こちらを見てと言わんばかりに再び開かれる。
淡い銀の茂みの中央でひっそりと息づく可憐なスリットに、真尋の視線はたちまち吸い寄せられた。


209 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 10:49:16.87 ID:gsRRJEku

「あぁ……。真尋さんが、こんなに熱心に私の大事なところを……」
「う、あ? いやその、そういう格好されたら、どうしても目が行くっていうか、だな……」
「んふ、いいんですよ……? 真尋さんのお好きなだけ、見たり、触ったりしても……。
 私の身体で、真尋さんが自由にしちゃいけないところなんて、どこにも無いんですから……」

ニャル子は艶然と微笑むと、言い訳に窮する真尋へそう促した。
すぐ目の前に、己の思うままに扱う事を許された女体の神秘が、無防備極まる形でさらけ出される。
理性のタガがほとんど外れている真尋にとって、その誘惑はあまりにも抗い難い。
ふらふらと顔を寄せると、立ち昇る蜜の匂いが鼻腔を甘く満たし、頭の芯を強烈に眩ませる。

「じゃあその、触る、ぞ……?」
「んっ……」

片手を伸ばし、指先で軽く左右に押し広げると、ニャル子はピクリと震えて短い息を吐く。
小さく口を開いた肉の花弁は、常夜灯のわずかな光量の下でも充分判るほど、熱く蕩け切っていた。
初めて実際に目にする、薄い桃色の濃淡で形作られた異性の性器に、真尋はゴクリと喉を鳴らす。
充血した襞の重なりの上側に、小指の先ほどに勃起した陰核が、ひそやかに頭を覗かせている。
その少し下では、内奥へと続く狭い入口が、自ら呼吸しているかのように閉じては開く。
達した証のぬめりが放つ淫靡な芳香に、飢餓感にも似た激しい情欲をもよおす。
真尋は我慢できずに顔を近づけ、今にもシーツに垂れそうなそれを、伸ばした舌で軽く舐め上げた。

「んむ……」
「ふにゃん!?」

秘唇を縦になぞった途端、ニャル子は短く腰を跳ねさせ、驚く子猫めいた可愛いらしい声を上げた。
汗や唾液とはまた違う、とろみを帯びた生々しい味わいが、真尋の舌を刺激する。
力強く濃厚な、宇宙の深淵から来訪したとしか思えぬその味は、まさに天使ならぬ邪神の雫。
極上の一品と断ずるに迷いの余地は皆無なそれを飲み下すと、頭と股間へ焼け付くような熱が生じる。
アルコールなど及びもつかない強烈な酩酊感に、残り少なかった理性の鎖が一気にはじけ飛ぶ。


210 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 10:53:04.76 ID:gsRRJEku

「い、いきなり『味もみてみよう』とは、真尋さんは一体どこの天才ま、んにゃぁっ!?」
「っぷ、はぁ……」
「あ、あの、真尋さんっ? ネタは一応最後まで言わせ、って、んく、あぁん!」
「んむっ、ちゅ、はぷ……っ」

ニャル子の台詞を遮るのにも構わず、真尋は唇にしたのと同じ要領で、彼女の秘所へ口付けた。
軽く唇を押し当て、左右の襞を優しくついばんでから、全体を含むように柔らかく吸う。
わななく両脚が真尋の頭をきゅっと挟み込み、柔らかな内股の感触が頬に当たる。
伝わる温もりを心地よく感じつつ、今度は催促される前に、深く濃厚なキスへと移行していく。

「ぁ、んうっ! まっ、真尋さんの、舌っ……が、なかっ、入って……っ!」
「るろ、っむぅ、んる……」
「あ、ん、こっ……こまで、大胆な、のはっ、ちょっ、と、予想、GUYっ……くふ、ぅうん!」

口腔よりも熱くて狭い内部へ舌を割り込ませると、奥へと続く道がきゅっと絞り込まれた。
真尋は尖らせた先端を抉るようにくねらせて、秘洞の狭まりを強引に掘り進む。
遠慮も躊躇いもない体内への侵入に、ニャル子はわずかな戸惑いと恥じらいを声色に滲ませる。
その珍しい反応が、真尋の攻め気を煽り立て、舌の動きを更に大胆にさせていく。

「はぷ、んんっ……。ちゅっ、じゅ、んむ……」
「あ、そんなっ、音……、立てたら……っ、んん! よ、余計、感、じちゃっ……!」

湿った音と共に舌で内部を激しく掻き回すと、ニャル子は悩ましげな声で切れ切れに訴えた。
だが、その方が感じるなどと聞かされては、もっとしてやりたくなるのが当然の心理だ。
わざと大きな音が立つように、長く舌を伸ばして唾液を垂らし、溢れ出す愛液と混ぜ合わせる。

「は、ずちゅ、んぷ……っ。ふはぁ、ん、るちゅ……」
「あぁっ! ま、真尋さ……。わ、私、こんな……、のっ、また、またすぐ……っ!」
「はっ、ふぅっ、んん、じゅる……」
「あ、来ちゃ、っく……ぅ!」

ひくつく媚肉のうねりと熱と、濃くなる蜜の匂いと味が、真尋の攻勢を更に加速させる。
泡立つぬめりを内壁に擦り込む淫らな刺激と水音に、ニャル子は再び短く絶頂の震えを見せた。


211 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 10:57:06.59 ID:gsRRJEku

「はぁっ、ん、きゅふぅ……っ! も、もう……私っ、さっきから、何度、もっ……」
「くち、んぷ……、んっむぅ、はふ、ちゅぷっ……」
「ぁ、んんぅっ! と、止まら、なくてっ……、おかしく、なりそっ……です、ん、あぁ!」

真尋は餓えた獣が獲物をむさぼるような勢いで、ニャル子の股間を夢中で舐め続けていた。
肉の源泉は新たな潤いを絶え間なく湧き出させ、真尋の顎を伝ってシーツの上に雫を落とす。
切れ切れに洩れる甘い声が、わざわざ目を向けて確かめなくとも、快楽に蕩けた顔を想起させる。
それをもっと聞きたい、もっと感じさせたいという欲求が、真尋の意識を埋め尽くしていく。

「あ、ぁ! ま……ひろ、さっ、それ、んっ、ふゃあぁん!」
「んー……っ、むぅ、じゅ、ちゅく、ぴちゅ……!」
「ちょ、ま、そこ、ばっかり、はっ……んんん! わ、わたし、とんじゃっ、あ、ゃ、あっ!」

充血した肉芽を舌先で押し転がすと、ニャル子は一際大きな反応を示した。
わななく太腿に頭を挟まれながら、真尋は最大の急所と見て取ったそこを執拗に責める。
悶える腰を逃がさないとばかりに両手で抱え、ただ欲望の赴くままに、吸って、舐めて、捏ね潰す。
ニャル子は丸めた足の爪先でシーツへ深く皺を刻み、近づく臨界から文字通りに足掻く。
だが、真尋がすぼめた唇で陰核を強くしゃぶり立てていくと、その抵抗も一気に弾け飛ぶ。

「やぁ、もぉっ、だ、めぇ──っ!」
「ぅ、あ……?」

狂おしげな叫びと共にクンッと背を反らし、ニャル子は勢い良く秘所から潮を吹いた。
顔に降り掛かる温かな飛沫に、少しだけ我に返った真尋は、寝ぼけたような声を出して身を起こす。
そして、自らの行為がどれほどの効果を上げたのかを、改めて視覚的にも認識する。

「はぁっ、はぁ、っはぁ……。ん、ふゃ、はあぁっ……」

ニャル子の瞳はうつろに焦点を失い、紅潮した顔は法悦の極致に緩み切っていた。
脱力した身体のあちこちを不規則にひくつかせながら、今まで見た事がない程に弱々しく喘ぐ。
半開きになった唇の端に、乱れた髪が汗で一筋貼り付いている様が、凶悪なほどの色香を醸し出す。
そんな姿を目の当たりにし、真尋の怒張は内圧で破裂しそうな程に強くいきり立つ。
真尋は濡れた顔と口元をグイと二の腕で拭い、情欲に掠れた声でニャル子に呼び掛けた。


212 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 11:01:07.31 ID:gsRRJEku

「ニャル子……」
「……ふぇ、ま、ひろさ……?」
「その、ぐったりしてるところ悪いんだけどさ……。続き、しても、いいか?」
「え……、あっ……」

ニャル子は絶頂の余韻に朦朧としながらも、真尋の股間に目を向けて察しの声を上げた。
疲れ切っているように見えた表情に、求められた歓びと期待が、蕩けた笑みとなって浮かび上がる。

「はい……。して、ください……。
 わたしも、真尋さんに、ちゃんと……最後まで、して欲しい、です……」

自らの想いも言い重ねながら、ニャル子はゆっくりと後ろへ身を倒していく。
掻き上げた後ろ髪を横へと流し、頭の重みをコテンと枕に預け、仰向けに横たわる。
握った両手は肩の脇に置き、緩く立てた膝を大きく左右に開いて、乳房も秘所も余す処なく晒す。
全てを委ねる意図を明白に示した彼女の態度と表情に、真尋の胸は強くときめく。
広げられた脚の間に腰を割り込ませ、膝でにじり寄りつつ挿入に適した位置を探る。
そして、期待に反り返る剛直をぐっと片手で押し下げ、未だひくつく陰唇へと先端を宛がう。

「うっ……!」

敏感な亀頭に吸い付く火照った粘膜の感触に、真尋は短く呻いて身を竦ませた。
鈴口からジワリと先走りが滲み、快い痺れが先端から幹全体へ染み入るように広がる。
これ以上ないほどに濡れてほぐれたニャル子の入口は、軽く押し当てただけで先端を浅く咥え込む。
真尋は顎を引いてその場所を確認しながら、ゆっくりと腰を前に押し出す。

「ん、ふく……っ!」

硬い幹の部分が中に沈むと、ニャル子は詰まった息を洩らし、同時に強く内部を締め付けてきた。
薄く眉を歪め、下唇を食んで苦痛の声を押し殺すその姿に、かすかな罪悪感が込み上げる。
しかし、昂ぶった欲求はあまりにも激しく、ここで止める事など出来はしない。
真尋は身を揺すり上げて中の抵抗を強引にくぐり抜け、そのまま一気に貫いていく。


213 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 11:05:08.21 ID:gsRRJEku

「っあ、くぅ……!」

ひくつきうねる肉の圧迫と、多量の愛液による潤滑の相乗が、目も眩む程の快楽を生む。
それだけで呆気なく果ててしまいそうになるのを、奥歯を噛んで押し留める。
互いの腰が重なり、先端が奥まった場所に届いた処で、真尋の口から震える吐息がこぼれ出した。

「っ、はあぁあっ……」

初めて体感する女性の膣内は、凶暴な猛りの全てを受け止めるように、柔らかで温かかった。
本能で求めていた場所に収まる事が出来た悦びに、真尋の怒張が歓喜にわななく。
全周を心地よく包む精妙な締め付けが、そのまま溶けていきそうな錯覚さえ呼び起こす。
そこでやっと相手を気遣う余裕ができ、真尋は浅い呼吸を繰り返すニャル子へ声を掛ける。

「ごめん、痛かった、よな……?」
「い、いえ……。思っていたほど、そんなに、痛くは……。
 イった直後だと、痛みの感覚が鈍くなるってよく言いますけど、あれ本当なんですね……」
「……そういうもんなのか?」

女性の身体の仕組みにそれほど詳しい訳ではない真尋には、ニャル子の言葉の真偽は判らない。
だが、本当に苦痛が少なくて済んだのなら、感じていた負い目も少しは軽くなる。
ニャル子は身体を貫く異物感に短く喘ぎつつも、真尋を安心させるようにコクンと頷く。

「ええ……。さすがに某水中用MSみたく、『なんともないぜ』とまではいきませんが……。
 つらい、という程ではないですから……。つ、続けて、いいです、よ……?」

その言葉に同調してか、ニャル子の内部がうねりながら緩み、銜え込む圧力をわずかに弱める。
声と身体の両方から示された許可に甘え、真尋は本能が求める動きを取り始めた。

「う、ぁ……!」

ほんの少しだけ引き抜いた途端、入れる時とはまた違った快感が走り、真尋の頭を痺れさせた。
吸い付きながらヌルリと滑る粘膜の段差が、大きく張った雁の裏側をひそやかに掻く。
同時に締まる膣口が、硬い幹を根本からしごき上げ、芯に溜まっていた先走りの汁を絞り出す。
絡みつく甘美な感触に引き戻されるようにして、真尋は再び元の位置まで結合を深める。
そして、後は一連の動作をなぞる形で、ニャル子の中をゆったりと行き来し始めた。


214 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 11:09:06.44 ID:gsRRJEku

「ん、ふっ……。は、んぅ……」
「ニャル、子っ……、このくらい、なら……、平気っ、か……?」
「はっ、はい……。だい、じょぶっ……、です、っから……、もっとっ……ん!」

真尋の問い掛けに、ニャル子は逆手でシーツを握り締めながら、それでも気丈に訴えた。
明らかに無理をしている事を察しながら、真尋は腰の往復を延々と繰り返す。
一応訊きはしたものの、たとえ待って欲しいと頼まれても、止められるかどうかは大いに疑問だ。
それほどに、ニャル子の中は気持ち良く、牡の本能を猛然と急き立てる。
今度こそセーブしなくてはと頭の隅では思っているのに、突き込みの勢いは自然と上がっていく。

「く、はっ……、はぁ、ふっ……!」
「あふ、んっ……! あ、つうっ、んふぅっ!」

時おり痛みが上回るのか、ニャル子は短く身を竦ませて、形の良い眉をわずかに歪める。
しかし、その表情とうねり狭まる膣内の蠕動が、真尋の昂ぶりを却って煽り立ててしまう。
激しさを増した律動に、ベッドのスプリングがギシギシと軋み出す。
深く抉るのに一拍遅れて、両の乳房がたふんと波打ち、先端の桜色が縦長の楕円を宙に描く。
まるで誘うがごときその軌跡に、真尋の意識は惹き込まれる。
腰の勢いを緩めぬまま、体の支えは左腕に任せ、空いた右手で揺れる胸をやや乱暴に揉みしだく。
しこった乳首を捩じるように指ですり潰すと、ニャル子の背がシーツの上で大きく反り返る。

「ああっ! そこ……ぉ、そんな、つよ……く、しちゃ、は、んくぅ!」
「はっ……はぁ、っく、は……っ!」
「ん……っ! ふ、あ……! んん、まっ、ひろ、さ……、まひ、ろ、さぁん!」

ニャル子は歓喜に満ちた声音で真尋の名を繰り返しながら、縋りつくように手足を絡めてきた。
軽く頭をもたげて腕を伸ばし、動きの邪魔にはならない程度に柔らかく背を掻き抱く。
両の足首は腰のあたりで交差させ、触れ合う肌の面積を増やすと同時に、より深い結合を促す。
コツッ、コツンと不規則に当たる子宮口の感触が、真尋の射精衝動を刺激する。
真尋はシーツに肘を突いてニャル子の肩を抱き返すと、一心不乱に腰を振るい出した。


215 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 11:13:06.50 ID:gsRRJEku

「はっ、はぁ、ふぅっ、はぁっ!」

真尋は不慣れな運動に激しく息を切らしつつ、最後のスパートに没入していた。
ぴったりと吸い付きながら剛直を快くしごき立てる、甘美な秘洞の感触。
鼻腔をくすぐる髪と汗と愛液の香り、全身で感じる柔らかい肌と肉の温もり。
そして何より、自分を心の底から求めるニャル子の声と表情が、頭の芯を熱く焼き焦がす。

「まひろ、さんっ、きてっ、くださ……、このままっ、きて……ぇ!」

出したい。
この魅惑的な肢体に、これ以上ないくらいに己の証を刻み込みたい。
宇宙人だろうと邪神だろうと関係ない、自分をここまで慕ってくれる相手の想いに応えたい。
肉欲と支配欲と、それ以上の気持ちが渾然となって、股間の昂ぶりを一気に臨界まで押し上げる。

「うあぁ……っ!?」
「ん、んぅ!」

真尋はニャル子の身体に強くしがみつき、彼女の最奥で盛大に精を放った。
びゅく、びゅくっ、と音さえ聞こえてきそうな勢いで、幹を遡った粘り気が鈴口から飛び出す。
下腹に溜まっていた熱の塊を引きずり出されるが如き圧倒的な解放感に、頭の中が真っ白になる。
ほんの十秒にも満たない悦楽の嵐が過ぎると、真尋は無意識に止めていた息を吐いて肩の力を抜く。

「はぁっ、ぜぇ、はっ、はあ……っ!」
「ん、まひろさぁん……。いっぱい、でましたね……?」
「うっ……」

ねぎらうように背を撫でながら告げるニャル子の表情に、真尋は息を詰まらせた。
これが『計画通り』という内心が透けて見えるゲスな笑みならば、まだ反発のしようがある。
けれど、こうまで純粋な歓びに満ちた表情をされてしまうと、非常に返答しにくい。
まがりなりにも初体験の女性を相手に、結構な無茶をやらかした自覚があるので尚更だ。
急速に戻ってきた理性と羞恥心に苛まれ、未だ硬く勃起したままの陰茎をそそくさと膣内から抜く。
だが、続けて緩やかに上体を起こしかけたその瞬間、ニャル子の口から悲痛な叫びが飛び出した。


216 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 11:17:03.59 ID:gsRRJEku

「い、っつうっ!」
「……え?」

フォークを刺した時にすら聞いた事のない切羽詰まった響きの悲鳴に、真尋は強く当惑した。
自分はいま身体を持ち上げただけで、特に痛みを与えるような真似はしていないはずだ。
それなのに、ニャル子は常人が焼けた鉄に触れたかの如く、背に回した右手を慌てて離している。

(……右、手?)

その符号に『まさか』という疑念が込み上げ、真尋の胸中をヒヤリと撫でた。
妙に焦って身を起こし、握った右拳を背後に隠すニャル子の態度が、その疑念に拍車を掛ける。

「ど、どうやら持病の宇宙しゃくが出てしまったようですね……。
 このままピロートークを繰り広げたいのは山々ですが、薬を取ってきますので少々失礼をば……」
「おい待てニャル子。ちょっとその手みせてみろ」
「や、痛っ……!」

あからさまな嘘をついて逃げようとするニャル子の右手首を捕らえると、彼女は再び悲鳴を洩らす。
真尋は不自然に握り締めている拳を強引に開かせ、隠されていた人差し指の爪に目を向ける。
するとそこには、血管のような根を生やして不気味に脈動する、ほぼ真紅に染まった呪印があった。

「おま……、なんで、これ……」
「あはは、何とかごまかそうと思ったんですけど、やっぱり駄目でしたね……」
「笑ってる場合じゃないだろ!? どうしてまだ呪いが消えてないんだよ!」

力のない空笑いを返すニャル子に対し、真尋は強い焦りと不可解を込めて問い質した。
元々は、呪いを解除するために身体を重ねる決心をしたというのに、これではまったく意味がない。
胸中に生じた冷たい不安が急速に育っていくのを感じつつ、彼女の回答に耳をそばだてる。

「どうやら、身体のほうはともかく、心が通じ合うとまではいかなかったみたいですね……」

──これを掛けられた者は、意中の方と身も心も通じ合うまで──

「そ、んな……。僕だって、ちゃんとニャル子のことを……」

ニャル子の推測に続いて、アト子の告げた呪いの説明が脳内に蘇り、真尋を混乱させる。
彼女への恋愛感情を自覚して両想いになっただけでは、まだ足りないとでも言うのだろうか。
愕然と呟くと、ニャル子はそんな真尋を慰めるように、穏やかな口調で語りかけてくる。


217 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 11:21:11.21 ID:gsRRJEku

「気にしないでください。真尋さんのせいではありませんから……。
 きっと私が『真尋さんが望むなら私なにをされてもいいわ』ってぐらい好き過ぎるせいで、
 呪いの判定に引っ掛かったんだと思います……」

確かに真尋は、ニャル子の要求を全て受け入れられるというほど、まともな人生を捨ててはいない。
だが、それを『心が通じ合っていない』と評価されるのは、絶対に承服しかねる。
理不尽さに対する怒りと、すでに諦め切った様子のニャル子への苛立ちに、大声で叫び出す。

「判定が厳し過ぎるだろ!? 大体、どうしてそんなに落ち着いていられるんだよ!
 このままじゃお前、呪いのせいでガマガエルに……!」
「ええまあ、それはすごくイヤなんですけど。ここまで願いが叶ったら、もういいかなって……」
「いいわけあるかよ! ちょっとぐらい違っていても、僕だってニャル子の事が好きなんだ!
 好きだ! 愛してる! ずっと一緒にいて欲しい! くそっ、それじゃ駄目なのかよっ!」
「真尋さん……」

懸命に訴え続けるが、呪印は一向に消え去る気配を見せず、やがて不吉な点滅をし始めた。
タイムリミットが近いことを示すその断続的な光に、焦りばかりが募ってしまう。
こんな状況なのに、告白の言葉で嬉しそうに瞳を潤ませるニャル子の顔に、胸が締め付けられる。

「これでもう、本当に思い残すことはありません……」
「やめろよおい、冗談だろ? またいつもみたいに馬鹿馬鹿しい解決法とかあるんだよな?
 それに思い残すことが無いなんて、そんなはずないだろ?
 僕との間に子供を作るのが、お前の望みなんじゃなかったのかよ?」

真尋は喪失の予感に声を震わせ、無自覚に涙さえ浮かべながら、必死に掻き口説く。
だが、滲んだ視界の中、ニャル子は消え入るような儚い笑みと共にそっと囁きを返す。

「もう……出来ましたよ。ハラぁ……いっぱいです……」
「ニャル子おぉぉ────っ!」

言い終えると同時、彼女の右手から激しい赤光が放たれ、真尋は咄嗟に腕で眼前をかばう。
そして光が止んだ後、視界に映る残された光景に、脱力し切った声で小さく呟いた。


218 :最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。:2016/01/01(金) 11:25:14.78 ID:gsRRJEku

「ニャル子……。お前なんでまだいるの?」
「え、どうして私いきなり存在すらディスられているんです? 
 いつもニコニコ貴方のそばに這い寄る混沌、ニャルラトホテプのニャル子はここにいますよ?」
「はぁっ!? いやだって、お前、呪いは……?」

しれっと無事な姿で受け答えをするニャル子に、真尋は訳の解らないまま問い掛けた。
寸前で解除が間に合った訳ではない事は、何となくだが感覚的に分かる。
いぶかしむ真尋に対し、ニャル子は妙に恥ずかしげな顔をして上目遣いに軽く睨む。

「んもう、そんなに気になるんですか?
 仕方ないですね、こんなの見せるのは真尋さんにだけですよ……?」

もったいぶって呟くと、胸の前で重ねていた手をおずおずと開き、真尋の前に差し出す。
傷一つない彼女の右手人差し指の先端には、それこそ爪の先ほどの小さなカエルが鎮座していた。

「えっ、なにこれ?」
「だからこれが呪いの成れの果てでしょうが。アト子ちゃんに聞いたんじゃなかったんですか?」

──呪印はそのもの(呪い自体)を分解し、無力なヒキガエルに──
──説明不足や誤解を招く表現で罠にかける事はあっても──

「そっちかよおぉぉっ!?」

あまりにも下らない伏線に、真尋はボスボスとマットを叩いて歯噛みした。
どうして毎度毎度、こちらの予想の斜め上を狙ってくるのだこのアホ宇宙人どもは。

「大丈夫ですよ。指からガマガエルを出すなんて恥ずかしい事、もう二度としませんから。
 これなら『ただし宇宙CQCは尻から出る』のほうがなんぼかマシですし」
「僕にはお前らの羞恥心の基準が分からないよっ!」

つまりは、アト子の張った罠にまんまと嵌められて、取り返しのつかない事をしてしまった訳だ。
しかも、それで内心ホッとしてしまっているのだから、どう足掻いても逃げられそうにない。
せめてもの腹いせに、真尋は渾身の力を込めて誰にともなく絶叫を上げる。

「こんなオチはいやだっ! やり直しを要求するっ!」

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

~END~

  • 最終更新:2016-01-05 23:01:39

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