自重しないで書いてみる。エロはない

831 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/12(火) 22:12:01.64 ID:qUmTU5U8 [1/3]
変な電波を受信したので自重しないで書いてみる。エロはないのでスマソ

ニャル子のいない日曜日の昼下がりを真尋はぼんやりと過ごしていた。
きっかけは些細な事だ。二日続けて女の子に告白され、はっきりと断っていない事が知られてしまった。ただ、それだけのことだった。
悪い方向にポジティブなニャルラトホテプ星人の事だから、それくらいは流してくれると思っていたがどうやら考えが甘かったらしい。涙目で幻夢境のパトロールに行くと言って出て行ったきり、一晩経っても帰って来なかったのだ。
ニャル子が心配というのはもちろんだが、ここのところ真尋は漠然とした不安を心の片隅にいつも抱えていた。時折、自分の意志を無視するかのような性的な衝動が湧きおこるのだ。
思春期だから、いつも見た目だけは愛らしい異星人に迫られているから、始めは理由なんてそんなものだと思っていた。
しかし、いつからか自分の中の妄想の相手が目にする異性の殆どとなり、真尋は恐怖した。最初は邪神の影響も疑ったがその衝動は明らかに自分の中から流れ出るものであったし、何よりも周囲の女性達からの態度まで一転してしまったのだ。
真尋自身は知らなかったが、彼に好意を持つ女子はかなりの数であった。以前は彼女達は幼馴染の暮井に遠慮をして自らの憧れに蓋をしていた。しかし、ニャル子が現れてその恋路を暮井が応援している姿を

833 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/12(火) 22:56:47.07 ID:qUmTU5U8 [2/3]
途中で送信した挙句、その先に書いてたのが消えた。もしかして祟りなのか?

(その恋路を暮井が応援している姿を)見た彼女達は自分達の誤解に気がつくと、真尋への思いをぶつけるようになった。
そうとは知らないとうの本人にとってはいきなり世界が変わってしまったようなものでそれは一つの恐怖であった。
そんな中で迷惑ではあっても最初から態度が一貫しているニャル子の存在はいつしか彼を安心させるものになっていたのだった。
しかし、その彼女も自分のせいで傷つけてしまった。真尋は自分の中に制御出来ない怪物がいるのではないかとさえ思い詰めた。
それが真実とは知らないまま。

トントン
か細い音でドアがノックされ、慌てて扉を開いたが、そこにいたのは予想とは違い紅い髪の炎の化身である少女であった。
「少年、伝えなければならない事がある。
うまく言語化できない。情報の伝達に齟齬が発生するかもしれない。でも、聞いて。ニャル子とわたしは普通の人間じゃない」
「知ってるけど」
「ここからが本題。それは少年もそう」

「ちょっと待ってよ。そりゃ母さんはあんなバイトしてるけど僕自身は……」

激昂する真尋を前に、クー子はいつも以上に淡々と話を続けた。
発端はムスコニウムへの知的好奇心であったらしい。真尋の遺伝子を調べると未知の原子ではなく、非常に困った事がわかってしまったのだと言う。
「その遺伝子は最初に発見されたケースからトマル型遺伝子と呼ばれている。特殊なフェロモンが過剰に放出され、周囲の女性達、場合によっては男性や異星人、勿論本人を発情させ、深刻な事態を招く。
最初のケース沢越止の血縁者、伊藤誠については多次元宇宙での観測も行なわれ、彼が理性的に行動出来たレアなケースを除いて殆どが悲劇的な最期を迎えた。」

出来れは今のうちにニャル子に嫌われるか、誰か地球人の女の子と付き合って諦めさせて欲しい。そう言って足元に土下座する炎の邪神の姿に覚える劣情を八坂真尋は必死で否定するしかなかった。


834 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/12(火) 23:00:19.62 ID:qUmTU5U8 [3/3]
お目を汚してすみません。
ちょっと角の多い物に入って猟犬に攻撃されてきます

  • 最終更新:2014-08-16 14:12:29

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