Forever

958 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/20(水) 03:13:48.22 ID:ZJBFvqYR [2/3]

今日は、僕とニャル子の結婚式だった。
地球における法的な手続きは全てすっとばした結婚だったので、
結婚式自体も、中々に混沌としたものになった。
やけに多かったお色直しはニャル子のコスプレショーと化していたり
(クー子が最前列でかぶりついていた)、
入刀するべきケーキは明らかにケーキではない何かだったり、
引き出物が○×△♡□(モザイク必須)だったり。
でも皆は皆で慣れた様子で対応していたし、
僕とニャル子の結婚式としては相応しかったのかもしれない。
……いや大丈夫。僕は毒されてなんかいない。

そしてその夜、僕とニャル子は出会った時からずっと一緒に住んでいる家に居た。
結婚を決めてから色々と相談した結果、
『今までの思い出も大切にしなくちゃね』
と、母さんが家を譲ってくれたのだ。

「いやあ~本当にお母様には感謝してもし切れませんね、真尋さん?」

騒々しくも楽しかった式を終え、リビングのソファーでくつろぐニャル子はそう言って、
部屋をぐるりと見回した。
僕も隣でその視線を追う。

「そうだな……正直マイホーム購入、なんて余裕は今はないしな」
「地球の家ぐらいなら私のポケットマネーでチョチョイッと建てられますけどね」
「だからそれを言うなって言ってるだろ。
妻にチョチョイッとマイホーム購入される旦那なんて惨めすぎるだろうが。
ここが気に食わないなら出てってもいいぞ」
「いやいやいやいや冗談ですよぉ、もう……
私は大好きですよこの家!マジで!
これからもここに思い出ジャンジャン刻んでいきましょうよ!」
「……うん、そう…だな」
「……?……真尋さん?」
「なあ……ニャル子?この先、僕がさ……」

959 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/20(水) 03:16:33.09 ID:ZJBFvqYR [3/3]

僕はニャル子の想いに応えるようになってから、
ずっと抱えていた不安を口にしようとした。
今よりずっと未来のニャル子への不安だった。
だけど、それに備えていたようにニャル子は柔らかい口調で切り出した。

「大丈夫ですよ、真尋さん。
私は今日、永遠の愛と幸せを誓ったんです。
私は真尋さんの全てを、一生守り続けるって誓ったんですよ。
だから……大丈夫です♡」

可愛らしく、綺麗に、力強く、ニャル子は笑った。
こいつのこの表情には一生かかっても勝てる気がしない。

「……ありがとな、ニャル子。こんな僕に……そこまで」

こんな嫁をもらえた僕は宇宙一幸せなのかも知れないなと、少し泣きそうになった。
恥ずかしいので言わないけど。

「いえいえ、全く問題ありませんよ。
すでに家のゴミ箱や排水口への冷凍保存装置設置計画が着工中」
「よし黙れ。そして即刻破棄だ。異論は認めない」
「そんなぁ!『真尋さんフローズンクンカクンカ☆プロジェクト』はこの家に初めて来た時から構想していたんですよ!?」

本当に……こいつは。いつもいつも。

「……くっ、くく…あはははははははは!」
「ちょっ、真尋さん!?私の真心込めたプランを叩き潰すのがそんなに楽しいんですか!?」
「え?ああうん、超楽しいよ、はははははは!」
「うぅ~もう、真尋さんは油断するとすぐデレが消失するんですからぁ」

笑いが止まらない僕と、不満そうに口を尖らせ抗議を続けるニャル子。
僕らはそのまま二人で騒ぎながら夜を明かすことになる。
愛と幸せを誓ってくれた這いよる混沌は、
全く疲れる様子もなく喋り続けていた。


Forever

  • 最終更新:2014-08-16 11:09:48

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