朝チュン

361 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/29(日) 12:21:00.19 ID:1/d7rUda
>>357
356ではないけど詳しく書いてみた。


「ん……朝か」
真尋は静かに目を覚ますと、肩に感じる心地よい重みに視線を向けた。
鼻先が触れ合うほどの至近距離に、さも満足げな笑みを浮かべたニャル子の寝顔がある。
(ああ、とうとうしちゃったんだよな……)
昨夜の記憶がよみがえり、気恥ずかしさと微量の後悔がブレンドされた感慨がこみ上げた。
初めての相手が真の姿も定かでない地球外生命体というのは我ながらどうかと思うが、それは言っても詮無いことだ。
そっと手を伸ばし、頬に掛かったしなやかな銀髪を掻き上げてやると、くすぐったそうに身じろぎする。
(眠ってる時は別人みたいだよな)
普段の奇天烈な言動も、夕べの淫魔めいた色香もない状態では、本当にただの可愛い女の子にしか見えない。
ほんのりと温かい気持ちで寝顔を眺めていると、その視線を感じたのか、長い睫毛が小さく震える。
「……ふあ?」
「お、おはようニャル子」
ばっちり目が合った気まずさに、少しどもりながら挨拶すると、大きな瞳がパチクリと瞬く。
そして白い顔が瞬時に紅潮すると、そのままモゾモゾと布団の中に潜り込んだ。
「お、おい! なんだよその反応は!」
「はぅ、いえその、想定外の朝チュン状況だったものでつい恥ずかしく……」
「照れるな! 大体それを言うなら、夕べ僕にしてきた事のほうがよっぽど恥ずかしいだろうが!」
「あれはいいんですよぉ、自分の意思でやったことなんですから。
 で、でも、寝顔見詰められた上に包み込むような笑顔で『おはよう』とか言われるのはクリティカルにアンブッシュ……」
「いつもの調子に戻れ! お前にそういうしおらしい態度されると反応に困るだろ!?」
「す、すみません、ちょっと本気で回復不能です……」
「うがー!」
泣きそうな声で布団の中で丸くなるニャル子に、真尋は照れ臭さのあまり咆哮した。


とかこんな感じ?

  • 最終更新:2014-08-16 14:18:17

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