ZERO FLAG MAN【長編】

765 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/04/15(月) 16:28:26.85 ID:5ebr1gJi
空気を読まずに誰得SSの投下
まだ最初だけでエロに突入してません…
時系列と細かい設定無視してます
あざとい上目遣い


766 名前: ZERO FLAG MAN [sage] 投稿日: 2013/04/15(月) 16:31:49.09 ID:5ebr1gJi [1/27]

自身がいまこの場で八つ当たり的で場当たりな怒りを持って
破壊の限りを尽くさんとするならば、その理由をなんとするものか…

自業自得

あるいは、そうなのだろう
これを天が、いや宇宙的支配者が与え賜うた罰とするならば、甘んじて受け入れるべきなのかもしれない
しかし、それとこれとは話が別だ……

話は数日前に遡る…
「まっひろさーーん!」
声と共に、右腕にぶら下がる様に両腕が絡まり、銀髪が一房、ピトリと額に張り付いた
「もう…真尋さんっ!おいででしたら、一声かけて下さればよかったのにぃ…」
毛先が器用に『の』の字を額に描き、桜色の頬が二の腕を擦り上げる
ニャルラトホテプの反応は真尋の予想通りのものだった
「別にお前が目当てって訳じゃないんだし、何でわざわざ…」
碧眼があざとい上目遣いで真尋の顔を嬉しそうに見上げている
「いいから離れろ」
強引に体を引き剥がすと不機嫌をいつもより深めに造り、コーヒーを二つ注文した
くるりとスカートが翻り、鼻唄と甘い香が遠退いた
「八坂くん、相変わらずニャル子さんと仲が良いね」
「何処がだよ…」
真尋は即座に否定する
「だって、こうやってニャル子さんに会いに来てるだろ?」
「あのな、余市…」
学園祭→喫茶店→メイドカフェ。こんなベタ過ぎるチョイス今時、学園アニメの
EDでくらいしかお目にかかれないだろう…そういうことだった

「…ニャル子さん可愛いいね」
「ん…っ!?む…」
ニャルラトホテプによる股間コーヒー落し計画の水際阻止に成功しヤレヤレ状態の真尋は
余市の一言に、思わず飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった
「お前も見てただろ…あんなのウザいだけだよ…」
ガックリとカウンターに突っ伏すニャルラトホテプに激励をかける歩くスピーカー
後ろに突き出されたニャルラトホテプの尻をローアングルから写メってるクトゥグア
ウェイトレス姿のニャルラトホテプの残滓を振り払う様に首を左右に振り
あんな奴見たくもないとばかりに窓の外に視界を向けた
いつもの景色とは違う色に埋め尽くされた校庭では
仲睦まじくタコ焼きを売るルーヒーとハスターの姿が見下ろせた
「はぁ…」
溜息が思わず洩れる
『羨ましいよ』
親友の口からこぼれた言葉は確かにそう聴こえた、
ただその言葉の意味を尋ね間もなく真尋は後ろから響く怒号に向けて怒り顔を向けていた
クトゥグアがニャルラトホテプのスカートに頭を潜りこませている

767 名前: ZERO FLAG MAN [sage] 投稿日: 2013/04/15(月) 16:33:05.14 ID:5ebr1gJi [2/27]

真尋が泣き縋るニャルラトホテプを引きはがし、
喫茶店を余市と連れ立ったのは昼の1時を廻った頃だった
「まったく、あいつときたら…」
疲れと満腹感で重たい身体はニャルラトホテプによる過剰な接客の賜物だ
注文もしていないのに大量の料理が振る舞われ、その殆どをニャルラトホテプの口に捩込み
残りの大半をクトゥグァに食べさせても尚この有様だった
「ふふふ…」
隣から漏れる笑い声に真尋は怪訝な顔を余市に向けた
「いや、ごめん…八坂君気付いているのかなって」
「え?」
「さっきから君、ニャル子さんの事しか話してないよ」
「それは、あいつがやかましいからだけであって…」
「賑やかさだったらクー子さんや暮井さんも負けていなかったよね?」
「それは、そもそもの元凶があいつだから…」
「駄目だよ、八坂君。自分の彼女だからってそんな事を言っちゃあ」
「誰が誰の彼女だよ…もう、誰か変わって欲しいよ…」
「八坂君」
「ん?」
「ごちそうさま」
「……はぁ~~~」
これ以上ないくらい深い溜息が少年の喉から溢れて出た

768 名前: ZERO FLAG MAN [sage] 投稿日: 2013/04/15(月) 16:34:00.86 ID:5ebr1gJi [3/27]

「ん?どうしたんだお前ら…」
そろそろ寝ようかと用を足して2階の自室の前に来た真尋は布を引き合う二柱の邪神にエンカウントした
「いい加減離しなさいよっ!この変態!」
「……ニャル汁の染みたコスチューム…殺してでも奪い取る」
両者の間で引っ張り蛸にされている布は察するに昼間、学園祭でニャルラトホテプが着ていたスカートのようだ
「ええい、このっ…!くっ…!あんたに渡すくらいなら…こんなものこうDETH!」
ビリビリビリ
力比べでは不利とみたニャルラトホテプは言うと掴んでいた布を引き裂き始めた
「……ふえ」
その行動が衝撃だったらしくクトゥグアはパッとスカートから手を離す
ビリビリビリビリビリビリ
まるで何かに憑かれた様に布を引き千切るニャルラトホテプ
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ 
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ

「ネタなしかよ」
「痛っ!うぅ~ボケなくてもコレですかぁ~」
「くだらない事してないでとっとと寝ろ」
渋々と言った体で舌打ちをして、自室に消えるニャルラトホテプ。取り残され廊下でうなだれるクトゥグア…慰めは
「……今のは囮…本物はコッチ」スカートからスカートを取り出すクトゥグア
慰めはいらないようだった
「……ニャル子ドールに着せる……今晩はコレで……でも本当はパンツが欲しかった…ピンクのボーだ…」
クトゥグアが開かれた自室の中に蹴り入れられた
「はぁ…」
鼻血と布切れの散乱する床を掃除しながら本日何度目かの溜息が漏れ出た

769 名前: ZERO FLAG MAN [sage] 投稿日: 2013/04/15(月) 16:35:53.94 ID:5ebr1gJi [4/27]

翌日の朝
午前の授業時間は学園祭の後片付けに使われた
本来であれば、当日に済ませるべきもの だったのだが、ニャルラトホテプが何処からともなく集めてきた
喫茶店の内飾は並の技術では元通りになるものではなかった
「よっ。で、どうしたんだ?余市」
後片付けを生体加速を駆使して行おうとした二邪神にフォークとハス太の見張りを突き立てて
真尋は片付けの場を抜け出していた
屋上の端に呼出しの張本人である親友の姿を認めると、片手をあげて挨拶する
「……」
無言で返礼する余市
「お前、よくココの鍵が開いてるって知ってたな」
それ以上に、出来過ぎた学級委員の彼が実質的なサボりを進んでしている事が気掛かりだったが
先ずは先制としてそんな疑問を投げ掛ける
「……八坂君、すまない呼出したりして」
「ん…ああ、他ならない余市の頼みだしな…」
どこかよそよそしい物言いに明るい声色を保て無くなった
「八坂君は…ニャル子さんの事、どう思っているんだい?」
「………………へ?」

770 名前: ZERO FLAG MAN [sage] 投稿日: 2013/04/15(月) 16:37:25.20 ID:5ebr1gJi [5/27]

――真尋はぶっちゃけテンパっていた
額に脂汗を流しマシンガンの様に
あいつが、あいつは、あんなやつ…と矢継ぎ早にニャルラトホテプへの『思っていること』をまくし立てた
真尋のその言葉を、彼の親友はただ静かに聞いていた
「余市、お前は知らないだろうがな、あいつに振り回されて僕がどんな目に…あんな見た目だけどあいつは…あいつだけはや…」
目の前にかざされた掌に真尋は口を接ぐんだ
ストップのジェスチャーのまま、余市は首を横に振った
「八坂君…


 俺と、フラグを交換してみないかい?」

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

790 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/04/19(金) 03:47:11.27 ID:wLBZxMiy
相変わらず空気読まずに>>770の続き
エロにまだ突入してません…

791 名前: ZERO FLAG MAN・2 [sage] 投稿日: 2013/04/19(金) 03:49:13.18 ID:wLBZxMiy [6/27]

まず一粒取り出し、舌の上に乗せ腹内に納めると――

真尋の世界は一変した


教室に入るとクトゥグアとハスターが駆け寄ってきた
何かを期待する様にその二つの双眸は爛々と輝いている
真尋はよく知っていた。褒めて欲しいときの目だ
頭を撫でて欲しいと訴えている無邪気な子供の瞳
「……委員長、片付け終わった」
「たけひこくん、おわったよ!」
余市は二人の頭に左右の手を載せると優しい手つきで撫で撫で
糸の様に細められる妹分と弟分の目をこのアングルで眺めるのは真尋には始めての事だった

『フラグ交換薬』
真尋が飲んだ薬の効き目はてきめんに現れた

「これを飲むと
 今君が立てている『フラグ』と
 俺の持っている『フラグ』を交換してくれる薬なんだ」
余市の説明を聞いた真尋はまず初めにカメラを探した
『どっきり性交』と書かれたプラカードを持ったニャルラトホテプの姿は何処にも見当たらなかった

「イースの偉大なる種族」
熊の様に屋上を俳諧する真尋に余市はその一言を投げ掛けた……

792 名前: ZERO FLAG MAN・2 [sage] 投稿日: 2013/04/19(金) 03:50:57.00 ID:wLBZxMiy [7/27]

ぼんやりと窓の外を眺めると、つい昨日は特設テントの屋台で賑わいを見せていたのが嘘の様だった
真尋は黒板の文字をノートに写す作業に戻る
昼過ぎの陽射しは暖かく、真尋は睡魔を払いながらノートにペンを走らせた
『炭水化物を摂取すると人間は眠たくなる』テレビで得た知識はしかして、納得の眠たさだった
昼に何の気も無しに購買で買った焼きそばパン、あれは炭水化物に炭水化物というコンビネーションだった
欠伸を噛み殺す際、机から何かが落ちるのを見た
机上から消しゴムが消えていた

落ちた消しゴムを求めて視線を下に落とすとそれは隣の机の側で見つかった
屈んで手を伸ばそうとした真尋だったが真尋の指先が触れるより先に白い手がその消しゴムを拾い上げる
華奢な腕から、甘い匂いを放つ銀髪をなぞり…美しい碧眼と目が合った
碧眼の少女ニャルラトホテプは優しい笑顔で左手を真尋の前にさし出した
「落ちてましたよ、八坂さん」
「あ…ありがとう、ニャル子」
そういうと真尋は消しゴムを受け取った

793 名前: ZERO FLAG MAN・2 [sage] 投稿日: 2013/04/19(金) 03:52:38.10 ID:wLBZxMiy [8/27]

放課後、真尋は久しぶりに親友と帰路を共にしていた
取り留めの無い会話をしつつダラダラ歩くのはいつ振りだっただろうか
真尋はいまこの瞬間を楽しいと思っていた
二度と戻って来ないと諦めていた『日常』を

「いい加減にしなさいよ、あんた!」
後ろから聞こえてきた怒声に足を止め、余市と真尋は声の主を見る
「……ニャル子、今日は一緒にお風呂はいろ?……お風呂だけでいいから」
「あっついから離れなさい!」
身体をモジモジさせながら自身の身体を密着させるクトゥグアをニャルラトホテプがねめつけるている
その様子を見ていた余市はふぅと肩をすくませると、しょうがないと言う顔で二人に向き直り
「どうしたんだい?二人とも」
余市の顔を見るとニャルラトホテプは救いの神を見た様な、クトゥグアは悪戯を親に見咎められた顔をした
「どーしたもこーしたも、健彦さんからも言ってやって下さい!」
「……委員長、ニャル子とお背中流しっこ……」
んーと、と、こめかみに指を当てていた余市は
「一緒に入ってあげれば良いんじゃないかな」
二人の表情が入れ替わる

794 名前: ZERO FLAG MAN・2 [sage] 投稿日: 2013/04/19(金) 03:53:57.78 ID:wLBZxMiy [9/27]

フラグの交換は実に御都合主義的な効果を発揮した
真尋が今まで立ててきたフラグは残さず余市へと受け継がれ、余市のフラグは真尋へ…と
(けど、基本設定は変わらないんだよな)
名残惜しむ余市を見送ると真尋は三人と一匹の居候と家路に着いた
余市がイス動から受け取ったという指示は簡単なものだった
《八坂真尋とフラグを交換し、ニャルラトホテプを幻夢境で働く真邪神(ニンゲン)に校正させろ》
真尋に断る理由など無かった
もしニャルラトホテプ達が真尋ではなく余市との絆を深めていたら…
(なんだ、こっちの方がよっぽどまともじゃないか)

795 名前: ZERO FLAG MAN・2 [sage] 投稿日: 2013/04/19(金) 03:55:19.88 ID:wLBZxMiy [10/27]

八坂家の食卓は賑やかだった。口々に話題を振り、取り留めのない会話が延々と続く
並ぶ料理も多種多様でどれも美味しく、会話に彩りを添えていた
特にニャルラトホテプが作ったという「肉じゃが」は絶品で真尋も掛け値なしの賛辞を送った
「ニャル子さんは良いお嫁さんになれるわね!」
母のその一言にニャルラトホテプは頬を染め、もじもじとしだした
そんな様子をハス太と真尋が口々に茶化す。クトゥグアだけが何かいいたげな顔でもじもじやっていた
アットホームな食事が終わり、ニャルラトホテプとクトゥグアが風呂場に向かうのを見送ると
「宿題あるから」
そう母に告げると、真尋は自分の部屋へと向かった
『……ニャル子のお肌スベスベ…』 
『ぎにゃー!?熱いじゃねーですか!』
『……我慢できなくて…ごめんなさい』
『全く…健彦さんの頼みじゃなけりゃ…ブツブツブツ…ほら、さっさと入りやがれ!です!』
『……お背中…お背中…』
脱衣所からの会話は廊下に筒抜けだった
仲の良い姉妹みたいだな…と真尋は思った

796 名前: ZERO FLAG MAN・2 [sage] 投稿日: 2013/04/19(金) 03:56:37.99 ID:wLBZxMiy [11/27]

宿題を終えた真尋はベッドの上に横になると、一人にんまりと笑顔を作った

余市に引き継がれたフラグは正に理想の世界を真尋へともたらした
余市のクラス委員長としての才覚は邪神達を借り物の猫の様に大人しくさせていた
クトゥグアは思いやりを覚え、病んだ心ではなくニャルラトホテプに甘える様になった
ハス太は余市を兄の様に慕い、ルーヒーとの逢瀬に対する余市のアドバイスを真摯に聞き
即実行に移す男らしい積極さを発揮している…ニャルラトホテプをからかう姿など
つい先日までの真尋には想像できるものではなかった

「いい事じゃないか」

真尋の表情からは笑顔が消えていた…
真尋はノロノロと起き上がると机の引き出しを漁り、目的のモノを取り出した

ピンクのボーダー柄の下着だった

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

820 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/04/22(月) 06:59:12.26 ID:haIhr50J
批判覚悟で>>796の続き投下

821 名前: ZERO FLAG MAN・3 [sage] 投稿日: 2013/04/22(月) 07:00:32.35 ID:haIhr50J [12/27]

『真尋さん…そんなに見られると、さすがに恥ずかしぃです…』
赤く火照った肌は羞恥心に小刻みに震え、潤んだ碧眼がチラチラと訴える様な視線を視姦する真尋に向ける
「可愛いよ…ニャル子」
甘い声音にニャルラトホテプの全身がピクリと波打ち、一層の赤みを強くした
『卑怯です…学園祭のときは、あんなにつれなかったのに…』
真っ赤な顔色を両手で覆い、薄桃色のエプロンドレス姿のニャルラトホテプが身をよじった
そのあざとい仕草に、真尋の情欲は一気に高まる
甘い雌の匂いの濃い部分に顔を近づけるとその行為を誇持する様に鼻を鳴らして臭気を吸う
その変態的な行為にニャルラトホテプは官能的に身を震わせた
「良い匂い…するよ?」
『……っ!』
最奥から溢れる蜜を下着越しに指に絡める
濃密なフェロモンに真尋の理性が落ちていく
「ニャル子…するよ」
両の手で顔を隠しながら無言でこくこくと頷くニャルラトホテプ
真尋は視覚と嗅覚でたっぷりと堪能したそこに、本能の赴くまま硬化したペニスを差し込んだ
柔らかい布地の中を男根がうごめく様に激しい摩擦運動を繰り返す
背筋に悪寒にも似た震えが走り、ニャルラトホテプの局部の湿り気と温度が下腹部を責め立てる
真尋は這いよる射精衝動に身を委ねる瞬間、ニャルラトホテプの顔を隠す手を強引に払い除けた
「ニャル子!…ニャル子…!!」
留めどなく溢れる精液がニャルラトホテプの下着を汚し、甘やかな香気に鮮烈な臭気が混じり
真尋は吐き気を催した

ニャルラトホテプの姿はそこには無かった

822 名前: ZERO FLAG MAN・3 [sage] 投稿日: 2013/04/22(月) 07:02:42.42 ID:haIhr50J [13/27]

ニャルラトホテプの下着を使っての自慰が真尋の日課となるのにさほど時間はかからなかった
いたした後の賢者の時間は、自己嫌悪の時間である
しかし思春期の少年が脱衣所に置かれた籠の中を覗く度、
自制の心は瓦解した

放課後に夢幻境の仕事を終えたニャルラトホテプは夕食後決まった時間に風呂に入る
真尋は夕食後、宿題を理由に風呂はいつも最後だ
「うぉお!こんな所に千鳥置いてんじゃねーですよ!」
「……そこ、増援…来る」
「えっ!?えっ!?あぁ、ぼくのバイクが…」
三人がニャルラトホテプの部屋に篭っているのを確認すると、頼子とシャンタッ君が出た後
その日も脱衣所の湿った空気の中真尋は籠の前に立っていた
ニャルラトホテプの匂いのする制服の奥から地味な色の下着を掴み出し、唾液と精液で重たくなった布をその隙間に捩込んだ
(クー子に盗られないってだけで、ここまで無防備になるんだな)
フラグ交換前の真尋はニャルラトホテプの洗濯物など見た事が無かった
学園祭のあの日を除いて…

823 名前: ZERO FLAG MAN・3 [sage] 投稿日: 2013/04/22(月) 07:04:43.41 ID:haIhr50J [14/27]

ニャルラトホテプの姿が脳裏から離れない。メイドスタイルの薄桃色のエプロンドレス姿にドキリとした
あざとく甘える仕草に心拍数は上がり、まるで下心を隠さない一挙手一投足が愛おしく思えた
クトゥグアにめくりあげられたスカートの中、臀部に押し上げられ肉付く下着の生々しさに真尋は赤面した
学園祭の夜、珠緒に呼び出されたニャルラトホテプが居間に着替えを入れた鞄を置いて出たとき
真尋はその衝動に突き動かされ、青春の一ページを汚したのだった
下着を抜いた鞄をクトゥグアの目の届く場所に置いたのは、真尋自身とても卑怯な行動だと思っていた
その時に感じた良心の呵責のなんたるかは、今、水色の下着に顔を埋めている彼自身への自己嫌悪を更に悪化させた

ガチャ

扉の開く音に振り向いた真尋はその鼻腔を満たす匂いの主と対面していた
「えっ……」

824 名前: ZERO FLAG MAN・3 [sage] 投稿日: 2013/04/22(月) 07:06:26.60 ID:haIhr50J [15/27]

「おはようございます!八坂さん!」
ニャルラトホテプはいつも通りだった
昨夜、使用済の下着をクンカクンカスーハースーハーやっている真尋を見て驚きに見開かれた碧眼を忘れられない
真尋にはただ、バツの悪い顔をするのが精一杯だった
驚く彼女を押し退けて自室に逃げたあと、気になった真尋が夜中に現場に戻ったとき
ニャルラトホテプの脱衣籠は空だった

今日という日が土曜日である事を真尋は有り難いと思った
授業が半ドンで終了し、家に帰り早々に昼食を済ませた真尋は自室でまんじりとした時を過ごしていた
結論は出ている『下着泥を不問に伏してくれるならそれに甘えよう』
ただそれは真尋の自己嫌悪を更に深めるものだった

頭を抱えたまま寝てしまった真尋が呼び鈴の音に覚醒したのは時計の針が3時を示した頃だった
『お待ちしてました!』
ニャルラトホテプの声が聞こえ、階段を二人分の足音が上がってくる
『準備は出来ているのかい?』
もう一人の声は男だった
『はい!今日はハスター君はルーヒーとおデート、八坂さんのお母様はクー子とシャンタッ君を連れてお買い物です。
 お泊りと新作の徹夜並びですから今日一日、ご一緒できますよ!』
『じゃあ早速だけど…』
『皆まで言わずとも分かってますよ!いざ夢の中へ!』
『お手柔らかにね』
真尋には聞き間違えようが無かった。余市健彦。親友の声だ

825 名前: ZERO FLAG MAN・3 [sage] 投稿日: 2013/04/22(月) 07:09:10.96 ID:haIhr50J [16/27]

「…ニャル子」
「如何いたしました?八坂さん…」
時計は夜の8時を回っていた。余市を見送ったニャルラトホテプが頼子の作り置きしたオカズを台所から持ってくる所を
待ち伏せる形で声をかけた
「…あの、さ。昨日のこと、謝りたくて」
フムと得心した顔を作り頷くとニャルラトホテプは少し考える
「ときに八坂さん…ご夕飯はお済みですか?」

ニャルラトホテプは自室のキッチンに立つと自慢の料理の腕を披露した
鼻歌混じりに料理を作るニャルラトホテプ、漂う匂いから察するに料理の正体は生姜焼きの様だ使われる肉は何の変哲もない豚肉だ
「…八坂さんはまだお若いんですから」
ぽつりとニャルラトホテプが口を開いた
「私、あのときはちょっと驚いちゃいました…」
「けどちょっと、安心もしちゃったんですよ」
「八坂さんも、男の子なんだな……って」
照れて隠しの様にへへっと笑いながら出来あがった料理を皿に移すニャルラトホテプ
「…ごめん。ニャル子」
「いえいえ、いいんですよ…さき程も言った様に私は…!」
真尋は後ろからニャルラトホテプの身体を掻き抱くと、その華奢な身体を押し倒した

826 名前: ZERO FLAG MAN・3 [sage] 投稿日: 2013/04/22(月) 07:10:49.14 ID:haIhr50J [17/27]

「え、あの…」
状況が飲み込めない、そんな顔のニャルラトホテプに真尋は口づけた
「あぷっ…んん!んっ!」
侵入を拒む歯を舌で強引にこじ開けると、追い出そうとうごめく舌に自身のそれを絡ませ吸い立てる
エプロン越しに乱暴に乳房を揉むと、その抵抗は一気に強まった
半ば突き飛ばす様に身を翻すと四つ這いで出口を目指すニャルラトホテプ
真尋は追いすがるとその腰に腕を回し再度仰向けに押し倒す
「いや……やっ!」 

暴れるのを止めたニャルラトホテプだが抵抗は尚強く、スカートに差し込んだ手は柔らかな内腿に阻まれる
抱える様にしてこじ開けると肉付きの良い太股とその奥のショーツがあらわになった
それはフラグ交換の前に事あるごとに真尋に見せ付けた黒の勝負下着だった

真尋の中で理不尽な怒りが破裂した

828 名前: ZERO FLAG MAN・3 [sage] 投稿日: 2013/04/22(月) 07:15:11.05 ID:haIhr50J [18/27]

「んっ…!んぶっ!ぷぶ……ん!ん!」
室内にはニャルラトホテプのくぐもった声と真尋の荒い息遣いだけが響く
白い肌は紅潮し、閉じられた瞳からは涙が溢れている
美しい唇は真尋のグロテスクな男根に拡げられ、泡立った涎と粘液を隙間から滴らせている
「違う違う違う違う違う違う!!」
真尋はニャルラトホテプの口腔を激しく犯し続けた
「ぐ!?…えっ…ぶ」
頭を掴み、そのぬるみを徹底的に蹂躙しする
「ニャル子はそんなんじゃ…ニャル…子はっ!!くうあぁあ…うっ…!」
「ん…!!ぶぷぷぶぇえ……!?」
激しい刺激に耐え兼ねた剛直は瞬間、絶頂を迎えた
長々とした射精感に真尋の中心が激しい脈動を繰り返し、
喉奥に刺し込まれたモノが噴出する度、ニャルラトホテプの身体がビクンと跳ねた

射精後、解放されたニャルラトホテプは抵抗する様子もなく、弱々しく汚れた白濁を吐き出した

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

839 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:30:14.04 ID:pJ4o5RnW
空気を読めないで申し訳ない
宣言通り>>828の続き落とさせて貰います

840 名前: ZERO FLAG MAN・完 [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:31:58.04 ID:pJ4o5RnW [19/27]

荒ぶる呼吸を整えようとするも、してしまった事の残滓は鮮烈で伴った快感は未だ心臓を激しく揺さぶっている
両手の指には頭を鷲掴み、激しく奉仕させた際に毟ったとおぼしき絹糸の様な銀の毛髪が絡まり
口内を滅多突きにしたモノには歯に当たって付いたミミズ腫れが幾筋も残っている
『いや』
『やめてください』
『くるしい』
肌に残る爪の跡が訴える

「うエ…げぷっ…ぉえぇ…」
苦しげにえずき、精液を吐き出すニャルラトホテプの姿に真尋は良心の痛みを感じた
しかし、真尋自身はそんな愁傷なメンタルとは裏腹に自己主張を更に膨らませていた
濁った粘液を滴らせる姿に、自身の放った汚れを最愛のヒトが全身で感じているという
下品な喜びが沸き起こり、興奮を更に加速させる
(もう死ねよ僕……)

「えふっ…えぅ…あぅ」
喉奥を強引に犯された余韻は漂白剤にも似た独特の臭気と相まってニャルラトホテプは何度もえずいた
口内射精などアダルトビデオでは数多見られる光景だが、
訓練のない者では生理的に身体が拒絶する味と臭いだ

「…んぃ!あっ…んぷっ!」
出し抜けに走る下半身への刺激にニャルラトホテプは込み上げるモノを口を塞いでせき止める
「…や…めて」
言葉とは裏腹にニャルラトホテプの雌の性は熱く火照っていた

841 名前: ZERO FLAG MAN・完 [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:33:47.97 ID:pJ4o5RnW [20/27]

黒いショーツは極上の肌触りを伝え、指に張り付くモチモチとした皮膚の触感との調和に真尋は身震いした
「ニャル子…はぁはぁ…ニャル子…」
理性が掻き消え、再び意識が獣に堕ちていく
もどかしさに任せショーツのクロッチをずらし、張りつめた剛根を捩込む…
「ニャル子…お前が悪いんだ…お前が余市と!くそがあぁあぁぁぁ!!…あれ?」
「八坂さん…駄目です!いや!やめてえぇえぇぇぇ!!…え?」

入らない

勢いに任せ突き出した腰はなだらかな曲線に沿って、恥丘を上滑りしただけだった

ワンモア

「に、ニャル子…!うおぉおぉ…うっ!!」
びゅくっびゅくっびゅくっびゅくっ
「…………あ、あの?八坂…さん?うぷっ」
今度は尻の間に滑りこんだ男根
次の瞬間、背面からの体位で突き出された尻に盛大に白い粘液が放たれた

842 名前: ZERO FLAG MAN・完 [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:35:54.99 ID:pJ4o5RnW [21/27]

「うぐ…!!あっ…!あっ…。あ…、ぁ…」
悲痛な声音は悲鳴に近かった
熱いほとばしりは容赦なくニャルラトホテプを汚していく
ついいましがたの一度目の射精にも負けない大量の白濁だった

雄々しく射精するイチモツとは裏腹に真尋の心中にシラケた気持ちが拡がった
「…………」
「…………うぷっ」

所謂尻コキの体勢のまま固まる事数十秒。真尋にとっては数分とも数時間とも感じる沈黙の中
(…まず謝ろう)
真尋はとても無難な選択に逃げた
「ご、ごめん…ニャル子…あの、その…」
「…………けぷっ」
あーまずは離れよう。謝る前にする事があるだろと言われた気がした

腰を引こうとしたが射精後の敏感な部分が締まりの良い二つの肉に擦れ、真尋は悶絶した
「うぅ、ニャル子のお尻…ぷにぷにして…」
と、その次の瞬間

「うぉおおい!に、握…は、入っ…?!うああぁあぁぁ!!」
熱い熱い生のうねりに真尋の意識はぶっ飛んだ

「くっ!あぁっ!」
気の抜ける悲鳴をあげて、真尋は一心不乱に腰を打ち付ける
女性経験皆無の真尋にも彼女のナカの具合の異常さは分かった
吸い付き、食い付き、全体が熱くぬめり、微細な脈動と共に這い廻る
例えるならば千匹のミミズの様な…
「うぅ、くっ…止まら、ない…!」
貪欲に快楽を貪り、激しい挿送に夢中になっていた真尋は三度目の絶頂を前に
更に深くに突き入れ様と腰を引いた。その時だ、真尋がそれに気付いたのは

843 名前: ZERO FLAG MAN・完 [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:37:02.20 ID:pJ4o5RnW [22/27]

「に、ニャル…子…?」
真尋の声が震える
「初めて…だったのか?」
顔を伏したまま無言を貫いていたニャルラトホテプは頭をこくんと縦に振った
それを証明するかの様にニャルラトホテプと繋がっている彼のモノには破瓜の鮮血が絡まっていた
「余市…とは?余市と寝たんじゃ…」
今度は頭が左右に振られた
「何で…お前とフラグを立てたのは余市で、ニャル子が好きな男は余市になったハズじゃあ…」
そこまで口に出して、真尋は自身にツッコんだ「いや、その理屈はおかしい」と

「うくっ…八坂さんのおっしゃってる…意味…わかりません…えぅ…私、が…好きな…ひ、人は…」
組んだ両手に顔を埋め、嗚咽まじりにそう語るニャルラトホテプ
真尋はその肩にそっと手を置く
「ニャル子…こっち…向いて」
ニャルラトホテプの身体を正常位の体勢に移す 
深呼吸をすると、両手で顔を隠したままのニャルラトホテプに真尋は意を決して話し始めた

「ニャル子…可愛いいよ」
「………」ピクン
「ごめんな…最低だよな、僕」
そう言うと真尋は腰のピストン運動を再開した
「……っ…はぁはぁ」ピクンピクン
「僕、お前が余市と寝たと思って…ニャル子が他の男に取られたと思って」
「あ…は、は、はぁっ!…あぁ!!」ビクンビクン
「普段…お前を…無視して!くっ!」
「あくっ!あ!あ!あ!」

「こんな形でお前を求めて…!!お願いだ!もう一度、
名前で…真尋ってよんで…」 

「や、やさ…っあうん!!は、はう!あッ!アっ!!」
「ニャル子…ニャル…子!」
限界を悟った瞬間、真尋は顔を隠す彼女の手を強引にこじ開ける
「好きだ!ニャル子!好きだぁぁあ!!」 
「真尋さん!真尋さぁぁあん!!」
真尋は涙と笑顔で破顔するニャルラトホテプに口づけた

844 名前: ZERO FLAG MAN・完 [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:41:23.84 ID:pJ4o5RnW [23/27]

恋愛ゲームにおけるゴールとは、パラメータである好感度をあげ、意中の相手を堕とす事だ
フラグ立てはあくまでその好感度を変動させる行為でしかない

「始めから好感度がMAXのヒロイン」とニャルラトホテプは自身を評した
(つまり、基本設定からニャル子は僕にベタ惚れだったわけだ…)
「真尋さん、お顔が赤いですよ?」 
当のニャルラトホテプは、真尋の心中等知る由もないのだろう
真尋の薄い胸板の上から心配気な上目遣いを寄越している
その顔が愛しくて、真尋は本日十回目の愛を告げた

余市はニャルラトホテプと夢幻境の視察に廻っただけだった
嘘偽りない夢の中でのランデブー

その話しを聞いたときの真尋はおそらく
生まれてから今までで一番嬉しく、また一番バツの悪い顔をしていた事だろう

腹の下で喘ぐニャルラトホテプを抱きしめたのは多分その顔を見られたくなかったからだ
「真尋ひゃん…うう嬉しでしゅけど、くく、苦し…んああぁぁあ!」
抱きしめながらアホ毛の根元を撫でた。ただそれだけで達したニャルラトホテプ
そのナカで真尋は自身の硬度を上げていく
恥ずかしさをごまかす為に相手を力で黙らせて、その反応に極度に興奮を覚える… 
(やってる事自体はあまり変わらないのかも知れない)
突き上げる度に、壊れるのではないかと言うほど
良い反応を示すニャルラトホテプへの責めを続けながら
真尋はそんな事を考えた

845 名前: ZERO FLAG MAN・完 [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:43:36.64 ID:pJ4o5RnW [24/27]

「真尋さん…そんなに見られると、さすがに恥ずかしぃです…」
赤く火照った肌は羞恥心に小刻みに震え、潤んだ碧眼がチラチラと訴える様な視線を視姦する真尋に向ける
「可愛いよ…ニャル子」
甘い声音にニャルラトホテプの全身がピクリと波打ち、一層の赤みを強くした
「卑怯です…こんな…」
真っ赤な顔色を両手で覆い、薄桃色のエプロンドレス姿のニャルラトホテプが身をよじった
そのあざとい仕草に、真尋の情欲は一気に高まる
甘い雌の匂いの濃い部分に顔を近づけるとその行為を誇持する様に鼻を鳴らして臭気を吸う
その変態的な行為にニャルラトホテプは官能的に身を震わせた

「良い匂い…するよ?」
「……っ!」
最奥から溢れる蜜を下着越しに指に絡める
エプロンドレスをリクエストしたのは真尋である
快諾とは行かなかったが、こうして求めに応じる彼女は間違いなく尽くす女である
その献身を甘受出来る様になった真尋にはもう何も障害が無いように思えた
「ニャル子…するよ」 
両の手で顔を隠しながら無言でこくこくと頷くニャルラトホテプ
真尋は視覚と嗅覚でたっぷりと堪能したそこに、本能の赴くまま硬化したペニスを差し込んだ
途端、想像を超える快感に真尋は呻いた。柔らかさと暖かさに腰が痙攣する
「これ…凄…ニャル子…!あったか、熱!熱ちぃ!!」
射精の瞬間、真尋の視界を炎の壁が埋めつくした 
「……何してるの…少年」
生きている事を確認し、ほっとしている真尋に冷淡極まる声音が浴びせられた
「クー子…!こ、これは…!」
違うんだ、と言おうとした真尋の下には下着を精液で汚されながら、 
嗚咽にも似た喘ぎ声で絶頂するニャルラトホテプがいた

846 名前: ZERO FLAG MAN・完 [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:45:57.09 ID:pJ4o5RnW [25/27]

真尋は居間の床に座していた
横には私服に着替えたニャルラトホテプ
対面にはどこか満ち足りた表情の頼子
その横には暗い怨嗟の表情のクトゥグア
「…お母さんまだ早いかなぁーって思っていたんだけどなー」 
言葉とは裏腹に弾むような声音で頼子は言う
『何処まで』と聞かない当たり、全てを見透かされてしまっているのが真尋には分かった
経緯を説明しようにも、馴れ初めが馴れ初めだけに言葉につまる真尋をニャルラトホテプは懸命にフォローした

「…それで、ヒロ君はどうしたいのかな?」
最後の最後に来た本題。しかし真尋は自身でも驚く程冷静に…自信を持って答えた

「ニャル子が好きだ。僕が僕の手で幸せにする…誰にも渡さない」

真尋は深々と二人に頭を下げた

「……少年…ニャル子は預けた…いつか、絶対返して貰う」

「……そのかわり、ニャル子のパンツは少年が使う前に頂戴」
ニャルラトホテプの普段使用する下着がなくなり、昨夜勝負下着を着用していた理由が判明した


(イス動。見ているんだろ)
全てを終え寝る前のひと時、真尋は事の発端へ心で語りかけた
(驚いたよ八坂真尋…何故お前は『覚えている』?)
(そういう体質なんだってさ)
真尋は本来であれば基本設定だけを残し身も心も余市の立場になるはずだった
薬を飲む前、親友が心底残念な顔をした事を覚えている
彼は自身でも認めようとしない真尋の本当の気持ちを理解してくれていたのだ
真尋は事が終わったらまず彼に謝ろうと決心した
(ごたくはいい…入れ代わったフラグを元に戻してくれ。この落し前は必ず…) 
真尋は万感の思いをのせてそう念じた

847 名前: ZERO FLAG MAN・完 [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:49:25.68 ID:pJ4o5RnW [26/27]

(僕がいまこの場で八つ当たり的で場当たりな怒りを持って
破壊の限りを尽くさんとするならば、その理由をなんとするものか…

自業自得

あるいは、そうなのだろう
これを天が、いや宇宙的支配者が与え賜うた罰とするならば、甘んじて受け入れるべきなのかもしれない
しかし、それとこれとは話が別だ……)

月曜日の校舎…屋上にて、真尋はそこにいた

彼の前にはニャルラトホテプと親友余市健彦の姿があった
「すまない八坂君。ニャル子さんは必ず俺が幸せにする!」
「ごめんなさい真尋さん……私、私、余市さんと…!」




「ざっけんな、イス動ぃい!!!!僕がやっとこ立てたフラグごと入れ代え直してどうすんだゴルァアァァ!!!!!」

真尋は宇宙へ絶叫した
「……少年、少年…現実は非情。現実は非情」

849 名前: ZERO FLAG MAN・完 [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:52:52.41 ID:pJ4o5RnW [27/27]

(そして今、僕はこうして此処に立っている
あれから三日、SAN値の限り吠えた僕は一時病院入りまで奨められる事態にまでなった
しかしその甲斐があってか、イースの偉大なる種族はその重い腰をあげてくれた
僕の特異体質を利用した最善の策だと言っていたがどうなのだろう…
『一にして全、全にして一、入れ替わりなしで時間を移動し、そのときそのときの僕が僕』
意味はよくわからなかったが…僕はその案に飛び付いた)


「八坂君、何処から廻ろうか」
「…なぁ余市、ウチのクラスの喫茶店…寄ってみないか?」
本日は学園祭。そういうことだった…

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

850 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2013/04/27(土) 19:54:28.20 ID:pJ4o5RnW
以上。お目汚し失礼でした

  • 最終更新:2014-08-16 23:05:56

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